研究開発投資の負担と投資回収リスク
FY2022に初出。11回の記載のうち5回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2023-Q4。直近の記載は2026-05-15。
シリウスビジョンがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。13社中4社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに2社。
- 2026-05-15対処決算
「これらの結果、国内画像検査事業の売上が前年同期比で約78.8%増加するとともに、売上構成の改善等により収益性は大幅に改善し、営業黒字へ転換しました。」
研究開発・人材・営業投資の負担が続いていたが、売上構成の改善と業務効率化により国内画像検査事業が営業黒字へ転換し、投資負担による収益悪化が一部緩和された。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「なお、当期末において今後の収益性の回復が不透明であることを踏まえ、固定資産の回収可能性を改めて検討した結果、第2四半期連結会計期間における減損損失の計上に加えて、当下期に計上した有形固定資産および無形固定資産について97百万円の追加の減損損失を特別損失として計上いたしました。これにより当連結会計年度における国内画像検査事業に係る減損損失の計上額は、合計5億42百万円となりました。」
研究開発、人材、営業活動への投資が販売管理費を吸収できず、国内画像検査事業で542百万円超の減損損失を計上し、投資回収リスクが大幅な損失として現れた。 - 2026-03-03顕在化株主総会
「これにより当連結会計年度における国内画像検査事業に係る減損損失の計上額は、合計5億42百万円となりました。」
国内画像検査事業について、固定資産の回収可能性の再検討を受け、通期で合計5億42百万円の減損損失を計上した。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「このような厳しい状況の中、当連結会計年度に当該事業の営業損失を計上する見通しとなったことから、将来の収益性を慎重に見直しました。その結果、当社の保有する有形固定資産、無形固定資産等について帳簿価額の回収可能性が低下していると判断されたため、445百万円の減損損失を特別損失として計上することといたしました。」
研究開発、人材、営業活動への投資負担が売上で吸収できず、営業損失と減損損失445百万円が発生した。過去の投資回収リスクが、資産の回収可能性低下と大幅な減損としてさらに深刻化している。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「こうした研究開発投資や人材投資、営業活動へのコスト投資、新本社移転と設備投資の結果、売上が販売費及び一般管理費の増加をカバーできず、営業収益は悪化しました。」
研究開発、人材、営業、新本社・設備への投資を継続した一方、売上が販売費及び一般管理費の増加をカバーできず、営業収益が悪化した。 - FY2025-H1顕在化有価証券報告書
「こうした研究開発投資や人材投資、営業活動へのコスト投資の結果、前中間連結会計期間に対して約20%増加した当中間連結会計期間の画像検査事業売上が販売管理費増をカバーできず、営業収益は悪化しました。」
研究開発、人材、営業活動への投資を継続する一方、画像検査事業の売上増加が販売管理費の増加をカバーできず、営業収益の悪化として投資負担が実績化した。 - FY2024-Q4悪化有価証券報告書
「上記のとおり、当第1四半期連結累計期間(2024年1月~3月)の当社グループ売上は、海外事業の業績悪化と搬送機製造の納期遅延が影響し、計画と乖離した結果となりました。しかしながら、今期の計画達成と来期以降の持続的成長のために、新技術・新製品の研究開発投資、ソフトウエア新製品開発投資、及び新市場開拓など、積極的に投資を続けてまいりました。」
新技術・新製品への投資を継続しながら、海外事業悪化と搬送機製造遅延により計画と乖離し、営業損失が前年同期の35百万円から67百万円へ拡大した。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「当社が過去3年間(2020年~2022年)、総額10億円以上の投資をして研究開発し製作してまいりました新型画像検査機の多くは、当期の受注が好調で、当第3四半期連結会計期間の画像検査事業の総受注額は、前期の同期間と比較すると約2倍となりました。」
過去3年間に総額10億円以上を投じた新型画像検査機の受注が好調となり、総受注額が前年同期間比約2倍となったことで、研究開発投資の回収・投資成果の業績反映が進んでいる。 - FY2024-Q1投資成果の業績反映有価証券報告書
「上述のとおり、過去3年間積極的に人とコストを投資することにより研究開発した新技術・新製品により、既存市場だけでなく、海外含む新市場を開拓してきた成果が業績に現れてまいりました。」
過去3年間の研究開発投資の成果が業績に現れ始めたとし、売上増加と営業利益・経常利益・親会社株主帰属四半期純利益の黒字化を開示した。投資負担が残る中で、成果の業績反映を示している。 - FY2023-Q4顕在化有価証券報告書
「上述のとおり、来期に向けた業績回復と、来期以降の持続的成長のための新技術・新製品の研究開発、ソフトウエア新製品開発及び新市場開拓のために積極的に投資を続けてまいりました。その結果、当第1四半期連結累計期間の研究開発費投資額は、54百万円を計上いたしました。 以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高は4億37百万円(前年同期比12.7%増)となりました。また、利益面におきましては、営業損失は35百万円(前年同期は1億67百万円の損失)、経常損失は17百万円(前年同期は1億55百万円の損失)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は38百万円(前年同期は1億65百万円の損失)となりました。」
新技術・新製品等への積極投資を継続する一方、営業損失35百万円、経常損失17百万円を計上し、減損損失6,821千円も発生した。投資継続と損失・減損の併存を記載している。 - FY2022初出有価証券報告書
「しかしながら、その投資総額は、2021年12月期及び2022年12月期の売上額に対して相対的に大きくなりました。この結果、当社単体では2期連続の営業赤字となったことから、固定資産について減損を実施することといたしました。」
研究開発投資が売上規模に対して相対的に大きくなり、2期連続の単体営業赤字と固定資産の減損につながったという、投資負担・回収に関するリスクを初めて明示している。