特許権満了・後発品浸透による売上低下
FY2016に初出。31回の記載のうち27回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q2。直近の記載は2026-07-30。
武田薬品工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より4年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2017年。7社中4社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに5社。
- 2026-07-30顕在化決算
「この減収は、主に米国において後発品の市場浸透が引き続き進んだことによるものですが、円安による増収影響により一部相殺されました。」
VYVANSE/ELVANSEの第1四半期売上はCERベースで17.0%減少し、米国での後発品浸透による売上低下が継続した。 - FY2026悪化有価証券報告書
「さらに、2026年3月期に1,218億円の売上収益を計上しているトリンテリックスについても、2026年12月に一定の独占期間が満了することに伴い、後発医薬品との競争に直面することが見込まれています。」
後発品・独占期間満了リスクについて、トリンテリックスが2026年12月の一定の独占期間満了後に競争へ直面する見込みを新たに具体化した。 - FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「慢性特発性便秘症治療剤RESOLOR/MOTEGRITYの売上は、36億円(△76億円および△67.7% AER、△66.2% CER)となりました。この減収は、主に米国において2025年1月から複数の後発品が参入したことによるものです。」
米国で2025年1月から複数の後発品が参入した結果、RESOLOR/MOTEGRITYの当中間期売上がCERベース66.2%減となった。後発品浸透による売上低下の対象製品が広がった。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「VYVANSEの売上収益は2024年3月期の4,232億円から2025年3月期には3,506億円に減少し、アジルバの売上収益は2024年3月期の336億円から2025年3月期には118億円に減少しました。2026年3月期においても、両製品ともに減少傾向が続くと見込んでいます。」
後発品参入後のVYVANSEとアジルバの売上低下が通期実績として継続し、2026年3月期も減少傾向が見込まれると開示した。 - FY2025-H1顕在化有価証券報告書
「アジルバの売上は、58億円(△178億円および△75.4% AER、△75.4% CER)となり、日本において2023年6月以降の後発品の参入による影響を受け減収となりました。」
アジルバについて、2023年6月以降の後発品参入の影響により、当中間期売上が前年同期比75.4%減の58億円となった。特許・独占期間満了後の後発品影響が継続して顕在化した。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「2022年にベルケイドに含まれる有効成分であるボルテゾミブの特許権満了に伴う後発品の参入により、ベルケイドの売上収益が2023年3月期には278億円、2024年3月期には55億円までに減少しました。2023年8月には米国においてVYVANSEの特許権が満了しました。」
特許権満了・後発品参入の影響が、ベルケイドの売上81.3%減、VYVANSE/ELVANSEのCERベース14.1%減、アジルバの53.9%減として通期で顕在化した。 - FY2024-Q3顕在化有価証券報告書
「多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」の売上は、41億円(△206億円および△83.3% AER、△84.2% CER)となりました。この減収は、米国において後発品が市場浸透したことによるものです。注意欠陥/多動性障害(ADHD)治療剤「VYVANSE/ELVANSE」の売上は、3,129億円(△226億円および△6.7% AER、△12.1% CER)となりました。この減収は、米国において2023年8月から複数の後発品が参入したことによるものです。」
後発品の市場浸透により、ベルケイドの売上がAERベースで83.3%減、VYVANSE/ELVANSEが6.7%減となった。特許・独占期間満了後の後発品影響がさらに具体化した。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「逆流性食道炎治療剤「DEXILANT」の売上は、232億円(△148億円および△39.0% AER、△43.1% CER)となりました。この減収は、米国における独占販売期間満了による影響、およびオーソライズド・ジェネリックのプログラム終了による影響によるものです。」
独占販売期間満了等によるDEXILANTの売上減少が前年同期比39.0%減として顕在化した。加えて、VYVANSEでも2023年8月下旬から米国で複数の後発品が参入した。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」の売上は、18億円(△147億円および△89.0% AER、△89.8% CER)となりました。この減収は、2022年5月から複数の後発品が米国市場に参入したことによるものです。」
米国での複数の後発品参入により、ベルケイドの売上が前年同期比89.0%減の18億円となった。加えて、DEXILANTは米国の独占販売期間満了等により46.1%減、フィラジルは独占販売期間満了により18.3%減となった。 - FY2023悪化有価証券報告書
「VYVANSEに対する特許保護は、2023年8月に米国において失効する予定であり、関連する国・地域において、VYVANSEおよびアジルバの売上が減少すると予想しております。」
VYVANSEの米国特許失効時期が明示され、後発品参入による売上低下が近い将来の影響として具体化した。ベルケイドでも米国後発品参入により通期売上が74.8%減少した。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「潰瘍性大腸炎治療剤「PENTASA」の売上は、米国において2022年5月から後発品が参入したことにより、85億円減収(△53.7%)の73億円となりました。」
米国での後発品参入により、PENTASAの第3四半期累計売上が前年同期比53.7%減となった。ベルケイドも複数の後発品参入により70.7%減となった。 - FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「本剤の売上は、2022年5月から複数の後発品が米国市場に参入し始めてきたことにより、前年同期から343億円減収(△62.2%)の208億円となりました。」
ベルケイドについて、2022年5月から米国で複数の後発品が参入し、売上が前年同期比62.2%減となった。PENTASAでも米国での後発品参入により53億円、53.2%の減収が発生した。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「本剤の売上は、2022年5月から複数の後発品が米国市場に参入し始めてきたことにより、前年同期から136億円減収(△45.3%)の165億円となりました。」
ベルケイドについて、米国で2022年5月から複数の後発品が参入し、当第1四半期の売上が前年同期比45.3%減となった。特許・独占期間満了後の後発品浸透リスクが新たな規模で顕在化した。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「「その他」に含まれる慢性便秘症治療剤「AMITIZA」は、2021年1月に米国において参入した後発品の影響により、売上は148億円減収(△69.6%)の65億円となりました。」
米国での後発品参入によるAMITIZAの通期売上減少が69.6%、148億円減収として顕在化した。 - FY2022-Q3顕在化有価証券報告書
「慢性便秘症治療剤「AMITIZA」は、2021年1月の米国における後発品参入により、売上は130億円減収(△68.8%)の59億円となりました。」
米国での後発品参入によるAMITIZAの売上減少が、第3四半期累計で前年同期比68.8%減、130億円減収として顕在化した。 - FY2022-Q2顕在化有価証券報告書
「慢性便秘症治療剤「AMITIZA」は、2021年1月の米国における後発品参入により、売上は85億円減収(△68.6%)の39億円となりました。」
米国での後発品参入によるAMITIZAの売上減少が、第2四半期累計で前年同期比68.6%減として顕在化した。 - FY2022-Q1顕在化有価証券報告書
「酸関連疾患治療剤「タケキャブ」も、逆流性食道炎や低用量アスピリン投与時における胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発抑制等の効能を中心として、日本において新規処方が拡大し、売上は41億円増収(+20.1%)の243億円となりました。慢性便秘症治療剤「AMITIZA」は、2021年1月の米国における後発品参入により、売上は41億円減収(△65.8%)の21億円となりました。」
後発品参入による売上低下がAMITIZAで前年同期比65.8%減として顕在化した。リュープリン、レミニール等でも後発品・競争による減収が発生している一方、タケキャブ等の成長製品が一部を吸収した。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「減収影響の一部は、アルツハイマー病治療剤「レミニール」の後発品が、2020年6月に日本において上市されたことによるものであり、同剤の売上は前年度から101億円減収(△58.3%)の72億円となりました。」
後発品参入によるレミニールの通期売上58.3%減を開示し、特許・独占期間満了による売上低下が継続して顕在化した。 - FY2021-Q3顕在化有価証券報告書
「多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」の売上は、前年同期から149億円減収(△16.4%)の759億円となり、うち、米国外の売上にかかるロイヤルティ収益は、2019年の欧州および中国における後発品の参入により、前年同期から47億円の大幅な減収(△55.6%)の37億円となりました。」
後発品参入・特許満了の影響がベルケイドの売上16.4%減、米国外ロイヤルティ55.6%減として顕在化した。パントプラゾール、デクスラント、アミティーザ、レミニール等でも減収が発生している。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」の売上は、前年同期から136億円減収(△21.4%)の500億円となり、うち、米国外の売上にかかるロイヤルティ収益は、2019年における欧州および中国での後発品の参入により、前年同期から41億円の大幅な減収(△62.6%)の24億円となりました。」
特許・独占期間満了および後発品参入による売上低下が、ベルケイドで21.4%減、米国外ロイヤルティで62.6%減として顕在化した。パントプラゾール、デクスラント、アミティーザ、リュープロレリン、レミニール等でも競争・後発品の減収影響を開示している。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「「エンティビオ」、「タケキャブ」及び「GATTEX / REVESTIVE」の売上成長により、特許満了製品である消化性潰瘍治療剤「パントプラゾール」(24億円の減収)や、逆流性食道炎治療剤「デクスラント」(22億円の減収)及び慢性便秘症治療剤「アミティーザ」(15億円の減収)等、主に競争の激化の影響を受けたその他製品の減収を吸収しました。」
特許満了・競争激化によるパントプラゾール、デクスラント、アミティーザの減収が具体的に発生し、成長製品が減収を吸収したと説明している。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「消化器系疾患領域の実質的な売上収益は、前年度から+11.5%の成長となりました。後発品のさらなる浸透により、「パントプラゾール」(△15.3%)、「ランソプラゾール」(△23.0%)、「リアルダ」(△38.9%)などの特許満了製品の売上が減少したものの、「エンティビオ」(+32.9%)と「タケキャブ」(+24.9%)が、これらの減収影響を上回る増収となりました。」
特許満了・後発品浸透による通期売上減少が、パントプラゾール15.3%減、ランソプラゾール23.0%減、リアルダ38.9%減として顕在化した。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「後発品のさらなる浸透により、「パントプラゾール」(△13.3%)、「ランソプラゾール」(△20.5%)、「リアルダ」(△48.1%)などの特許満了製品の売上が減少したものの、「エンティビオ」(+35.4%)と「タケキャブ」(+25.4%)が、これらの減収影響を上回る増収となりました。」
後発品浸透・特許満了による売上低下が、パントプラゾール13.3%減、ランソプラゾール20.5%減、リアルダ48.1%減として第3四半期累計で顕在化した。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「後発品のさらなる浸透により、「パントプラゾール」(△16.0%)、「ランソプラゾール」(△28.1%)、「リアルダ」(△50.0%)などの特許満了製品の売上が減少したものの、「エンティビオ」(+33.9%)と「タケキャブ」(+28.3%)が、これらの減収影響を上回る増収となりました。」
後発品浸透・特許満了による売上低下が、パントプラゾール16.0%減、ランソプラゾール28.1%減、リアルダ50.0%減として第2四半期累計で顕在化した。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「後発品のさらなる浸透により、「パントプラゾール」(△25.0%)、「ランソプラゾール」(△18.9%)、「リアルダ」(△51.7%)などの特許満了製品の売上が減少したものの、「エンティビオ」(+36.8%)と「タケキャブ」(+28.1%)が、これらの減収影響を上回る増収となりました。」
後発品浸透と特許満了により、パントプラゾール、ランソプラゾール、リアルダの売上減少が具体的な数値で現れた。一方、エンティビオとタケキャブの増収が一部を相殺した。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」は前年度に米国における独占販売期間満了を迎えましたが、94億円の減収(△6.9%)に留まっています。」
ベルケイドの米国独占販売期間満了後の売上減少が、通期で94億円、前年同期比6.9%減として数値化された。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」は昨年に米国における独占販売期間満了を迎えましたが、76億円減収(△7.0%、実質ベース△6.3%)に留まっています。」
ベルケイドの米国独占販売期間満了後の売上減少が76億円、前年同期比7.0%減として数値化された。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」は昨年に米国における独占販売期間満了を迎えましたが、72億円減収(△10.0%、実質ベース△8.5%)に留まっています。」
ベルケイドの米国独占販売期間満了後の売上減少を72億円、前年同期比10.0%減として開示し、特許・独占期間満了の影響を継続的に数値化した。 - FY2018悪化有価証券報告書
「これに加え、競合品の特許満了によるその後発品、および競合品のスイッチOTC薬の出現などによって、国内外の競争環境は格段に厳しいものになってきており、その影響如何で当社製品の大幅な売上低下を招く可能性があります。」
特許満了・後発品浸透に加え、競合品の後発品やスイッチOTC薬の出現を挙げ、競争環境の厳しさを従来より広く記載している。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「高血圧症治療剤「ブロプレス」をはじめとした、急速に売上が減少していた国内の長期収載品事業(前年同期売上441億円)を武田テバ薬品株式会社に移管したことにより、203億円(7.4%)減収の2,517億円となりました。」
後発品浸透により売上が急速に減少していた国内長期収載品事業について、前年同期売上441億円という規模と減収への影響を開示した。 - FY2016初出有価証券報告書
「多くの製品について、特許が満了すれば、後発品の市場参入は避けられません。国内では、当局が後発品の使用促進を積極的に進め、また、長期収載品の価格引下げが、さらに売上を圧迫しています。」
効能追加や剤形変更によるライフサイクル延長、長期収載品事業の再編を対策として併記している。