原材料・部品の安定調達と特定サプライヤー依存
FY2016に初出。14回の記載のうち5回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2022-Q2。直近の記載は2026-08-03。
日産自動車がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。62社中20社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに2社。
- 2026-08-03顕在化決算説明資料
「供給に制約がある中、需要は堅調」
中東地域について、供給制約が生じ、物流・サプライチェーンの混乱が収益に影響している状況を開示した。 - FY2026悪化有価証券報告書
「また、電動化の拡大や新技術の導入に伴い、産出量が少ない、又は産出が特定の国や地域に限られる希少金属の使用も増えており、結果として需給バランスの急激な変動などによる原材料の価格高騰や供給ひっ迫、災害、パンデミック、又は人権侵害などの発覚、産出国における政情の変化や昨今の突然の輸出規制等のリスクにさらされている。」
原材料・部品の安定調達リスクについて、希少金属の使用増加に加え、突然の輸出規制を新たなリスク要因として明示した。代替サプライヤー、在庫確保、サプライヤーとの連携等の対策は継続している。 - FY2024対処有価証券報告書
「当社グループでは、リスクを最小化するため、2次3次以降のサプライヤーを含めた代替サプライヤーの検討、サプライチェーン全体での在庫の確保、半導体サプライヤーとの長期供給契約など、サプライチェーンの見直しと強化に継続的に取り組んでいる。」
原材料・部品の安定調達に向け、代替サプライヤー、在庫確保及び半導体サプライヤーとの長期供給契約を含む対応を具体化した。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における自動車業界は、主にサプライチェーンの改善により全体需要が増加し、特に日本、北米、欧州市場では大幅な増加が見られた。」
従来から事業影響として記載されていたサプライチェーンのひっ迫について、改善が進み、全体需要が増加したとの認識を示した。供給不足や調達リスクが完全に解消したとは記載していない。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における自動車業界は、半導体供給不足の緩和により全体需要が増加した。」
従前から事業影響として記載されていた半導体供給不足について、緩和が進み、全体需要が増加したとの認識を示した。供給不足が完全に解消したとは記載していない。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「当社グループのグローバル販売台数(小売り)は241万1千台となり、前年同累計期間に比べ49万5千台(17.0%)の減少となった。これは主にサプライチェーンの分断及び半導体供給不足に加え、前年度はディーラー在庫の削減効果により販売台数(小売り)の増加があったためである。」
部品・原材料の安定調達リスクが、サプライチェーンの分断及び半導体供給不足による販売台数17.0%減として引き続き実際の事業影響に現れた。 - FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「これは主に上海ロックダウンによるサプライチェーンの分断及び半導体供給不足によるものである。」
部品・原材料の安定調達リスクが、上海ロックダウンによるサプライチェーン分断及び半導体供給不足による販売台数減少として、引き続き実際の事業影響に現れた。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「これは主に上海ロックダウンによるサプライチェーンの分断及び半導体供給不足によるものである。」
従来から認識していた部品・原材料の安定調達リスクが、上海ロックダウンによるサプライチェーン分断及び半導体供給不足による販売台数減少として実際に現れた。 - FY2022-Q2顕在化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における自動車業界は、新型コロナウイルス感染症拡大や世界的な半導体不足に起因するサプライチェーンひっ迫による影響を受けた。当社も予定していたほど生産できなかった」
原材料・部品の安定調達リスクとして従前から認識されていた半導体不足が、サプライチェーンのひっ迫及び予定どおりに生産できない事象として実際に現れたと説明している。 - FY2022-Q1再掲有価証券報告書
「世界的な半導体供給のひっ迫や自動車事業における今般の資金の使用状況を勘案すると、資金の流動性には注視が必要である」
原材料・部品調達に関するリスク要因として、世界的な半導体供給のひっ迫が引き続き認識されている。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「その後も新型コロナウイルス感染症再拡大を含む不透明感が強まる中、自動車業界は世界的な半導体不足という課題に直面し、ニーズに見合う生産を行うことが困難な状況となっている。」
原材料・部品の安定調達リスクについて、従来の災害・パンデミック等に加え、世界的な半導体不足により需要に見合う生産が困難となる状況を新たに具体化している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「その結果、需給バランスの急激な変動や、災害、パンデミック、又は人権侵害などの発覚、産出国における政情の変化等のリスクにさらされている。」
原材料・部品の安定調達リスクについて、従来の市況変動や産出国情勢に加え、災害、パンデミック、人権侵害の発覚をリスク要因として明示している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「最近は新技術の導入に伴い、産出量が少ないだけでなく産出が特定の国や地域に限られる希少金属の使用も増えている。」
希少金属の使用増加、市況変動による安定調達困難、特定サプライヤー依存のリスクを引き続き記載している。 - FY2016初出有価証券報告書
「需給バランスの急激な変動や産出国における政情の変化等により予期せぬ市況変動が起こった場合は、必要な原材料・部品等を継続的安定的に確保出来なくなる可能性もあり、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性がある。」
希少金属の使用増加、特定サプライヤーへの発注集中、二次・三次以降を含むサプライチェーン強化を記載している。