新商品を適時投入できないリスク
FY2016に初出。6回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020。直近の記載はFY2026。
スズキがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。22社中3社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに6社。
- FY2026対処有価証券報告書
「2026年1月に、バッテリーEV(BEV)の新型「e ビターラ」を発売しました。…2026年3月に、軽商用バッテリーEV 新型「e エブリイ」を発売しました。」
新商品を適時投入できないリスクへの対応として、BEVのe ビターラとe エブリイを具体的に市場投入した。 - FY2024対処有価証券報告書
「2023年4月に、インド子会社Maruti Suzuki India Ltd.(以下、マルチ・スズキ)は、インドで新型「フロンクス」を発売しました。力強さと流麗さを際立たせた新しいクーペスタイルと取り回しの良さを備えた、新ジャンルのSUVであり、発売から10か月で累計販売10万台を達成しました。」
SUV・新商品を適時投入する対応が進み、フロンクスは発売10か月で累計販売10万台となった。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当社グループはインドの乗用車市場で50%以上のシェアを目標としています。当市場でのSUVの人気が高まる中、当社グループは当連結会計年度において新型ブレッツァ及びグランドビターラのSUV2モデルを投入しました。しかしながら、他社も相次いでSUVを投入したことにより、SUVセグメントのシェアは12.1%に留まり、その結果、乗用車全体のシェアも41.3%に留まりました。」
SUV2モデルを投入したものの、SUVセグメントのシェアは12.1%、乗用車全体は41.3%にとどまり、目標との差が広がった。 - FY2022悪化有価証券報告書
「しかしながら、当市場にてSUVの人気が高まるなか、他社の新型SUV投入の影響もあり、当連結会計年度の乗用車市場のシェアは前連結会計年度の47.7%に対し43.4%へ低下しました。今後、SUVセグメントへの新型車投入によりシェアアップをはかってまいります。」
SUV市場への対応不足と他社新型SUV投入によりシェアが低下し、SUVセグメントへの新型車投入を対策として掲げた。 - FY2020悪化有価証券報告書
「当社グループでも既存ユーザーの上級移行に対応する為、プレミアム販売網「ネクサ」を立ち上げましたが、今後、中型車のラインナップ強化が必要な状況にあります。当社では2030年にもシェア50%を確保したいと考えています。その為には、小型車のラインナップ充実だけでなく、中型車のラインナップについても拡充していく必要があり、更なる開発・投入力の強化を進めてまいります。」
インドでSUV・中型車市場が拡大するなか、プレミアム販売網「ネクサ」だけでなく中型車ラインナップの強化が必要な状況と記載している。 - FY2016初出有価証券報告書
「お客様のニーズや自動車を取巻く環境の変化を的確に捉えた商品を適時に市場に投入することができない場合、販売シェアや売上の低下につながり、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。」
ニーズ変化への対応、開発力、生産能力、人財確保などを商品投入上のリスクとしている。