訪日外国人消費の「爆買い」沈静化・免税需要の反動減
FY2017-Q1に初出。25回の記載のうち10回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017-Q2。直近の記載は2026-08-07。
日本空港ビルデングがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2018年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。20社中9社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに10社。
- 2026-08-07対処決算
「羽田空港では、中国の訪日自粛の影響は軽微にとどまり、円安を追い風に、人気ブランド商品の在庫確保やポップアップ店舗の展開が奏功した結果、羽田免税店の売上は四半期として過去最高を更新しました。」
中国人を中心とする訪日自粛の逆風について、羽田空港では影響が軽微にとどまり、販売施策等により売上実績を更新した。 - FY2026悪化有価証券報告書
「中国人旅客の需要が減少傾向にあるものの、各種販売促進キャンペーン等の施策効果や、インバウンドにも人気の高い商材の導入、上期に改装・増床したエルメス及びシャネルブティックが好調に推移したこと等により、第4四半期(1-3月)の売上は第3四半期に続き、前年同期を上回りました。」
中国人旅客需要の減少傾向を新たな逆風として示した一方、販売促進やブランド店舗の改装・増床で売上を確保した。 - 2026-05-08対処業績予想の修正
「中国人旅客の需要が減少傾向にあるものの、各種販売促進キャンペーン等の施策効果や、インバウンドにも人気の高い商材の導入、上期に改装・増床したエルメス及びシャネルブティックが好調に推移したこと等により、第4四半期(1-3月)の売上は第3四半期に続き、前年同期を上回りました。」
中国人旅客需要の減少を示す一方、販売施策や店舗改装等により国際線売上への影響が緩和された。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「国際線では旅客数が堅調に増加する一方で、前年に比べ中国人旅客を中心に高額品の購買意欲が減速傾向にあります。」
国際線旅客数は増加している一方、中国人旅客を中心とする高額品の購買意欲の減速が新たな逆風として示された。 - FY2025対処有価証券報告書
「国際線売店売上については、羽田空港や成田空港等での国際線旅客数の増加や、上期における免税売店での購買率・単価の上昇、銀座市中免税店の売上向上により、前期を大きく上回りました。」
免税需要の反動減リスクは、国際線旅客数、購買率・単価、銀座市中免税店の売上向上により緩和された。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「国際線売店売上については、羽田空港や成田空港等での国際線旅客数の増加に加え、免税売店の購買客数・単価の上昇により、前年を大きく上回りました。羽田空港免税売店では、円安の影響に加え、回復が遅れていた中国人旅客数が増加したこと等により、売上は前年同期に比べ、旅客数の増加率を上回って増加しました。」
訪日需要・免税需要の反動減は、国際線旅客数、中国人旅客数、免税売店の購買客数・単価の上昇により緩和された。 - FY2024対処有価証券報告書
「国際線売店売上については、羽田空港や成田空港等での国際線旅客数の増加及び、円安影響等で免税売店の購買単価が上昇したことにより、前期を上回りました。」
訪日需要・免税需要の反動減は旅客数回復と購買単価上昇により緩和され、国際線売店売上は前期を上回った。一方、為替等の市況変化による購買単価低下可能性は引き続き示されている。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「国際線では、コロナ前にインバウンド旅客で最も多かった中国人観光客については、中国本土からの入国に対して水際措置が強化され回復には時間を要しますが、アジアや米国を中心にインバウンド需要が急速に回復しております。」
中国本土からの入国に対する水際措置の強化で中国人観光客の回復には時間を要する一方、アジア・米国を中心にインバウンド需要が急速に回復しているとした。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「コロナ前にインバウンド旅客で最も多かった中国人観光客については国のゼロコロナ政策が続いているため、国際線旅客数がコロナ前水準まで回復するには時間を要しますが、今後は中国以外のアジアや欧米各国からのインバウンド旅客を含めた航空需要の回復が期待されます。」
中国のゼロコロナ政策により国際線旅客数のコロナ前水準への回復には時間を要するとの認識を示す一方、中国以外のアジア・欧米からの需要回復を見込んだ。 - FY2021悪化有価証券報告書
「その結果、物品販売業の営業収益は 144億3千6百万円(前年比 90.3%減)となりました。また、売上減に加え、不透明な国際線旅客数見通しを反映し、翌期以降に発生が見込まれる一部の免税品の処分損を当期の評価損として取り込んだことなどにより、営業損失は 113億2千2百万円(前年は営業利益 108億2千3百万円)となりました。」
免税・物品販売をめぐる需要減少が通期で前年比90.3%減収、営業損失113億2,200万円、免税品評価損の計上としてさらに具体化した。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「国際線売店売上については、国際線旅客数の大幅な減少と当社直営免税店の多くで休業が続いていることで前年を大きく下回っております。なお羽田空港第3ターミナルでは総合免税店に加えて一部のブランドブティックでも航空便の運航に合わせて営業を再開し、成田空港の一部店舗では曜日を限定して営業しておりますが、市中免税店「Japan Duty Free GINZA」を含めて各店舗の商品売上が厳しい状況は続いております。」
国際線旅客数の減少、免税店の休業、店舗売上の低迷が続いていることを再確認した。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「物品販売業の営業収益は49億7千7百万円(前年同期比94.0%減)となり、営業損失は57億6千4百万円(前年同期は営業利益74億3千万円)となりました。」
感染症による旅客数減少と免税店等の休業により、物品販売業が前年同期比94.0%減収となり、営業損失へ転じた。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「物品販売業の営業収益は 14億9千9百万円(前年同期比 96.4%減)となり、営業損失は 32億4千6百万円(前年同期は営業利益 38億9千8百万円)となりました。」
感染症による旅客数減少と店舗休業により、物品販売業の営業収益が前年同期比96.4%減となり、営業損失へ転じた。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「訪日外国人旅客数は昨年12月までは、2019年累計(1月~12月)で3,188万人と、過去最高となりました。しかし本年1月下旬以降、新型コロナウイルス感染症の流行により、中国などで団体ツアーの禁止や航空便の減便等が相次ぎ、訪日客数は大きく減少し本年2月は約60%減となりました。さらに3月には、感染症の影響が世界的に拡大し、多くの国で海外渡航制限や外出禁止等の措置が取られ、日本でも検疫強化や査証の無効化等が実施されたこと等により世界各国からの訪日客数が前年を下回り、約90%減となりました。」
訪日外国人消費をめぐる従来の減速リスクが、新型コロナウイルス感染症により訪日客数の2月約60%減、3月約90%減として顕在化した。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「訪日外国人旅客数は2019年8月以降、訪日韓国人数の大幅な減少が続いている一方で、ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催などにより、韓国を除く全地域の訪日客数が前年を上回っております。」
訪日韓国人の大幅な減少が継続し、中国人の消費動向の減退も免税店舗売上に影響する中、新型ウイルスによる旅客需要への影響もリスクとして示した。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「しかし、本年8月以降の訪日韓国人の大幅な減少や、中国経済の先行きの不確実性などに留意する必要がある状況となっております。なお、韓国人旅客の商品売上は、前年同期比で30%以上減少しております。」
訪日韓国人の大幅減少が実際の商品売上の前年同期比30%以上の減少として表れ、中国経済の先行き不確実性も加わった。 - FY2020-Q1再掲有価証券報告書
「また、空港型市中免税店「Japan Duty Free GINZA」をはじめ、全般的に昨年10月以降の中国人の消費動向の減退による影響も、前年を下回る要因の一つとなっております。」
中国人の消費動向の減退が、Japan Duty Free GINZAを含む免税店舗や物品販売業の前年同期比減収要因として引き続き表れた。 - FY2019悪化有価証券報告書
「しかし中国人旅客は、今後も訪日需要の伸びが期待されていることから、売上増進に向けた各種施策を展開するとともにeコマース事業との連携により、包括的な取り組みを進めてまいります。また、日本人旅客につきましても、昨年には出国者数が過去最高となり、今後も堅調に推移すると見込まれているため、日本人の嗜好も十分に取り込んだ商品戦略を展開してまいります。」
中国人旅客について、規制強化、人民元安、中国景気減速等の影響で商品売上が前年を下回る状況となり、免税需要をめぐる逆風が続いた。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「昨年10月以降、中国での免税品持ち込みに対する規制強化や人民元安等の為替変動の影響で、当社免税店舗における中国人旅客の売上増加率が鈍化しております。それにより、空港型市中免税店「Japan Duty Free GINZA」を含む当社免税店舗では、商品売上の伸びに減少傾向が見受けられます。」
中国の免税品持ち込み規制、人民元安等の影響により、中国人旅客の売上増加率が鈍化し、免税店舗の商品売上に減少傾向が見られるとした。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「一方で、大阪府北部の地震や相次ぐ台風の上陸、北海道胆振東部地震などの自然災害の影響により9月の訪日外国人旅客数が前年比で減少に転ずるなど、訪日需要への影響が懸念されております。」
自然災害の影響により、9月の訪日外国人旅客数が前年割れとなる事象が実際に発生し、訪日需要への影響として表れた。 - FY2019-Q1再定義有価証券報告書
「訪日外国人の「モノ消費」から「コト消費」への転換など消費動向の変化に加え、越境ECビジネスの拡大や決済方法の多様化など物品販売を取り巻く環境が大きく変動しており」
従来の「爆買い」沈静化・反動減という整理から、モノ消費からコト消費への転換、越境ECの拡大、決済方法の多様化を含む物品販売環境の変化へとリスクの説明範囲を広げた。 - FY2017再掲有価証券報告書
「国際線売店売上につきましては、成田空港および関西空港において、爆買い需要からの反動減が大きく、空港型市中免税店等の新店開業に伴う増収はあるものの、前年を下回りました。その結果、物品販売業の営業収益は 1,319億1千1百万円(前期比 1.9%減)、営業利益は空港型市中免税店の営業費用増等もあり、72億5千4百万円(前期比 23.4%減)となりました。」
爆買い需要からの反動減が通期の国際線売店売上、物品販売業の営業収益・営業利益の減少として継続して表れた。空港型市中免税店では1,777百万円の固定資産減損損失も計上した。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「爆買いの終息により、物品販売業の売上が前年同期を下回っている状況ではありますが、今後も引き続き中長期的な増加が見込まれる訪日外国人による国内消費の機会を捉え、収益の確保に努めてまいります。その結果、物品販売業の営業収益は 976億2千9百万円(前年同期比 3.3%減)、営業利益は空港型市中免税店の営業費用増等もあり、53億5千9百万円(前年同期比 33.8%減)となりました。」
爆買い終息の影響と物品販売業の減収・減益が継続した。営業収益は前年同期比3.3%減、営業利益は同33.8%減となった。 - FY2017-Q2悪化有価証券報告書
「昨年下期からいわゆる「爆買い」の沈静化が続き、当第2四半期連結累計期間においても営業収益は目標を大きく下回る状況でありますが、中長期的な増加が見込まれる訪日外国人による国内消費の機会を捉え、収益の確保に努めてまいります。」
爆買い沈静化が継続し、営業収益が目標を大きく下回る状況まで明示された。物品販売業では営業収益が前年同期比4.1%減、営業利益が同40.1%減となった。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「国際線売店売上につきましては、成田空港および関西空港において前年のいわゆる「爆買い」需要からの反動減が大きく、空港型市中免税店の開業に伴う増収はあるものの、前年同期を下回りました。その結果、物品販売業の営業収益は 322億4千5百万円(前年同期比 1.5%減)、営業利益は空港型市中免税店の営業費用増もあり、16億6千9百万円(前年同期比 38.3%減)となりました。」
爆買い需要の反動減が国際線売店売上と物品販売業の収益・利益の減少として実際に表れた。