有利子負債依存度・資金調達困難・財務制限条項リスク
FY2019に初出。20回の記載のうち11回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021。直近の記載はFY2026-H1。
ラクト・ジャパンがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2017年。105社中26社が悪化側に。
直近の記載が「再定義」なのは、ほかに3社。
- FY2026-H1再定義有価証券報告書
「当社は、今後の当社の資金需要に対して安定的かつ機動的な資金調達体制を構築することを目的として、2026年3月4日付で、下記のとおりコミットメントライン契約を締結いたしました。」
資金調達体制について、7行との総貸付極度額270億円、コミットメント期限2027年3月8日、無担保・無保証、純資産維持・経常損失回避・有利子負債水準に関する財務制限条項を伴う契約が具体化した。 - 2026-07-14悪化決算
「これは長期借入金の返済による支出26億80百万円があった一方で、長期借入れによる収入53億8百万円およびコマーシャル・ペーパーが40億円増加したことによるものです。」
長期借入れによる収入とコマーシャル・ペーパーの増加により、運転資金調達が継続している。 - FY2025悪化有価証券報告書
「有利子負債残高(百万円) 33,435 37,156 総資産残高(百万円) 81,435 90,209 有利子負債依存度(%) 41.06 41.19 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円) 636 △268」
有利子負債残高は334億35百万円から371億56百万円へ増加し、有利子負債依存度も41.06%から41.19%へ上昇した。営業キャッシュ・フローも636百万円の獲得から268百万円の使用へ転じ、資金調達依存に関する状況が悪化した。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「営業活動により減少した資金は、78億46百万円となりました。これは税金等調整前中間純利益を38億32百万円計上した一方、売上債権が47億59百万円増加、棚卸資産が45億15百万円増加したこと、法人税等の支払額10億25百万円が発生したことによるものです。財務活動により増加した資金は、97億18百万円となりました。これは長期借入金の返済による支出25億96百万円があった一方で、短期借入金が81億20百万円増加したこと及び長期借入れによる収入48億円によるものです。」
運転資本の増加により営業キャッシュ・フローが78億46百万円の使用となる一方、短期借入金81億20百万円の増加と長期借入48億円により資金を調達しており、資金調達依存を示す状況が中間期に拡大した。 - FY2024対処有価証券報告書
「有利子負債残高(百万円) 31,518 33,435 総資産残高(百万円) 72,038 81,435 有利子負債依存度(%) 43.75 41.06 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円) 3,222 636」
有利子負債残高は334億35百万円へ増加した一方、有利子負債依存度は43.75%から41.06%へ低下し、営業活動によるキャッシュ・フローも636百万円の獲得となった。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「これは、運転資本の増加により短期借入金が9億6百万円、1年内返済予定の長期借入金が5億90百万円増加したこと及び買掛金が10億82百万円増加したことによるものです。」
運転資本の増加に伴う短期借入金および長期借入金の増加が続いており、資金調達への依存を示す負債構成が継続している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「商品及び製品の増加等により短期借入金が60億5百万円、買掛金が8億67百万円それぞれ増加したことによるものです。」
商品及び製品の増加に対応して短期借入金が60億5百万円増加し、運転資本に伴う資金調達依存の拡大が続いている。 - FY2023再定義有価証券報告書
「当社は、主要取引金融機関と総額360億円のコミットメントライン付シンジケートローン契約を締結しており、機動的な資金調達の対応が可能となっております。連結自己資本比率30%超を維持し、財務健全性を確保します。」
有利子負債依存度は上昇した一方、コミットメントラインを300億円から360億円へ拡大し、自己資本比率30%超の維持を財務方針として明示した。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「これは、運転資本の増加により短期借入金が72億13百万円、コマーシャル・ペーパーが10億円増加した一方で、買掛金が35億57百万円減少したことによるものです。」
運転資本の増加に伴い短期借入金とコマーシャル・ペーパーが増加し、資金調達依存の拡大が続いている。長期借入金も12億38百万円増加した。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「これは、運転資本の増加により短期借入金が66億74百万円、コマーシャル・ペーパーが10億円増加した一方で、買掛金が17億13百万円減少したことによるものです。」
運転資本増加に伴い短期借入金が66億74百万円、コマーシャル・ペーパーが10億円増加し、資金調達依存の拡大が第2四半期にも続いている。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「主な要因は、運転資本の増加により短期借入金が43億59百万円、コマーシャル・ペーパーが10億円それぞれ増加したことによるものです。」
運転資本増加に伴い短期借入金とコマーシャル・ペーパーが増加し、資金調達依存の拡大が第1四半期にも続いている。 - FY2022悪化有価証券報告書
「有利子負債残高(百万円) 19,531 31,262 総資産残高(百万円) 52,899 73,456 有利子負債依存度(%) 36.92 42.56 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円) △4,037 △10,408」
有利子負債残高は312億62百万円、依存度は42.56%へ上昇し、営業キャッシュ・フローの使用額も104億8百万円へ拡大した。運転資金増加に伴う資金調達依存が強まっている。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「主な要因は、運転資本の増加に伴い短期借入金が74億90百万円増加したこと、買掛金が47億94百万円増加したことによるものです。」
運転資本の増加に伴い短期借入金が74億90百万円増加し、コマーシャル・ペーパーも前年度末の10億円から40億円へ増加した。資金調達への依存を示す負債残高が拡大している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ 84億79百万円増加 し、 613億79百万円 となりました。」
運転資本の増加により総資産が前年度末比84億79百万円増加し、営業活動による資金使用も21億58百万円となった。借入金・コマーシャル・ペーパーも増加しており、資金調達依存に関する状況が続いている。 - FY2021悪化有価証券報告書
「有利子負債残高(千円) 14,314,086 19,531,914 総資産残高(千円) 43,369,769 52,899,714 有利子負債依存度(%) 33.00 36.92 営業活動によるキャッシュ・フロー(千円) 4,534,014 △4,037,253」
有利子負債残高は195億3,191万円、依存度は36.92%へ上昇し、営業キャッシュ・フローも45億34百万円の獲得から40億37百万円の使用へ転じた。 - FY2020対処有価証券報告書
「有利子負債残高(百万円) 17,641,520 14,314,086 有利子負債依存度(%) 36.65 33.00 営業活動によるキャッシュ・フロー(千円) 3,365,480 4,534,014」
有利子負債残高は前期末から減少し、有利子負債依存度も36.65%から33.00%へ低下した。営業活動によるキャッシュ・フローは45億34百万円となった。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「当社において現状、現預金等手許資金は十分にあり、特段事業活動に影響を与えることはないと考えております。」
新型コロナウイルス感染症による財務影響について、手許資金は十分で事業活動への特段の影響はないとの判断が再掲されている。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「当社において現状、現預金等手許資金は十分にあり、特段事業活動に影響を与えることはないと考えております。」
新型コロナウイルス感染症による現時点の財務影響について、手許資金は十分で事業活動への特段の影響はないとの判断が再掲されている。 - FY2020-Q1感染症による現時点の財務影響限定有価証券報告書
「当社において現状、現預金等手許資金は十分にあり、特段事業活動に影響を与えることはないと考えております。」
新型コロナウイルス感染症による財務影響について、現時点では手許資金が十分で事業活動への特段の影響はないとの判断を記載している。 - FY2019初出有価証券報告書
「当連結会計年度末 有利子負債残高(千円) 17,641,520 総資産残高(千円) 48,134,906 有利子負債依存度(%) 36.65 当面の間は、卸売部門の事業拡大を想定しているため、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナス傾向は継続し、有利子負債依存度が相対的に高い水準で推移していくことが想定されます。」
卸売事業の拡大が運転資金増加と営業キャッシュ・フローのマイナスにつながり、有利子負債依存度が高水準で推移する可能性、資金調達困難・金利上昇・財務制限条項抵触のリスクが初めて体系化されている。