訴訟・製造物責任リスクの顕在化
FY2016に初出。12回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2018。直近の記載はFY2026。
武田薬品工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より4年早い。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに12社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「2026年5月18日(米国東部時間)、同裁判所において、AMITIZAに係る反トラスト訴訟に関し、陪審が当社グループに不利な評決を下し、原告に対する損害賠償として884,943,990米ドルを認定しました。」
訴訟リスクが、AMITIZAの反トラスト訴訟における不利な陪審評決と8億8,494万3,990米ドルの損害賠償認定、4,035億円の訴訟引当金計上として大規模に現実化した。 - 2026-05-19顕在化発生事実
「陪審が当社に不利な評決を下し、原告に対し実損害額(単倍損害)として 884,943,990 米ドルの損害賠償を認定した。」
AMITIZAに係る米国反トラスト訴訟で不利な陪審評決が出され、損害賠償が認定された。判決前であり、三倍賠償の適用範囲や最終的な負債額は確定していないが、訴訟リスクが具体的な評決および財務諸表修正・引当金検討として現実化した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「2025年3月、米国カリフォルニア北部地区地方裁判所において、4つの小売薬局が、当社グループと後発品製薬会社であるTwi Pharmaceuticals, Inc.(「Twi社」)に対して、2015年4月に両社が締結したDEXILANTに関する特許侵害訴訟の和解契約が米国の独占禁止法に違反しているとして、民事訴訟を提起しました。」
DEXILANTの特許侵害訴訟の和解をめぐる反トラスト訴訟が新たに提起され、訴訟リスクが追加的に具体化した。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「これに基づき、当社グループは利息を含めた505百万米ドルを2024年3月にAbbVie社に支払いました。当社グループは当年度において、26,405百万円のその他の営業費用、および利息として7,141百万円の金融費用を計上しました。」
光工場の品質管理問題に起因するAbbVie社との供給契約訴訟について、損害賠償・利息を含む5億500万米ドルの支払いと、営業費用264億500万円・金融費用71億4,100万円の計上に至った。 - FY2024-Q3顕在化有価証券報告書
「2023年9月、衡平法裁判所は、AbbVie社の損害賠償額の算定について判定を行い、続いて2023年12月に判決を言い渡しました。これに基づき、当社グループは利息を含めた506百万米ドルを2024年4月にAbbVie社に支払います。当社グループは、これまでの訴訟過程において当該訴訟に係る引当金を計上しており、2023年9月の衡平法裁判所による判定に伴い、当第3四半期累計において、その他の営業費用として25,339百万円、利息を金融費用として6,577百万円、追加計上しました。」
光工場の品質管理問題に起因するリュープリン供給契約訴訟で損害賠償額が確定し、利息を含む5億600万米ドルの支払いと、営業費用253億3,900万円・金融費用65億7,700万円の追加計上に至った。 - FY2022悪化有価証券報告書
「2021年9月、衡平法裁判所は、AbbVie社の予備的差止命令の申し立てを却下し、その後、当社グループによる供給契約の債務不履行を認めた判決を言い渡しました。損害賠償額を決定する審理は、2022年10月に行われる予定です。」
光工場の品質管理上の問題に関連するリュープリン供給契約について、債務不履行判決が出され、損害賠償審理が予定される訴訟リスクが具体化した。 - FY2021悪化有価証券報告書
「当社グループは、2021年3月31日現在、米国連邦裁判所および州裁判所において、6,600件を上回るPREVACIDおよびDEXILANTの使用に関連した製造物責任訴訟を提起されております。」
PREVACID・DEXILANT関連の製造物責任訴訟が6,600件超となり、前年度の約6,400件から増加した。 - FY2020悪化有価証券報告書
「当社グループは、2020年3月31日現在、米国連邦裁判所および州裁判所において、約6,400件のプレバシドおよびデクスラントの使用に関連した製造物責任訴訟を提起されております。」
プレバシド・デクスラント関連の製造物責任訴訟が約6,400件となり、前回開示の約6,000件から増加した。 - FY2019悪化有価証券報告書
「当社グループは、2019年6月10日現在、米国連邦裁判所および州裁判所において、約6,000件のプレバシドおよびデクスラントに関連した製造物責任訴訟を提起されております。」
プレバシド・デクスラント関連の製造物責任訴訟が約6,000件に増加したと開示され、訴訟リスクの規模が前回開示の1,100件超から拡大した。 - FY2019-Q3対処有価証券報告書
「2018年11月、当社グループおよびイーライリリー社とミシシッピ州は、ミシシッピ州より提訴された訴訟について和解に至っております。ルイジアナ州から提訴された訴訟は引き続き係争中であります。」
アクトスに関するミシシッピ州の製造物責任訴訟は和解に至った一方、ルイジアナ州の訴訟は係争中と開示され、訴訟リスクの一部に対処した。 - FY2018悪化有価証券報告書
「当社グループは、2018年3月31日現在、米国連邦裁判所および州裁判所において1,100件以上のプレバシドおよび(または)デクスラントに関連した製造物責任訴訟を提起されております。」
アクトス関連の継続訴訟に加え、プレバシド・デクスラント関連の製造物責任訴訟が1,100件以上存在すると開示し、訴訟リスクを具体的に拡大・数値化した。 - FY2016初出有価証券報告書
「2016年3月に、当社らは和解基金に24 億米ドルを支払いました。なお、当年度末現在において、同解決プログラムへの参加率は99%を超えております。」
アクトス関連訴訟について和解プログラムが発効し、和解基金への支払いが実行された一方、和解後・継続事件について争う方針も記載している。