鉄スクラップ価格変動と価格転嫁不能のリスク
FY2016に初出。40回の記載のうち17回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017。直近の記載は2026-09-17。
中部鋼鈑がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。10社中9社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに3社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「一方、販売価格の下落が鉄スクラップ価格の下落を上回りメタルスプレッドが縮小したことから、利益は前期を下回りました。」
鉄スクラップ価格も下落したものの、製品販売価格の下落がそれを上回り、価格転嫁不足に相当するメタルスプレッド縮小と利益減少が実際に発生している。 - FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「また、販売価格の下落が鉄スクラップ価格の下落を上回ったことによりメタルスプレッドは縮小し、製造コストの増加も収益を圧迫しました。」
鉄スクラップ価格も下落したものの、製品販売価格の下落がそれを上回り、価格転嫁不足に相当するメタルスプレッド縮小が実際に発生している。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。」
鉄スクラップ価格変動および価格転嫁不能リスクについて、主要なリスクの発生または重要な変更がないとしている。 - FY2024対処有価証券報告書
「コストについては、減産の影響等はあったものの、鉄スクラップをはじめとする原材料・諸資材価格が前期を下回ったことによりやや低減しました。」
鉄スクラップを含む原材料・諸資材価格が前期を下回り、原料価格上昇による収益圧迫リスクは通期では低減した状態として記載されている。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「コストについても、主原料である鉄スクラップ価格は前年同期を下回ったものの、エネルギー価格の上昇及び第2四半期の大型設備工事に伴う減産の影響等により、やや上昇しました。」
鉄スクラップ価格は前年同期を下回った一方、エネルギー価格の上昇等によりコストがやや上昇しており、原料価格変動・価格転嫁不能による収益圧迫リスクを引き続き示している。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「コストについては、主原料である鉄スクラップ価格が前年同期を下回って推移したものの、電力を中心としたエネルギー価格の上昇、来年秋稼働予定の新電気炉を含む大型設備投資の工事に伴う一時操業休止等により上昇しました。」
鉄スクラップ価格は前年同期を下回って推移しており、原料価格高騰リスクは前四半期までと同様に低減した状態として記載されている。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「鉄鋼関連事業につきましては、主原料である鉄スクラップ価格は前年同期比で下落したものの、電力を中心にエネルギー価格が前年同期を上回り、製造コストは高止まりしました。」
鉄スクラップ価格は前年同期比で下落し、原料価格上昇による収益圧迫リスクは当四半期において低減した。一方、エネルギー価格は上昇し、製造コストは高止まりした。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「鉄鋼関連事業につきましては、主原料である鉄スクラップ価格が引き続き高い水準で推移し前期を上回り、電力コストを筆頭にエネルギー・諸資材価格も前期を大きく上回ったため、製造コストは前期比で上昇しました。」
鉄スクラップ価格が前期を上回る高水準で推移し、製造コストの上昇要因として実際に現れている。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「鉄鋼関連事業につきましては、主原料である鉄スクラップ価格が春先をピークに下落したものの前年同期を上回り、エネルギー・諸資材価格も前年同期を大きく上回ったことにより、製造コストは大幅に上昇しました。」
鉄スクラップ価格はピークから下落したものの前年同期を上回り、製造コストを押し上げる原料・資材価格の高水準が続いている。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「主原料である鉄スクラップ価格が一時下落に転じたものの引き続き高水準で推移したほか、エネルギー・諸資材価格も前年同期を大きく上回り、コスト面は厳しい環境が継続しました。」
鉄スクラップ価格は一時下落したものの高水準が続き、エネルギー・諸資材価格も前年同期を大きく上回っている。原料価格変動と価格転嫁不能による収益圧迫リスクを引き続き認識している。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「鉄鋼関連事業につきましては、主原料である鉄スクラップ価格が引き続き高水準で推移したほか、エネルギー・諸資材価格も軒並み前年同期を上回り、コスト面は厳しい環境が継続しました。」
鉄スクラップ価格の高水準とエネルギー・諸資材価格の上昇によるコスト圧力が継続している。前年度末に記載された記録的高値からの新たな段階は明示されていない。 - FY2022悪化有価証券報告書
「また、原材料であるスクラップ価格が記録的な高値水準となっていることに加え、ロシア連邦のウクライナ侵攻の影響や円安による電力・資材価格の高騰は、当社の経営成績を圧迫する恐れがあります。」
鉄スクラップ価格が記録的な高値水準となり、原材料価格上昇による収益圧迫リスクが前年度までの高止まりから一段強い表現になっている。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「しかしながら、主原料である鉄スクラップの世界的な需要増加に伴い、鉄スクラップ価格が高止まりしたことにより、厳しい経営環境となりました。」
鉄スクラップ価格の高止まりが続き、利益を圧迫する原料価格リスクを再確認している。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「一方、海外相場上昇や需要回復の影響を受け、主原料である鉄スクラップ価格が大幅に上昇し、利益を圧迫しました。」
鉄スクラップ価格が大幅に上昇し、利益を圧迫する状況が実際に発生している。前年度通期の価格上昇から、当四半期は大幅な上昇として記載されている。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「また、主原料である鉄スクラップ価格は、生産活動停滞の影響による発生量の減少や、海外相場上昇の影響を受け前年度に比べ上昇しました。」
鉄スクラップ価格の上昇が通期で実際に発生し、鉄鋼関連事業のセグメント利益は前年度比19億84百万円の減益となっている。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「一方、主原料である鉄スクラップ価格は、下期に入り海外相場上昇の影響を受け急騰しました。」
鉄スクラップ価格が、前四半期の強含みから下期に入り急騰へと変化し、原料価格上昇リスクが強まっている。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「また、鉄スクラップ価格は、生産活動停滞の影響による発生量の減少や輸出向け相場上昇の影響を受け、強含みで推移しました。」
前四半期は四半期全体で前年同期を下回っていた鉄スクラップ価格について、当四半期は発生量減少と輸出向け相場上昇の影響を受け、強含みで推移したと記載している。原料価格上昇リスクが実際に現れている。 - FY2021-Q1一時急騰も四半期全体では前年同期割れ有価証券報告書
「一方、鉄スクラップ価格は、経済活動停滞の影響による発生量の減少や輸出向け相場上昇の影響を受けた急騰局面があったものの、第1四半期を通しては前年同期を下回って推移しました。」
鉄スクラップ価格には一時的な急騰局面があった一方、第1四半期を通しては前年同期を下回った。価格高騰リスクは一部顕在化したが、四半期全体では収益圧迫要因が低減した状態として記載されている。 - FY2020対処有価証券報告書
「一方、鉄スクラップ市況は軟調に推移し、鉄スクラップ購入価格は前年度を下回りました。」
鉄スクラップ購入価格が前年度を下回り、原料価格高騰による収益圧迫リスクは当年度において低減したと記載している。 - FY2020-Q3対処有価証券報告書
「一方、鉄スクラップ市況は低調に推移し、主原料である鉄スクラップ価格が前年同期を下回り、生産高も前年同期を下回りました。」
鉄スクラップ価格が前年同期を下回り、原料価格高騰による収益圧迫リスクは当該期間において低減している。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「一方、鉄スクラップ市況は下落基調で推移し、主原料である鉄スクラップ価格は前年同期を下回りました。」
鉄スクラップ価格が前年同期を下回り、原料価格高騰による収益圧迫リスクは当四半期において低減している。 - FY2020-Q1対処有価証券報告書
「一方、主原料である鉄スクラップ価格は春先より下落に転じ、前年同期を下回って推移しました。」
鉄スクラップ価格が春先から下落し、前年同期を下回って推移したため、価格高騰による収益圧迫リスクは当四半期において低減している。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「当社グループの主力セグメントである鉄鋼関連事業におきましては、建設機械・産業機械向け需要に加え首都圏再開発をはじめとした建築向け需要が引き続き堅調に推移しました。一方、主原料である鉄スクラップ価格を含めた製造コストは前年同期に比べ上昇し、収益の圧迫につながりました。」
鉄スクラップ価格を含む製造コストの上昇が実際に発生し、収益圧迫要因となっている。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「一方、主原料である鉄スクラップ価格は秋口より下降に転じたものの、平均購入価格が前年同期を上回ったことにより、売上高は367億3千万円と前年同期比52億8千8百万円の増収、セグメント利益(営業利益)は13億3千5百万円と前年同期比13億7百万円の減益となりました。」
鉄スクラップ価格は秋口から下降したものの、平均購入価格は前年同期を上回り、鉄鋼関連事業の利益を前年同期比13億7百万円押し下げる要因となった。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「一方、主原料である鉄スクラップ価格は高位で推移し、諸資材価格や輸送コストも上昇しました。」
鉄スクラップ価格が高位で推移し、諸資材価格および輸送コストも上昇したため、製造コスト上昇と収益圧迫が実際に生じている。 - FY2019-Q1顕在化有価証券報告書
「一方、主原料である鉄スクラップ価格及び諸資材価格の値上がりにより、製造コストが大幅に増加したため、生産高も前年同期を上回りました。」
鉄スクラップ価格および諸資材価格の値上がりが実際に発生し、製造コストの大幅な増加要因となっている。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「当社といたしましては厚板製品販売価格と鉄スクラップ価格とのスプレッドが縮小する状況のなか、厚板製品販売価格の改善に努めましたが、その差を埋めることは難しい状況となっております。」
鉄スクラップ価格の高騰と製品価格への転嫁不足により、スプレッドが縮小し、差を埋めることが難しい状況が実際に生じている。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「一方、主原料である鉄スクラップ価格は秋口以降一段と上昇しました。」
鉄スクラップ価格の上昇という従来想定していたリスク要因が実際に発生し、秋口以降さらに上昇したと記載している。 - FY2018-Q2対処有価証券報告書
「一方、主原料である鉄スクラップ価格につきましては、第2四半期以降に大きく騰勢に転じたことから、販売価格と同程度の上昇となりました。」
鉄スクラップ価格は上昇したものの、販売価格も同程度に上昇したと記載しており、価格転嫁不能による収益圧迫リスクは当該期間に低減した状態として現れている。 - FY2018-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。」
鉄スクラップ価格変動および価格転嫁不能リスクについて、重要な変更がないとされている。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「主原料である鉄スクラップ価格は、国際相場高騰の影響を受け昨年11月以降急騰し、収益圧迫要因となりました。」
従来リスクとしていた鉄スクラップ価格の高騰が実際に発生し、収益圧迫要因となったと記載している。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。」
鉄スクラップ価格変動および価格転嫁不能リスクについて、重要な変更がないとされている。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。」
鉄スクラップ価格変動・価格転嫁不能リスクについて、重要な変更がないとされている。 - FY2017-Q1対処有価証券報告書
「主原料である鉄スクラップ価格が前年同期を下回って推移したことにより、セグメント利益(営業利益)は6億9千1百万円と前年同期比4千4百万円の増益となりました。」
鉄スクラップ価格は前年同期を下回り、価格高騰による収益圧迫リスクが当四半期には低減した状態として現れている。 - FY2016初出有価証券報告書
「鉄スクラップの購入価格は国内需給の影響のみならず、世界鉄鋼生産の動向による国際的な市況の影響を受けて大きく変動する懸念があります。原材料価格の上昇に連動した当社製品への価格転嫁が適切に行えない場合には、鉄スクラップの価格高騰が収益を圧迫し当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
鉄スクラップの国際市況変動と、製品価格への転嫁が適切に行えない場合の収益圧迫をリスクとしている。