有利子負債の削減と財務体質の改善
FY2016に初出。37回の記載のうち20回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017-Q3。直近の記載は2026-08-07。
出光興産がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より3年早い。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに21社。
- FY2026有利子負債増加・レバレッジ横ばい有価証券報告書
「当期末のネットD/Eレシオは0.6(前期末:0.6)となりました。」「当期末における負債合計は、富士石油(株)を連結の範囲に含めたことや有利子負債の増加などにより、3兆3,777億円(前期末比+3,398億円)となりました。」
ネットD/Eレシオは0.6で横ばいだった一方、富士石油の連結子会社化や有利子負債増加により負債合計は増加した。 - 2026-05-12悪化決算説明資料
「ネットD/Eレシオ 1.10」
2027年3月末の見通しとして、ネットD/Eレシオが現状の0.62から1.10へ上昇する数値を示した。なお、IFRS任意適用に伴う影響を含む見通しである。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「また当中間連結会計期間末のネットD/Eレシオは、0.7(前期末:0.6)となりました。」
自己資本比率は改善した一方、ネットD/Eレシオは0.6から0.7へ上昇し、財務体質改善の指標は逆方向に動いた。 - FY2025前進有価証券報告書
「以上の結果、自己資本比率は前期末の35.9%から当期末は36.0%(前期末比+0.1ポイント)となりました。また、当期末のネットD/Eレシオは0.6(前期末:0.7)となりました。」
ネットD/Eレシオは0.7から0.6へ改善し、自己資本比率も36.0%へ上昇した。従来の2021年度0.5倍以下目標への未到達は続く。 - FY2025-H1前進有価証券報告書
「負債合計は、有利子負債の減少や前期末の休日影響による未払金の減少などにより、2兆8,028億円(前期末比△3,970億円)となりました。…また当中間連結会計期間末のネットD/Eレシオは、0.6(前期末:0.7)となりました。」
有利子負債の減少により負債合計が前期末比3,970億円減少し、ネットD/Eレシオも0.7から0.6へ改善した。財務体質改善に向けた数値上の前進が示された。 - FY2024前進有価証券報告書
「以上の結果、自己資本比率は前期末の33.2%から当期末は35.9%(前期末比2.7ポイント)となりました。また、当期末のネットD/Eレシオは0.7(前期末:0.9)となりました。」
自己資本比率とネットD/Eレシオがともに改善し、財務体質改善に向けた年度実績の前進が示された。 - FY2024-Q2前進有価証券報告書
「以上の結果、自己資本比率は前期末の33.2%から34.3%へ1.1ポイント改善しました。また当四半期末のネットD/Eレシオは、0.7(前期末:0.9)となりました。」
ネットD/Eレシオが0.9から0.7へ改善し、自己資本比率も1.1ポイント改善した。財務体質改善に向けた数値上の前進が記載されている。 - FY2024-Q1前進有価証券報告書
「以上の結果、自己資本比率は前期末の33.2%から34.7%へ1.5ポイント改善しました。また当四半期末のネットD/Eレシオは0.8(前期末:0.9)となりました。」
ネットD/Eレシオは前期末の0.9から0.8へ改善し、自己資本比率も1.5ポイント改善した。財務体質改善に向けた数値上の前進が示された。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当期末における負債合計は、原油価格の下落により買掛債務が減少する一方、有利子負債の増加等により、3兆2,361億円(前期末比+714億円)となりました。」
自己資本比率は改善した一方、有利子負債の増加により負債合計は714億円増加し、財務体質改善テーマに対して逆方向の変化が記載された。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「負債合計は、運転資金需要に伴う短期借入金の増加及び未払法人税等の増加などにより、3兆5,474億円(前期末比+3,827億円)となりました。」「またネットD/Eレシオは1.0(前期末:0.9)となりました。」
ネットD/Eレシオが0.9から1.0へ上昇し、負債合計も3,827億円増加した。有利子負債削減・財務体質改善の目標に対して数値が逆方向に動いた。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「負債合計は、短期借入金の増加、原油価格の上昇及び円安影響などによる仕入債務の増加及び未払法人税等の増加などにより、3兆6,771億円(前期末比+5,124億円)となりました。」「以上の結果、自己資本比率は前期末の30.7%から31.4%へ0.7ポイント改善しました。また当四半期末のネットD/Eレシオは、0.9(前期末:0.9)となりました。」
自己資本比率は改善したが、短期借入金の増加などにより負債合計は5,124億円増加し、ネットD/Eレシオは0.9で横ばいとなった。有利子負債削減・財務体質改善目標に対する改善は限定的である。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「負債合計は、未払法人税等の増加、短期借入金および長期借入金の増加等により、3兆5,582億円(前期末比+3,936億円)となりました。」「また当四半期末のネットD/Eレシオは0.9(前期末:0.9)となりました。」
短期借入金・長期借入金の増加により負債合計が増加し、ネットD/Eレシオは0.9で前期末から変わらなかった。有利子負債削減・財務体質改善テーマに対して、数値上の改善は確認されていない。 - FY2022前進有価証券報告書
「また、当期末のネットD/Eレシオは0.9(前期末:1.0)となりました。」
ネットD/Eレシオが1.0から0.9へ改善し、財務体質改善に向けた数値上の前進を示した。 - FY2022-Q3前進有価証券報告書
「以上の結果、自己資本比率は前期末の29.1%から29.3%へ0.2ポイント改善し、ネットD/Eレシオにおいても前期末の1.02から0.98へ0.04ポイント改善しました。」
ネットD/Eレシオが前期末の1.02から0.98へ改善し、財務体質改善に向けた数値上の前進が示された。ただし、従来の2021年度0.5倍以下の目標には未到達である。 - FY2022-Q2前進有価証券報告書
「以上の結果、自己資本比率は前期末の29.1%から31.0%へ1.9ポイント改善し、ネットD/Eレシオにおいても、前期末の1.0から0.9へ0.1ポイント改善しました。」
ネットD/Eレシオが1.0から0.9へ改善し、財務体質改善目標に対する数値上の前進が示された。短期借入金の返済および社債の償還により、財務活動は693億円の支出となった。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「負債の部では、揮発油税の支払タイミングにより未払金が減少したものの、短期借入金および長期借入金の増加等により、負債合計で2兆7,651億円(前期末比+258億円)となりました。」
短期借入金および長期借入金が増加し、負債合計も前期末比258億円増加した。有利子負債削減目標に対しては逆方向の変化である。ネットD/Eレシオは1.0で前期末から変わっていない。 - FY2021悪化有価証券報告書
「また、当期末のネットD/Eレシオは1.0(前期末:1.0)となりました。」
従来掲げていた2021年度ネットD/Eレシオ0.5倍以下に対し、実績は1.0倍で、目標水準への到達は確認できない。 - FY2021-Q3有利子負債構成変化有価証券報告書
「短期借入金 374,114/コマーシャル・ペーパー 215,003/1年内償還予定の社債 20,000/社債 100,000/長期借入金 588,558」
短期借入金・長期借入金・社債は前期末から増加した一方、コマーシャル・ペーパーは減少した。有利子負債の構成が変化している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「運転資金需要に対応するための短期借入金による資金調達が増加したことなどにより、219億円の収入となりました。」
運転資金需要への対応により短期借入金による調達が増加した。貸借対照表上の短期借入金も3,396億円から4,383億円へ増加している。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「負債の部では、現預金の積み増しなどにより短期借入金は増加したものの、原油価格の下落等による買掛金の減少等により、負債合計で2兆5,630億円(前期末比△1,234億円)となりました。」
財務体質改善・有利子負債削減の目標に対し、現預金積み増しに伴う短期借入金の増加が記載された。負債合計は減少しているが、目標に直接関係する借入は逆方向に動いた。 - FY2020悪化有価証券報告書
「ネットD/Eレシオ(倍) 1.6 1.6 0.9 1.0 1.0」
ネットD/Eレシオは2020年3月期に1.0倍となり、2021年度0.5倍以下の目標水準から乖離している。原油輸入価格上昇等に伴う短期借入金・コマーシャル・ペーパーの増加も記載された。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「一時的な運転資金需要に対応するための短期借入金やコマーシャル・ペーパーによる資金調達が増加したことなどにより1,084億円の収入となりました。」
運転資金需要への対応として短期借入金・コマーシャル・ペーパーによる調達が増加した。有利子負債削減・財務体質改善の目標に対して、資金調達残高は逆方向に動いている。 - FY2019悪化有価証券報告書
「当連結会計年度末における有利子負債残高は9,514億円で、当連結会計年度の支払利息は86億円です。」「ネットD/Eレシオ 0.5倍以下(2021年度)」
有利子負債残高は前年度末の8,936億円から9,514億円へ増加し、削減方針に対して逆方向に動いた。一方、統合新社の2021年度ネットD/Eレシオ0.5倍以下の目標は記載されている。 - FY2019-Q3引き上げ有価証券報告書
「ネットD/Eレシオ 0.5倍以下(2021年度)」
従来の2020年度末0.7倍以下という目標に対し、統合新社では2021年度0.5倍以下という新たな財務目標を設定した。期限は後ろ倒しだが、目標水準はより低く設定されている。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「負債の部では、原油の輸入価格上昇などによる一時的な運転資金需要に伴い有利子負債(9,748億円)は増加したものの、主に季節要因による買掛金の減少及びスノーレ鉱区買収時に締結した油田プレミアム契約の解消に伴う油田プレミアム負債の取り崩しなどにより、連結負債合計で2兆116億円(前期末比△27億円)となりました。」
有利子負債は前期末の8,936億円から9,748億円へ増加し、削減方針に対して逆方向に動いた。 - FY2019-Q1悪化有価証券報告書
「負債の部では、有利子負債(9,335億円)は増加したものの、主に季節要因による買掛金の減少及びスノーレ鉱区買収時に締結した油田プレミアム契約の解消に伴う油田プレミアム負債の取り崩しにより、連結負債合計で1兆9,256億円(前期末比△887億円)となりました。」
有利子負債は前期末の8,936億円から9,335億円へ増加し、削減方針に対して逆方向に動いた。 - FY2018前進有価証券報告書
「有利子負債に関しては、フリーキャッシュフローの増加等により返済を進め8,936億円(前期末比△1,587億円)と大幅な削減となりました。…2020年度末においてネットD/Eレシオ0.7以下を目指します。」
有利子負債を前期末から1,587億円削減し、ネットD/Eレシオは0.9まで改善した。2020年度末0.7以下という目標は維持されている。 - FY2018-Q3前進有価証券報告書
「負債の部では、有利子負債(9,641億円)は減少しましたが、買掛債務が増加したことなどにより、連結負債合計で2兆226億円(前連結会計年度末対比+9億円)となりました。」
有利子負債は前連結会計年度末の1兆523億円から9,641億円へ減少し、削減方針に沿う数値上の前進が記載されている。 - FY2018-Q2前進有価証券報告書
「負債の部では、有利子負債(9,007億円)や買掛債務の減少などにより、連結負債合計で1兆8,764億円(前連結会計年度末対比△1,453億円)となりました。」
有利子負債は前連結会計年度末の1兆523億円から9,007億円へ減少し、削減方針に沿う数値上の前進が記載されている。 - FY2018-Q1悪化有価証券報告書
「負債の部では、有利子負債(1兆590億円)や未払金は増加しましたが、買掛金が減少したことなどにより、連結負債合計で1兆9,939億円(前連結会計年度末対比△278億円)となりました。」
有利子負債残高は前年度末の1兆523億円から1兆590億円へ増加し、削減目標に対して逆方向に動いた。公募増資の残額は短期借入金返済の一部に充当する予定とされている。 - FY2017悪化有価証券報告書
「当連結会計年度末における有利子負債残高は1兆523億円で、当連結会計年度の支払利息は93億円です。当社グループは、今後も有利子負債の削減に取り組んでいきますが、事業の継続、拡大に向けた投資を行うため追加的な資金調達が必要となるかもしれません。」
削減方針は維持されているが、有利子負債残高は1兆523億円に増加し、追加調達の可能性も明記されている。 - FY2017-Q3悪化有価証券報告書
「負債の部では、有利子負債(1兆634億円)が増加したことなどにより、連結負債合計で2兆753億円(前連結会計年度末対比+2,109億円)となりました。」
有利子負債が前連結会計年度末の9,096億円、前四半期末の8,877億円から1兆634億円へ増加し、有利子負債削減方針に対して残高が逆方向に動いている。 - FY2017-Q2前進有価証券報告書
「負債の部では、有利子負債(8,877億円)や買掛債務の減少などにより、連結負債合計で1兆8,097億円(前連結会計年度末対比△547億円)となりました。」
有利子負債が前連結会計年度末の9,096億円から8,877億円へ減少し、削減方針に沿う数値上の前進が記載されている。 - FY2017-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社グループの資金需要及び財務政策について、前連結会計年度から重要な変更はありません。」
財務政策に重要な変更がないと記載され、有利子負債削減を含む前期からの財務方針に変更がないことが示されている。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループは、今後も有利子負債の削減に取り組んでいきますが、事業の継続、拡大に向けた投資を行うため追加的な資金調達が必要となるかもしれません。」
当連結会計年度末の有利子負債残高は9,096億円で、ネットD/Eレシオは1.6倍と記載されている。