特定業種・顧客市場への依存と市場海外移転
FY2016に初出。31回の記載のうち9回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q1。直近の記載はFY2026。
黒田精工がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。67社中36社が悪化側に。
直近の記載が「その他」なのは、ほかに21社。
- FY2026半導体受注急回復とEVシフト減速の併存有価証券報告書
「当社グループの受注高は、世界的EVシフトの減速の影響を受けた一方で、金型システムにおける新プロジェクト関連設備に加え、昨年末以来駆動システム事業の受注が急回復したことにより20,749百万円(前期比2,510百万円、13.8%増)となりました。」
EVシフト減速による需要変動が続く一方、昨年末以来の駆動システム受注急回復と金型システムの新プロジェクト関連設備が全社受注を押し上げ、受注高は13.8%増となった。 - 2026-05-14再掲決算説明資料
「受注高は、世界的EVシフトの減速の影響を受けた一方で、⾦型システムにおける新プロジェクト関連設備に加え、昨年末以来駆動システム事業の受注が急回復したことにより対前年増加となった。」
世界的なEVシフト減速による市場変動は継続している一方、新プロジェクト関連設備や駆動システムの受注回復が受注高を押し上げた。 - FY2026-H1半導体低迷継続と特定顧客受注による受注増有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループの受注高は、半導体・液晶関連装置市場向け駆動システム商品の受注低迷の状況が継続しているものの、機工・計測システム商品において特定顧客からまとまった受注があったことにより10,012百万円(前年同期比506百万円、5.3%増)となりました。」
半導体・液晶関連装置市場の受注低迷が継続する一方、機工・計測システムでは特定顧客からのまとまった受注により全社受注高が5.3%増となった。特定市場・顧客への依存に伴う変動が併存している。 - FY2025悪化有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループの受注高は、世界的EVシフトの減速の影響を受けた一方で、駆動システム製品及び家電用モーターコア等の需要の増加があったことから18,239百万円(前期比974百万円、5.6%増)と微増となりましたが、期待していたほどの回復とはなりませんでした。」
EVシフトの減速により受注回復が期待ほど進まず、特定市場への依存に伴う変動が継続している。一方、駆動システム製品や家電用モーターコア等の需要増により、全社受注高は5.6%増となった。 - FY2025-H1受注回復と特定市場の調整継続有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループの受注高は、家電用モーターコア、工作機械等を中心として各事業とも前年同期比増加し9,506百万円(前年同期比530百万円、5.9%増)となりました。」
家電用モーターコア、工作機械等を中心に各事業の受注高は前年同期比5.9%増となった。一方、半導体・液晶関連装置市場の回復は当初予想より遅れ、車載用モーターコア主要ユーザーの生産調整も継続しているため、特定市場への依存に伴う変動は残っている。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「当社グループにおいては半導体・液晶関連装置の市況低迷の長期化により駆動システム商品の受注低迷が続きました。金型システム事業については、電動車駆動モーター用金型の受注が堅調であった一方、プレス製品の大口販売先の販売不振の影響を受けました。機工・計測システム事業についても工作機械や減速機市場の低迷などから低水準の受注に終わりました。」
半導体・液晶関連装置、プレス製品の大口販売先、工作機械および減速機市場の低迷が引き続き受注に影響している。一方、電動車駆動モーター用金型の受注は堅調とされている。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては半導体・液晶関連装置の市況低迷により駆動システム商品の受注が減少傾向となっています。金型システム事業については、電動車駆動モーター用金型の受注が堅調であった一方、プレス製品の大口販売先の販売不振の影響を受けました。機工・計測システム事業についても工作機械や減速機市場の低迷などから低水準の受注に終わりました。以上の結果、受注高は8,976百万円(前年同期比2,880百万円、24.3%減)となりました。」
半導体・液晶関連装置、工作機械、減速機市場の低迷に加え、プレス製品の大口販売先の販売不振が発生し、受注高は前年同期比24.3%減となった。特定市場・顧客への依存に伴う影響が拡大している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては半導体・液晶関連装置市場向け駆動システム商品の受注が昨年度後半より調整局面を迎え、また金型システム商品の大口販売先の販売不振の影響をうけたことなどから、受注高は4,417百万円(前年同期比1,518百万円、25.6%減)となりました。」
半導体・液晶関連装置市場の受注調整に加え、金型システムの大口販売先の販売不振が発生し、全社受注高は前年同期比25.6%減となった。特定市場・顧客への依存リスクの影響が拡大している。 - FY2023半導体・液晶受注調整と自動車金型好調の通期継続有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては半導体・液晶関連装置市場向け駆動システム商品の受注が調整局面を迎えたものの、自動車向け金型システム商品の需要が好調に推移し、受注高は21,958百万円(前年同期比1,969百万円、9.9%増)となりました。」
半導体・液晶関連装置向け駆動システムの受注が調整局面に入る一方、自動車向け金型システム商品の需要は好調に推移した。市場別の明暗が併存する中、通期受注高は9.9%増となった。 - FY2023-Q3半導体・液晶受注調整と自動車需要好調の併存有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては半導体・液晶関連装置市場向け駆動システム商品の受注が調整局面を迎えたものの、自動車向け金型システム商品の需要が好調に推移し、受注高は17,345百万円(前年同期比2,215百万円、14.6%増)となりました。」
半導体・液晶関連装置向け駆動システムの受注が調整局面に入る一方、自動車向け金型システムの需要は好調に推移した。市場依存に伴う変動は残るが、全社受注高は前年同期比14.6%増となった。 - FY2023-Q2半導体・自動車需要堅調継続有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては半導体・各種分析関連装置市場向け駆動システム商品の受注が引き続き堅調であったことに加えて自動車向け金型システム商品の需要が好調に推移し、受注高は11,856百万円(前年同期比1,781百万円、17.7%増)となりました。」
半導体・各種分析関連装置向け駆動システムの受注堅調と、自動車向け金型システムの需要好調が続き、全社受注高は前年同期比17.7%増となった。特定市場への依存リスクが解消したとは記載されていない。 - FY2023-Q1半導体・自動車需要による受注増有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては半導体・各種分析関連装置市場向け駆動システム商品の受注が引き続き堅調であったことに加えて自動車向け金型システム商品の需要が好調に推移し、受注高は5,936百万円(前年同期比408百万円、7.4%増)となりました。」
半導体・各種分析関連装置向け駆動システムの受注堅調と、自動車向け金型システムの需要好調が続き、全社受注高は前年同期比7.4%増となった。特定市場への依存リスクが解消したとは記載されていない。 - FY2022需要好調・受注増有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては主要顧客である半導体・各種分析関連装置市場に加えて自動車、家電向け金型システム商品の需要が好調に推移し、受注高は19,989百万円(前年同期比6,343百万円、46.5%増)と大幅な増加となりました。」
半導体・各種分析関連装置、自動車、家電向けの需要が好調に推移し、通期受注高は前年同期比46.5%増となった。特定市場への依存リスクが解消したとは記載されていない。 - FY2022-Q3需要堅調・受注回復継続有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては主要顧客である半導体・液晶市場に加えて自動車、家電向け金型システム商品の需要が堅調に推移し、受注高は15,486百万円(前年同期比6,513百万円、72.6%増)と大幅な改善となりました。」
半導体・液晶市場に加え、自動車・家電向け金型システム商品の需要が堅調に推移し、全社受注高は前年同期比72.6%増となった。市場依存に伴う変動リスクが解消したとは記載されていない。 - FY2022-Q2需要堅調による受注回復継続有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては主要顧客である半導体市場に加えて自動車、家電向け金型システム商品の需要が堅調に推移し、受注高は10,074百万円(前年同期比4,498百万円、80.7%増)と大幅な改善となりました。」
半導体市場に加え、自動車・家電向け金型システム商品の需要が堅調に推移し、全社受注高は前年同期比80.7%増となった。市場依存に伴うリスクが解消したとは記載されていない。 - FY2022-Q1市況回復による受注増有価証券報告書
「当社グループにおいては駆動システム事業と金型システム事業の回復が牽引役となり、当第1四半期の受注高は5,528百万円(前年同期比2,542百万円、85.1%増)と大幅な改善となりました。」
駆動システム事業と金型システム事業の回復により、全社受注高は前年同期比85.1%増となった。特定市場への依存に伴う変動リスクが解消したとは記載されていない。 - FY2021受注回復の通期実現有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおける受注高は昨年7月を底に急激な回復を見せており、第4四半期の受注高は前年同期と比べ38.4%増となりました。この結果、当連結会計年度における受注高は13,645百万円(前年同期比306百万円、2.3%増)となりました。」
中国、半導体関連、電動車関連市場の需要拡大を背景に、受注は7月を底に回復し、通期受注高も前年同期比2.3%増となった。一方、売上高は前年同期比11.9%減であり、市場依存の影響が消えたとは記載されていない。 - FY2021-Q3市況回復兆し・受注回復有価証券報告書
「しかし、中国や半導体関連市場、電動車関連市場などの分野においては回復の兆しが見られました。こうした状況下、当社グループにおける受注高は7月を底に急速な回復を見せています。第3四半期の受注は第2四半期と比べ31.1%増となりました。しかし前期までの低迷が影響し連結累計期間では8,972百万円(前年同期比990百万円、9.9%減)となりました。」
中国、半導体関連、電動車関連市場に回復の兆しが見られ、第3四半期受注は第2四半期比31.1%増となった。一方、累計受注高は前年同期比9.9%減であり、特定市場の低迷による影響は残っている。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「当社グループにおける受注高は5,576百万円(前年同期比1,106百万円、16.6%減)となり、売上高も6,423百万円(前年同期比1,319百万円、17.0%減)と減収結果となりました。」
新型コロナウイルス感染拡大や市況低迷を背景に、受注高と売上高が前年同期比でそれぞれ16.6%、17.0%減少した。特定業種・顧客市場への依存に伴う市場変動の影響が全社実績に表れている。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「当セグメントでは、半導体業界の市況回復の遅れや工作機械業界等の落ち込みに加え、新型コロナウイルスの感染拡大による受注の低迷により受注高は1,204百万円(前年同期比147百万円、10.9%減)、売上高は1,592百万円(前年同期比173百万円、9.8%減)となり、営業利益は135百万円(前年同期比43百万円、24.5%減)と減収減益結果となりました。」
半導体・工作機械等の特定業種の市況低迷と新型コロナウイルスによる受注低迷が続き、駆動システムの受注高、売上高および営業利益の減少として表れた。 - FY2020悪化有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおける受注高は13,339百万円(前年同期比4,783百万円、26.4%減)となり、売上高も15,083百万円(前年同期比2,671百万円、15.0%減)と減収となりました。」
景気減速や新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、通期受注高は26.4%減、売上高は15.0%減となった。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいても昨年の下期以降の景気減速の長期化により受注高は、9,963百万円(前年同期比4,881百万円、32.9%減)となり、売上高も11,311百万円(前年同期比2,062百万円、15.4%減)と減収となりました。」
景気減速の長期化により、受注高は前年同期比32.9%減、売上高は同15.4%減となった。特定業種・顧客市場への依存に伴う市場変動の影響が、さらに大きな減少として表れている。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいても昨年の下期以降の景気減速の影響を受け受注高は、6,683百万円(前年同期比3,838百万円、36.5%減)となり、売上高も7,743百万円(前年同期比1,169百万円、13.1%減)と減収結果となりました。」
景気減速の影響による受注高・売上高の減少が続き、受注高は前年同期比36.5%減、売上高は同13.1%減となった。特定業種・顧客市場への依存に伴う市場変動が実績に表れている。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「このような状況下、当社グループにおいても昨年の下期以降の景気減速の影響により一部業種からの発注を調整する動きが継続しており受注高は、3,482百万円(前年同期比2,168百万円、38.4%減)となり、売上高も3,607百万円(前年同期比503百万円、12.3%減)と減収結果となりました。」
景気減速に伴う一部業種の発注調整が継続し、受注高は前年同期比38.4%減、売上高は同12.3%減となった。特定業種・顧客市場への依存に伴う市場変動が第1四半期の実績に表れている。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては上半期まで高水準な受注が継続していましたが、下半期以降、一部需要業界において景気減速の影響を受けて発注を調整する動きが顕在化したことから、通期受注高は18,123百万円(前年同期比860百万円、4.5%減)となりました。一方、売上高は受注残の消化に努めた結果17,754百万円(前年同期比1,637百万円、10.2%増)と増収となりました。」
一部需要業界の景気減速と発注調整が顕在化し、通期受注高は4.5%減となった。特定業種への依存に伴う市場変動が通期実績に表れている。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「当セグメントでは、半導体、液晶及び工作機械関連分野を中心に高水準な受注が継続していた中で、第2四半期連結会計期間以降、一部の業種からの発注を調整する動きがあり、受注高は7,148百万円(前年同期比414百万円、5.5%減)となりましたが、売上高は豊富な受注残解消のため生産体制増強に努めた結果、6,336百万円(前年同期比789百万円、14.2%増)となり、営業利益は723百万円(前年同期比187百万円、35.0%増)と大幅な増益結果となりました。」
一部業種から発注を調整する動きが第2四半期以降も記載され、駆動システムの受注高は前年同期比5.5%減少した。特定業種への依存に伴う市場変動は実際の受注減として継続している一方、受注残の解消により売上高は増加した。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「当セグメントでは、半導体、液晶及び工作機械関連分野を中心に高水準な受注が継続していた中で、第2四半期会計期間に入り一部の業種からの発注を調整する動きがあったものの総じて順調に推移し、受注高は5,434百万円(前年同期比576百万円、11.9%増)となりました。」
特定業種への依存に関連して、一部業種から発注を調整する動きが実際に生じたと記載している。一方、半導体・液晶・工作機械関連分野を中心とする受注は高水準を維持し、駆動システムの受注高は前年同期比11.9%増となった。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「当セグメントでは、工作機械の受注・売上の低迷を主因とし、受注高4,076百万円(前年同期比△180百万円、4.2%減)、売上高は3,930百万円(前年同期比△302百万円、7.1%減)の減収結果により営業損失19百万円(前年同期は営業利益109百万円)となりました」
特定業種・顧客市場への依存に関連して、工作機械の受注・売上低迷が継続し、受注高・売上高の減少および営業損失として表れている。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「こうした状況下、当社グループにおいては、工作機械業界の減速に伴う受注低迷等により受注高は6,332百万円(前年同期比△245百万円、3.7%減)、売上高に関しては6,569百万円(前年同期比△183百万円、2.7%減)と前年同期に対して減少結果となりました。」
特定業種・顧客市場への依存リスクに関連して、工作機械業界の減速と受注低迷が実際に発生し、受注高・売上高の減少として表れた。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「主要顧客である半導体関連市場からの受注低迷により受注高は3,333百万円(前年同期比△168百万円、4.8%減)、売上高に関しては3,060百万円(前年同期比△61百万円、2.0%減)と前年同期に対して減少結果となりました。」
特定業種への依存リスクとして従来記載していた半導体関連市場の低迷が実際に発生し、受注高・売上高の減少として表れた。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループ主力商品の販売先は、特定業種への依存度が高いものが多くあります。ボールねじおよび精密測定装置については当社の精密技術を評価頂いている半導体製造装置・液晶分野および電子・デバイス分野、金型システムと要素機器については自動車業界、工作機械においては金型関連業界等であります。当社グループとしては販売先市場の多様化に努めてまいりますが、このような特定業種への依存は、当該業種の景気変動や、大きな技術革新等の動向によって、当社グループの経営成績・財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。」
半導体・液晶、電子デバイス、自動車、金型関連業界への依存をリスクとして示し、市場多様化を対応策としている。