知的財産権侵害・被侵害リスク
FY2016に初出。15回の記載のうち7回が「対処」で、最初の「対処」はFY2019-Q1。直近の記載はFY2026。
武田薬品工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。59社中9社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに1社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「2026年2月から2026年4月にかけて、英国およびオランダにおいて、第三者により、ENTYVIOに関して当社グループが保有する特定の特許に対する特許無効訴訟が提起されました。」
知的財産権リスクが、ENTYVIOの静脈内・皮下投与に関する用法・用量特許および製剤特許を対象とする英国・オランダの特許無効訴訟として新たに現実化した。 - 2026-05-27悪化株主総会
「2026 年2月から 2026 年4月にかけて、英国およびオランダにおいて、第三者により、ENTYVIOに関して当社グループが保有する特定の特許に対する特許無効訴訟が提起されました。」
ENTYVIOの用法・用量特許および製剤特許について、英国およびオランダで係属中の特許無効訴訟を新たに開示し、知的財産権リスクの対象を追加した。 - FY2025対処有価証券報告書
「2025年2月8日、連邦裁判所は、これらの申立てを却下する判決を言い渡しました。Macleods社、Sandoz社およびAlembic社は、30日以内に上訴しなかったため、本訴訟案件は正式に終了しました。」
TRINTELLIXの特許訴訟に関する弁護士費用回収申立てが却下され、上訴されなかったため、当該訴訟案件が正式に終了した。 - FY2024対処有価証券報告書
「2023年12月7日、連邦巡回区控訴裁判所は、それらの使用方法特許は有効であるものの、侵害されておらず、また、ルピン社が製法特許を侵害しているという地裁判決を支持しました。当社グループは最高裁に上告(最高裁への上告許可申立)をせず、ルピン社も、2024年3月6日の上告状提出期限までに最高裁に上告しませんでした。」
トリンテリックスの特許訴訟について控訴審判決が維持され、当社およびルピン社が最高裁へ上告しなかったことで、当該手続の不確実性が低減した。 - FY2022悪化有価証券報告書
「2021年9月30日、連邦裁判所は、ボルチオキセチン(「トリンテリックス」の有効成分)に係る米国特許第7,144,884号は有効であるという判決を言い渡しました。残りの侵害を主張した特許については、ボルチオキセチンの合成方法に係る米国特許第9,101,626号のみルピン社が特許を侵害したとする判決が言い渡されました。2021年11月24日、当社グループは、控訴申立書を提出しました。」
トリンテリックスをめぐる特許訴訟で、特許有効性および一部侵害の判決後に控訴へ進み、知的財産権リスクが継続・具体化した。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「2021年5月14日、当社グループは両社間で係属中の本訴訟に関連する全ての訴訟及び係争を解決することに合意しました。」
アディノベイトをめぐるバイエル社との特許侵害訴訟について、控訴審判決後に和解し、係属中の全ての訴訟・係争を解決した。また、ニンラーロについても2021年6月18日にSun社と和解契約を締結した。 - FY2021悪化有価証券報告書
「CAFCは2021年3月1日に地方裁判所の判決を支持する判決を下し、2021年4月7日に執行命令が出されました。」
アディノベイトをめぐる特許侵害訴訟で、地方裁判所の侵害判断と1億5,520万ドルの損害賠償認定が控訴審でも支持された。その後、2021年5月に和解合意も開示している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「2020年1月17日、当社グループはSun Pharmaceutical Industries Limitedからニンラーロに関するParagraph IV証明の通知を受領しました。Sun社は、当社グループが保有する米国特許第7,442,830号、第8,859,504号、及び第9,175,017号は無効であり、法的強制力はなく、および/または侵害されないものと主張しています。」
ニンラーロについて3件の米国特許の無効・非侵害を主張する通知を受領し、特許紛争リスクが新たに具体化した。 - FY2020-Q3対処有価証券報告書
「2019年12月、当社グループはロシュ社と和解およびライセンス契約を締結し、Entyvioおよびグリコシル化抗体に関するロシュ社の欧州特許第2007809号に関連して両社間で進行中のすべての特許訴訟および係争を解決いたしました。」
Entyvioをめぐるロシュ社との欧州特許侵害訴訟等について、和解およびライセンス契約により進行中の全ての訴訟・係争を解決した。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「2019年7月3日、米国特許商標庁特許審判部にて、両特許の本件の対象となった請求項の有効性が認められ、KVK Tech社はこの決定に対して連邦巡回区控訴裁判所に上訴しましたが、その後2019年9月に本上訴を取り下げました。」
Mydayisの特許について有効性が認められ、相手方の上訴も取り下げられたため、当該知的財産権紛争リスクへの対処が進んだ。 - FY2019悪化有価証券報告書
「陪審員は、特許侵害を主張する原告側の意見に肯定的であり、さらに1億5,520万ドルの損害賠償を認定しております。」
アディノベイトをめぐる特許侵害訴訟で、特許侵害を主張する原告側に肯定的な陪審判断と1億5,520万ドルの損害賠償認定が示され、知的財産権リスクが不利な判断として具体化した。 - FY2019-Q3対処有価証券報告書
「2019年1月、当該当事者は和解に至っております。」
プレバシドの後発品参入をめぐる特許侵害訴訟について、2019年1月に和解が成立し、当該訴訟リスクへの対処が開示された。 - FY2019-Q1対処有価証券報告書
「2018年6月、当該両当事者に対する特許侵害訴訟について和解が成立しております。」
アミティーザの後発品申請をめぐる特許侵害訴訟について、和解成立というリスク対処が開示された。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「当社グループは、トリンテリックスの後発品の販売を求める後発医薬品製薬会社16社から、Paragraph IV証明を添付してANDAを提出したとの通知を受領しました。その中で、現時点において、少なくとも後発医薬品製薬会社4社が、2026年に特許期間が満了するトリンテリックスの化合物(有効成分)であるvortioxetineをカバーする特許の無効を申し立てております。」
知的財産権をめぐるリスクが、トリンテリックスについて16社からの後発品申請通知と、少なくとも4社による特許無効主張という具体的な訴訟・紛争として現実化した。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社の保有する知的財産権が第三者から侵害を受けた場合には、期待される収益が失われる可能性があります。また、当社の自社製品等が第三者の知的財産権を侵害した場合には損害賠償を請求される可能性があります。」
自社権利の侵害と第三者権利の侵害の双方を挙げている。