棚卸資産の滞留・過剰在庫と評価損リスク
FY2022に初出。16回の記載のうち12回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023-Q1。直近の記載は2026-07-29。
大井電気がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。7社中3社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに7社。
- 2026-07-29悪化決算
「これは主に、光多重伝送装置及びスマートメーター関連機器の需要拡大に伴い、仕掛品を中心とした棚卸資産が増加した一方で、前連結会計年度末に計上した集中案件の売上に係る回収の進展により、受取手形、売掛金及び契約資産が減少したことによるものです。」
仕掛品は前年度末の57億3593万1千円から84億8041万1千円へ増加し、棚卸資産エクスポージャーが拡大した。 - FY2026悪化有価証券報告書
「当連結会計年度には、当社の保有する棚卸資産7,339,390千円が含まれており、連結総資産の25.9%を占めております。/当連結会計年度の棚卸資産評価損49,984千円は、収益性の低下に伴う簿価切下後の金額」
当社保有棚卸資産は前年度の52億7288万1千円から73億3939万円へ増加し、連結総資産比率も22.3%から25.9%へ上昇した。評価損は減少したが、在庫エクスポージャーは拡大した。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が29億96百万円減少したものの、今後の生産量増加に備え、仕掛品が27億65百万円増加、原材料及び貯蔵品が3億51百万円増加、有形固定資産が3億17百万円増加したことによります。」
今後の生産量増加に備えた仕掛品・原材料等の増加により、棚卸資産の滞留・過剰在庫および追加評価損リスクへのエクスポージャーが拡大する方向の変化が示されている。 - FY2025対処有価証券報告書
「当連結会計年度の棚卸資産評価損347,877千円は、収益性の低下に伴う簿価切下後の金額であり、売上原価に含めております。」
棚卸資産評価損は前年の4億4886万5千円から3億4787万7千円へ減少し、棚卸資産残高も減少した。ただし、追加評価損リスクは引き続き記載している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「これは主に、現金及び預金が12億20百万円増加、仕掛品が20億43百万円増加、有形固定資産が1億55百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が50億6百万円減少、電子記録債権が3億3百万円減少、原材料及び貯蔵品が2億39百万円減少したことによります。」
仕掛品が前年度末から20億43百万円増加し、棚卸資産の増加が続いている。売上債権の減少による資金回収が進む一方、在庫滞留・過剰在庫および追加評価損リスクは残存している。 - FY2024対処有価証券報告書
「当連結会計年度には、当社の保有する棚卸資産5,912,286千円が含まれており、連結総資産の24.8%を占めております。/当連結会計年度の棚卸資産評価損448,865千円は、収益性の低下に伴う簿価切下後の金額」
棚卸資産は前年度の80億1161万8千円から64億1750万9千円へ、連結総資産に占める割合は35.2%から24.8%へ減少した。評価損も5億5811万4千円から4億4886万5千円へ縮小したが、リスクは残存している。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「これは主に、仕掛品が17億56百万円増加、現金及び預金が4億36百万円増加、電子記録債権が3億89百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が24億27百万円減少、商品及び製品が2億24百万円減少したことによります。」
仕掛品が前連結会計年度末から17億56百万円増加しており、部材調達問題による売上遅延と併せて棚卸資産の滞留・過剰在庫リスクが引き続き示されている。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「これは主に、仕掛品が16億2百万円増加、電子記録債権が2億12百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が26億54百万円減少、商品及び製品が3億56百万円減少したことによります。」
仕掛品が前連結会計年度末から16億2百万円増加し、棚卸資産全体でも増加が続いている。部材調達問題による売上遅延と併せ、在庫滞留・過剰在庫および追加評価損リスクが引き続き示されている。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「これは主に、仕掛品が12億75百万円増加、現金及び預金が7億60百万円増加、原材料及び貯蔵品が1億54百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が37億2百万円減少したことによります。」
仕掛品および原材料・貯蔵品が前連結会計年度末から増加し、部材調達問題に伴う在庫滞留・過剰在庫と追加評価損リスクが引き続き拡大する方向の変化を示している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「これは主に、仕掛品が17億29百万円増加、原材料及び貯蔵品が6億61百万円増加、商品及び製品が5億33百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が26億49百万円減少、現金及び預金が17億98百万円減少したことによります。」
仕掛品、原材料・貯蔵品、商品・製品が前連結会計年度末から合計29億23百万円増加した。部材調達問題による売上遅延と併せ、棚卸資産の滞留・過剰在庫および追加評価損リスクが拡大する方向の変化が示されている。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「これは主に、仕掛品が9億95百万円増加、原材料及び貯蔵品が8億27百万円増加、商品及び製品が4億73百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が34億6百万円減少、現金及び預金が8億34百万円減少したことによります。」
仕掛品、原材料・貯蔵品、商品・製品が増加し、棚卸資産は前連結会計年度末から約22億95百万円増加した。部材調達問題による売上遅延と併せ、滞留・過剰在庫および追加評価損リスクが拡大する方向の変化が示されている。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「これは主に、仕掛品が6億17百万円増加、原材料及び貯蔵品が5億71百万円増加、商品及び製品が4億19百万円増加、現金及び預金が3億13百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が36億15百万円減少したことによります。」
仕掛品、原材料・貯蔵品、商品・製品の合計が前連結会計年度末から約16億円増加した。部材調達問題による売上繰延と併せ、棚卸資産の滞留・過剰在庫および追加評価損リスクが拡大する方向の変化が示されている。 - FY2022初出有価証券報告書
「当社の保有する棚卸資産6,144,738千円が含まれており、連結総資産の28.2%を占めております。/棚卸資産評価損417,255千円は、収益性の低下に伴う簿価切下後の金額であり、売上原価に含めております。/なお、市場環境が悪化して正味売却価額が著しく下落した場合、保有期間が長期にわたる棚卸資産の今後の使用状況や廃棄処分の状況に変化が生じた場合、営業循環から外れた過剰在庫の処分見込みや使用見込みに変化が生じた場合には、追加の棚卸資産評価損が計上される可能性があります。」
棚卸資産6,592,491千円を計上し、連結総資産の28.2%を占める一方、417,255千円の評価損を計上している。滞留・過剰在庫や市場環境の変化による追加評価損の可能性を新たな主要リスクとして開示した。