中国の建機・ロボット市場の在庫調整・投資延期
FY2020-Q1に初出。17回の記載のうち9回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020-Q3。直近の記載は2026-05-12。
川崎重工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。20社中13社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに6社。
- 2026-05-12対処業績予想の修正
「中国建設機械市場は鉱山向け需要や輸出を中心に拡大傾向にあり、AI向け半導体の急成長と汎用メモリの深刻な不足により、半導体製造装置向けロボットの需要が高まる傾向にある中で、」
中国建設機械市場及び半導体製造装置向けロボット需要について、拡大・高まりの傾向を記載した。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「精密機械分野では、欧米市場を中心に若干の陰りが見えるものの、不動産不況の長期化等の影響で需要の減速が続いていた中国建設機械市場は、小型機を中心に下げ止まりの兆しが見えつつあります。ロボット分野では、半導体メモリ市場の価格と需要が底を打ち、AI関連等の新たな成長を取り込みつつ、前年度の後半から半導体製造装置向けロボットの需要が回復しています。」
中国建設機械市場では小型機を中心に下げ止まりの兆しが見え、半導体製造装置向けロボット需要も回復していると説明した。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「中国建設機械市場は、不動産不況の長期化等の影響により需要が低迷しました。ロボット分野では、メモリを中心とする半導体市場の落ち込みや米中経済摩擦の影響により、半導体製造装置向けロボット需要は減速が続いており、回復の時期は見通しにくい状況ですが、AI関連やグリーン投資関連等の新たな需要を織り込みつつ、2024年度から回復するものとみられています。」
中国建設機械市場では不動産不況の長期化による需要低迷が明示され、半導体製造装置向けロボット需要も減速が続くと説明している。一方、AI・グリーン投資関連需要を取り込み2024年度から回復する見通しを併記した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「精密機械分野では、中国以外の地域における建設機械市場については堅調に推移しましたが、中国建設機械市場は、ゼロコロナ政策に伴うロックダウン等の影響により需要が低迷しました。」
中国建設機械市場について、従来の需要減速懸念から、ゼロコロナ政策に伴うロックダウンによる需要低迷が通期実績として確認された。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「精密機械分野では、中国以外の地域における建設機械市場については堅調に推移しましたが、中国建設機械市場は、ゼロコロナ政策に伴うロックダウン等の影響により需要が低迷しました。」
中国建設機械市場について、前四半期に示された輸出好調による回復の兆しから、ゼロコロナ政策に伴うロックダウン等による需要低迷を引き続き明示した。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「精密機械分野では、中国以外の地域における建設機械市場については堅調に推移しており、中国建設機械市場は、ゼロコロナ政策に伴うロックダウン等の影響により需要が一時低迷しましたが、輸出の好調により回復の兆しが見えつつあります。」
中国建設機械市場はロックダウンによる需要低迷があったものの、輸出の好調により回復の兆しが見えつつあると説明した。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「精密機械分野では、中国以外の地域における建設機械市場については堅調に推移しているものの、中国建設機械市場は、ゼロコロナ政策に伴うロックダウン等の影響により需要が低迷し、全体としては低調に推移しました。」
中国建設機械市場では、従来の需要減速懸念から、ゼロコロナ政策に伴うロックダウンによる需要低迷へと悪化要因が具体化した。 - FY2022悪化有価証券報告書
「精密機械分野では、中国建設機械市場は、2021年度終盤から需要の減速感が表面化しつつあるものの、同年度前半の好調により、2020年度に引続き高い水準の需要となりました。」
中国建設機械市場について、需要減速感が年度終盤に表面化したと記載した。ただし年度全体では高水準の需要を維持した。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「精密機械分野では、中国建設機械市場は、需要減速が懸念されていますが、本年度は高い水準の需要を保っており、中国以外の地域における建設機械市場についても、昨年度後半からの回復基調が継続し堅調に推移しました。」
中国建設機械市場について需要減速への懸念を新たに明示した。ただし、本年度の需要は高い水準を維持し、中国以外の地域も回復基調と説明している。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「精密機械分野では、中国建設機械市場は、本年度も高い水準の需要が続き、また、中国以外の地域における建設機械市場については、昨年度前半は新型コロナウイルス感染拡大の影響で需要が大きく落ち込みましたが、年度後半からの回復基調が継続しており、足下も好調に推移しています。」
中国建設機械市場では高水準の需要が続き、中国以外の地域でも需要の回復基調が継続していると説明した。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「しかしながら中国国内における油圧ショベルの販売状況等から在庫調整に向かい始めた建機メーカーも見られるなど、中国市場の状況については引き続き注視が必要です。」
中国建機市場では高水準の需要が続く一方、油圧ショベルの販売状況を背景に在庫調整へ向かうメーカーが現れたと記載した。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「精密機械・ロボット事業を取り巻く経営環境は、精密機械分野では、中国建設機械市場が新型コロナウイルス感染拡大の影響からいち早く回復しており、当社の中国市場向け販売も、昨年度を上回る状況にあります。また、中国以外の地域における建設機械市場は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による市場の停滞により、需要が大幅に減少していましたが、足元では回復基調が鮮明となってきています。ロボット分野では、汎用ロボットは、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け案件の期ずれがあるものの、回復が早かった中国一般産機向けに加え、車体組立向けも堅調に推移しています。半導体向けロボットについても、半導体製造装置メーカーの設備投資の増加により好調に推移しており、中長期的にも需要は着実に拡大していくことが見込まれます。」
中国建機市場の回復が続き、中国以外の建機市場にも回復基調が鮮明化した。中国一般産機向け・車体組立向けロボットおよび半導体向けロボットも堅調・好調と記載した。 - FY2021-Q2対処有価証券報告書
「精密機械・ロボット事業を取り巻く経営環境は、精密機械分野では、中国建設機械市場が新型コロナウイルス感染拡大の影響からいち早く回復しており、当社の中国市場向け販売も、昨年度を上回る状況にあります。一方、中国以外の地域における建設機械市場は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による市場の停滞により、需要が大幅に減少しました。足元では、中国以外の地域においても建設機械需要回復の兆しが見えつつありますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、先行き不透明な状況が継続しています。ロボット分野では、汎用ロボットは、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け案件の期ずれがあるものの、回復が早かった中国市場で堅調に推移しており、半導体向けロボットについても、米中摩擦の影響による不透明感は強まっているものの、足元では堅調に推移しており、中長期的にも需要は着実に拡大していくことが見込まれます。」
中国建機市場の回復、他地域の需要回復の兆し、中国市場の汎用ロボット及び半導体向けロボットの堅調さを記載した。一方、他地域の需要低迷と先行き不透明感は継続している。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「精密機械・ロボット事業を取り巻く経営環境は、建設機械市場向けでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全世界的に需要が大きく低迷しました。現在も、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は不透明な状況にありますが、中国建機市場はいち早く回復に向かっており、今後の動向を注視しています。ロボット市場向けでは、汎用ロボットは、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け案件の期ずれがあるものの、回復が早かった中国市場で好調に推移しており、半導体向けロボットについても、顧客サプライヤーの納入遅延が懸念されるものの、大手半導体メーカーの投資再開により、中長期的には需要は着実に拡大していくと見ています。」
建設機械需要が全世界的に低迷し、ロボット案件の期ずれや顧客サプライヤーの納入遅延懸念も記載した。一方、中国建機市場の回復及び半導体メーカーの投資再開も併記している。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「精密機械・ロボット事業を取り巻く経営環境は、建設機械市場向けでは、足元では国内顧客が令和元年台風19号で被災したメーカーからの部品調達が滞り、減産となったことや、インド・インドネシアといった新興国および韓国市場の販売低迷により減収となったものの、今後は新興国を中心に堅調な需要があるものと見ています。ロボット市場向けでは、米中貿易摩擦の影響による中国市場での設備投資延期等により市況は厳しい状況が継続していますが、半導体向けロボットについては、台湾、韓国の大手半導体メーカーの投資再開により回復に転じており、中長期的には需要は着実に拡大していくと見ています。」
台風19号による部品調達停滞、新興国・韓国市場の販売低迷、中国の設備投資延期により事業環境の悪化要因が拡大した一方、台湾・韓国の半導体投資再開による回復も記載した。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「精密機械・ロボット事業を取り巻く経営環境は、建設機械市場向けでは、中国市場における油圧ショベル需要の鈍化等により在庫調整を行うメーカーが見られるものの、今後も新興国を中心に堅調な需要があるものと見ております。ロボット市場向けでは、米中貿易摩擦の影響による中国市場での設備投資延期等により市況は厳しい状況が継続していますが、半導体市況については、台湾の大手半導体メーカーの投資等が出始めている事、その他米国主要装置メーカーの需要予測等の情報から、底を脱したと見ています。中長期的には、ロボット需要は着実に拡大していくと見ております。」
中国の建設機械市場では在庫調整の動き、ロボット市場では設備投資延期による厳しい市況が続く一方、半導体市況は底を脱したとの見方と、中長期的なロボット需要拡大の見通しを示した。 - FY2020-Q1初出有価証券報告書
「しかしながら建機メーカーのなかには在庫調整に向かい始めたメーカーも見られるなど、中国市場の状況については引き続き注視しています。ロボット市場向けでは、米中貿易摩擦の影響による中国市場での設備投資延期や半導体メーカーの投資先送りにより足元の市況は悪化しており、海外市場は今後暫くの間は不安定な状況が続くと予想されますが、国内市場においては、人共存分野など産業分野全般において需要は着実に拡大していくと見ています。」
中国の建機市場で在庫調整の兆候、ロボット市場で中国の設備投資延期・半導体投資先送りによる市況悪化を記載。