電子部品需要の急激な変動
FY2016に初出。39回の記載のうち23回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q2。直近の記載は2026-07-31。
村田製作所がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2018年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。8社中5社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに2社。
- 2026-07-31悪化決算説明資料
「長納期案件の増加に加え、一部用途では供給逼迫を懸念した前倒し受注の懸念もあるため、動向に注視していく。」
受注高・受注残高が増加する一方、長納期案件や供給逼迫を背景とする前倒し受注への懸念が明示された。 - FY2026AIサーバー・自動車需要の増加とスマートフォン向け減少が通期でも併存有価証券報告書
「当社グループが属するエレクトロニクス市場の部品需要は、AIサーバー及び周辺機器における電子部品の搭載数の増加によりデータセンター関連の需要が拡大しました。また、自動車市場はxEVの成長率の鈍化がみられるものの、AD/ADASの進展により堅調に推移しています。」
データセンター、AIサーバー、AD/ADAS関連の需要拡大と、スマートフォン向け高周波モジュール・樹脂多層基板の減少が同時に記載された。 - 2026-04-30悪化決算説明資料
「市場環境変化による部品需要の変動に伴う生産計画の変更」
需要変動が、生産計画の変更に関わる業績予想上のリスクとして明示された。 - FY2026-H1AIサーバー・自動車向け増加とスマートフォン向け減少が併存有価証券報告書
「高周波モジュールや樹脂多層基板がスマートフォン向けで減少したものの、コンデンサがサーバーや代理店向けで増加しました。」
需要変動リスクについて、サーバー向けなどの増加がある一方、スマートフォン向け製品の減少も発生した。用途別の需要差が続いている。 - FY2025AIサーバー・コンピュータ需要の増加と用途別の減少が併存有価証券報告書
「当社グループが属するエレクトロニクス市場の部品需要は、AIサーバー等のITインフラ投資の拡大を背景にコンピュータ向けで増加しました。」
AIサーバー等ITインフラ向け需要は増加した一方、スマートフォン向け表面波フィルタ・コネクティビティモジュールやゲーム機・パワーツール向け電池など、用途別の減少も併存した。 - FY2025-H1AIサーバー・コンピュータ、スマートフォン、モビリティの需要増加と用途別の減少が併存有価証券報告書
「当社グループが属するエレクトロニクス市場の部品需要は、AIサーバー等ITインフラ投資の拡大を背景にコンピュータ向けで増加したほか、スマートフォンやモビリティ向けで増加しました。」
需要変動リスクに関して、コンピュータ、スマートフォン、モビリティ向けの回復・増加が示された一方、製品・用途別には減少も残っている。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「その結果、為替変動(前連結会計年度比9円14銭の円安)の影響はありましたが、前連結会計年度比2.8%減の1,640,158百万円となりました。」
モビリティ・スマートフォン向けの回復を上回るPC、AV機器、パワーツール等の需要減少が、通期売上収益2.8%減として実績化した。 - FY2024-Q3顕在化有価証券報告書
「当社グループが属するエレクトロニクス市場の部品需要は、半導体不足の緩和による自動車生産台数の回復もありモビリティ向けが増加したほか、スマートフォン市場において部品在庫調整からの回復傾向は見られましたが、各国での物価上昇による最終消費の落ち込みにより、PCやパワーツール向けなどの用途で減少しました。」
需要変動リスクが、PC・パワーツール向けなどの需要減少と、売上収益の前年同期比6.7%減として実際に表れた。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「当社グループが属するエレクトロニクス市場の部品需要は、半導体不足の緩和による自動車生産台数の回復もありモビリティ向けは増加しましたが、各国のインフレに伴う民生用電子機器の最終需要低迷からPCや家電向けを中心に幅広い用途で減少しました。」
需要変動リスクが、PC・家電を中心とする幅広い用途の部品需要減少と、売上収益の前年同期比11.9%減として実際に表れた。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「当社グループが属するエレクトロニクス市場の部品需要は、半導体不足の緩和による自動車生産台数の増加もありモビリティ向けは増加しましたが、民生用電子機器の購買意欲に力強さが見られず、スマートフォンやPC向けを中心に、全体として減少しました。」
需要変動リスクが、スマートフォン・PC向けを中心とする部品需要の減少と、全社売上収益の前年同期比15.8%減として第1四半期にも実現した。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「その結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比6.9%減の1,686,796百万円となりました。」
スマートフォン・PC市場の低迷と在庫調整が、全社売上高6.9%減として通期で実績化した。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「当社グループが属するエレクトロニクス市場の部品需要は、半導体需給の緩和により自動車向けで増加しましたが、スマートフォンやPCの市場低迷と在庫調整の長期化により、全体として減少しました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同四半期連結累計期間比2.9%減の1,339,202百万円となりました。」
需要変動リスクが、スマートフォン・PC向け需要の減少と全社売上高の前年同期比2.9%減として実際に表れた。 - FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「当社グループが属するエレクトロニクス市場は、スマートフォンやPCの市場低迷及び在庫調整の拡大により部品需要に減少が見られました。また、半導体等の部材不足の長期化により自動車向け部品需要が伸び悩みました。」
需要変動リスクが、スマートフォン・PCの部品需要減少と自動車向け部品需要の伸び悩みとして第2四半期にも実際に表れた。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「中国でのロックダウン措置の影響などによりスマートフォンやPC等の生産台数が減少したことで部品需要も減少しました。モビリティ向けでも、半導体不足の長期化や中国のロックダウン措置の影響により自動車の生産台数が減少したことで、部品の出荷数量が減少しました。」
中国ロックダウンと半導体不足により、スマートフォン・PC・自動車の生産台数や部品需要・出荷数量の減少が実際に発生した。 - FY2022車載・PC需要増とスマートフォン需要軟調の併存有価証券報告書
「カーエレクトロニクス向けでは、自動車の電装化の進展や顧客による部品在庫積み増しの動きにより、前連結会計年度比で需要が大きく増加しました。また、PC向けではリモートワーク用途などの需要が引き続き堅調に推移しました。一方で、スマートフォン向けでは中華圏得意先での在庫調整の影響もあり、需要が軟調に推移しました。」
成長市場の内部で、車載・PCの需要拡大とスマートフォン需要の軟調が併存した。 - FY2022-Q3需要回復と供給制約の併存が継続有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の世界の経済情勢は、半導体等の世界的な供給不足が生産活動の制約につながりましたが、新型コロナウイルス感染症のワクチンの普及に伴う経済活動の進展や各国での景気刺激策の実施により、景気の回復が見られました。」
景気回復が見られる一方、半導体等の世界的な供給不足が生産活動の制約となる状況が続いている。 - FY2022-Q2需要回復の拡大と供給制約の併存有価証券報告書
「カーエレクトロニクス向けでは、自動車の生産台数の回復に加え、顧客による今後の生産増加に備えた部品在庫積み増しの動きが継続したことにより、前年同四半期連結累計期間比で需要が大きく増加しました。」
自動車、5Gスマートフォン、PCなどで需要回復が進み大幅増収となった一方、変異株と半導体不足による生産制約も併存している。 - FY2022-Q1需要回復による大幅増収有価証券報告書
「カーエレクトロニクス向けでは、自動車の生産台数の回復に加え、今後の生産増加に備えた部品在庫積み増しの動きが続いているため、前年同四半期比で需要が大きく増加しました。」
自動車生産の回復と在庫積み増し、5G対応スマートフォンの増加により需要が回復した一方、変異株や供給制約への懸念は残っている。 - FY2021需要回復と過去最高売上有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間以降は5G(第5世代移動通信システム)の立ち上がりを背景に旺盛な部品取り込みの動きが見られました。」
COVID-19や自動車生産減少の影響が残る一方、5GやPC等の需要回復により通期売上高は6.3%増の過去最高となった。 - FY2021-Q3用途別需要の回復と弱さが併存する中で増収有価証券報告書
「その結果、為替変動(前年同四半期連結累計期間比2円56銭の円高)の影響はあったものの、前年同四半期連結累計期間比4.2%増の1,220,653百万円となりました。」
車載向け需要の弱さやスマートフォン向け一部製品の減少があった一方、PC・スマートフォン向けコンデンサ等の増加により、売上高は前年同期比4.2%増となった。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「そのような中で、当第2四半期連結累計期間の売上高は、主力製品の積層セラミックコンデンサがPC向けや基地局向けで堅調であったものの、カーエレクトロニクス向けで大幅に落ち込んだほか、樹脂多層基板やリチウムイオン二次電池がスマートフォン向けで減少し、為替変動(前年同四半期連結累計期間比1円71銭の円高)の影響もあり、前年同四半期連結累計期間比1.2%減の752,005百万円となりました。」
PC・基地局向けの増加を上回って車載・スマートフォン向け製品が減少し、売上高が前年同期比1.2%減となった。需要変動が業績に引き続き発生している。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「そのような中、当第1四半期連結累計期間の売上高は、主力製品の積層セラミックコンデンサが基地局向けやPC向けで堅調であったものの、カーエレクトロニクス向けで大幅に落ち込んだほか、樹脂多層基板やリチウムイオン二次電池がスマートフォン向けで大きく減少し、為替変動(前年同四半期連結累計期間比2円28銭の円高)の影響もあり、前年同四半期連結累計期間比8.6%減の326,798百万円となりました。」
需要変動リスクが、車載・スマートフォン向け製品の減少と連結売上高8.6%減として発生した。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「そのような中、当連結会計年度の売上高は、基地局向けやカーエレクトロニクス向けで積層セラミックコンデンサが増加したものの、スマートフォン向けで樹脂多層基板やリチウムイオン二次電池、積層セラミックコンデンサが減少し、為替変動(前連結会計年度比2円16銭の円高)の影響もあり、前連結会計年度比2.6%減の1,534,045百万円となりました。」
基地局・車載向けの増加を上回ってスマートフォン向け製品が減少し、通期売上高が前年同期比2.6%減となった。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「そのような中、当第3四半期連結累計期間の売上高は、カーエレクトロニクス向けや基地局向けで積層セラミックコンデンサが増加したものの、スマートフォン向けで樹脂多層基板や積層セラミックコンデンサ、リチウムイオン二次電池が減少し、為替変動(前年同四半期連結累計期間比2円48銭の円高)の影響もあり、前年同四半期連結累計期間比3.7%減の1,171,160百万円となりました。」
車載・基地局向けの増加があった一方、スマートフォン向け製品や電池の減少により、売上高が前年同期比3.7%減となった。需要変動リスクが業績減少として発生している。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「電子機器の生産調整や電子部品の在庫調整もあり、幅広い用途で需要に弱さが見られました。」
電子機器の生産調整・電子部品の在庫調整により、幅広い用途で需要が弱含む事象が発生した。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「電子機器の生産調整や電子部品の在庫調整もあり、スマートフォン向けは需要が低迷したものの、カーエレクトロニクス向けでは自動車の環境対応や安全性の向上により、部品需要は堅調に推移しました。」
電子機器の生産調整・電子部品の在庫調整により、スマートフォン向け需要の低迷が実際に発生した。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「第4四半期はスマートフォンの台数減少もあり、部品需要に陰りが見られました。」
スマートフォンの台数減少により、第4四半期に部品需要の陰りが実際に発生したと記載された。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間は表面波フィルタにおいて、スマートフォン向けでの高付加価値品の数量減少や値下げの進展により、減少しました。」
スマートフォン向け高付加価値品の数量減少が、表面波フィルタの売上減少として発生した。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。」
電子部品需要の急激な変動について、新規発生や重要な変更はないと記載している。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。」
電子部品需要の急激な変動を含む既存の事業等のリスクについて、新規発生や重要な変更はないと記載している。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度は、中国スマートフォンの生産台数減少及び製品の価格下落の影響により、表面波フィルタが大きく減少しました。その結果、圧電製品の売上高は、前連結会計年度に比べ10.6%減の152,016百万円となりました。」
中国スマートフォンの生産台数減少が、表面波フィルタ及び圧電製品の通期売上高10.6%減として発生した。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間は、中国スマートフォンの生産台数減少の影響により表面波フィルタが大きく減少しました。その結果、圧電製品の売上高は、前年同四半期連結累計期間に比べ12.5%減の117,380百万円となりました。」
中国スマートフォンの生産台数減少が、表面波フィルタ及び圧電製品の12.5%減収として第3四半期累計でも発生した。 - FY2018-Q2顕在化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間は、中国スマートフォンの在庫調整に伴う生産台数減少の影響により表面波フィルタが大きく減少しました。その結果、圧電製品の売上高は、前年同四半期連結累計期間に比べ11.9%減の78,524百万円となりました。」
中国スマートフォンの在庫調整による生産台数減少が、表面波フィルタ及び圧電製品の11.9%減収として継続的に発生した。通信モジュールでも特定顧客向けシェア減少が記載されている。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間は、中国スマートフォンの在庫調整に伴う生産台数減少の影響により表面波フィルタが大きく減少しました。その結果、圧電製品の売上高は、前年同四半期連結累計期間に比べ16.1%減の37,526百万円となりました。」
中国スマートフォンの在庫調整による生産台数減少が、表面波フィルタ及び圧電製品の売上高減少として発生した。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「コンポーネントの売上高は汎用部品を中心に数量は伸びたものの、製品価格の値下がりや為替変動(前連結会計年度比11円72銭の円高)の影響で微増にとどまり、またモジュールが大幅な減収となったことから、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比6.2%減の1,135,524百万円となりました。」
需要・製品構成・為替の変動が通期売上高6.2%減として実績化した。通信モジュール売上高は前年同期比17.6%減となった。 - FY2017-Q3顕在化有価証券報告書
「急激な為替変動や得意先の生産モデルの変化、採用数減少により、通信モジュールの「生産実績」が前年同四半期連結累計期間比で、大幅な減少となりました。」
需要・採用モデルの変化が通信モジュールの生産実績減少として継続的に発生している。生産実績は前年同期比31.5%減となった。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「スマートフォン向けの電子部品の需要は堅調に推移しているものの、得意先の受注時期及び製品構成の変動、大幅な為替変動の影響を受け、通信モジュールの「生産実績」が前年同四半期連結累計期間比で、圧電製品の「受注残高」が前連結会計年度末比で、大幅な減少となりました。」
需要自体は堅調としつつ、受注時期・製品構成の変動により通信モジュールの生産実績が前年同期比で大幅に減少したと記載している。 - FY2017-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。」
需要変動リスクを含む既存の事業等のリスクについて、新規発生や重要な変更はないと記載している。 - FY2016初出有価証券報告書
「世界経済やエレクトロニクス産業全般の急激な変化により当社グループの製品の需要が予測を大幅に下回る事態となった場合には、手配した生産設備、人員、資材、製品等が余剰となり、当社グループの業績や財務状況の悪化をもたらす可能性があります。」
需要下振れによる余剰設備・人員・在庫と、需要急増時の供給機会逸失の双方をリスクとしている。