アーティスト人気・契約継続・発掘育成投資リスク
FY2017に初出。6回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2018。直近の記載はFY2025。
SM ENTERTAINMENT JAPANがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より2年早い。
直近の記載が「再定義」なのは、ほかに0社。
- FY2025再定義有価証券報告書
「当社グループでは、消費者の嗜好変化に対応し、特定のアーティストに依存しない体制を構築するため、新人グループやバーチャルアーティスト等のオリジナルIPの発掘・育成を推進しております。しかし育成には長期に渡る先行投資が不可欠であり、将来の収益予想は困難です。」
アーティスト人気・兵役・契約継続等の従来リスクを、特定アーティスト依存の回避策として新人グループ・バーチャルアーティストを育成する一方、長期先行投資と収益不確実性を伴う構図へ整理している。 - FY2022悪化有価証券報告書
「また、アーティスト自身が法令違反や信用失墜行為等のトラブルを起こした場合、当社グループとの間で契約違反となるようなトラブルが生じた場合にはレピュテーションリスクが生じる可能性があります。」
従来の人気変動、活動休止、兵役、契約継続リスクに加え、アーティストの法令違反・信用失墜行為や契約違反に伴うレピュテーションリスクを具体化した。 - FY2021悪化有価証券報告書
「特に当社グループの事業は「韓流コンテンツ」を中心としております。そのため主要な男性アーティストや男性アイドルが兵役のため一定期間芸能活動を休止せざるを得ない、グループでの活動を制限せざるを得ない状況によりファン離れが生じた場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の人気変動・契約継続リスクに加え、兵役やグループ活動制限によるファン離れを具体的な要因として明示している。 - FY2019再掲有価証券報告書
「消費者の嗜好や流行の変化等によりアーティストの人気は永続するとは限りません。当社は特定のアーティストに依存することがないよう継続的なアーティストの確保と、様々な活動領域をもつアーティストの拡充を図るため、アーティストを発掘・育成する体制を整備する方針であります。」
アーティスト人気・契約継続・育成先行投資のリスクと、特定アーティストへの依存を避ける方針を継続している。 - FY2018悪化有価証券報告書
「アーティストの活動が休止した場合や、ヒットコンテンツ有無及びメディアへの出演等が抑制された場合には当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、アーティストとの契約は期間が限定されており、必ずしも継続できる保証はないため継続できなかった場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の人気変動・育成投資リスクに加え、活動休止、ヒットコンテンツの有無、メディア出演抑制、契約継続不能を明示している。 - FY2017初出有価証券報告書
「消費者の嗜好や流行の変化等によりアーティストの人気は永続するとは限りません。当社は特定のアーティストに依存することがないよう継続的なアーティストの確保と、様々な活動領域をもつアーティストの拡充を図るため、アーティストを発掘・育成する体制を整備する方針であります。しかし、育成には長期に渡る先行投資が不可欠であり、将来の収益次第では当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。」
アーティスト人気の変動、特定アーティストへの依存、契約・活動継続、発掘育成に伴う長期先行投資を一体のリスクとして記載している。