東邦化学(上海)有限公司の黒字化と事業軌道化
FY2016に初出。26回の記載のうち10回が「前進」で、最初の「前進」はFY2019-Q1。直近の記載はFY2026。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。9社中3社が悪化側に。
直近の記載が「前進」なのは、ほかに10社。
- FY2026前進有価証券報告書
「2025年度は、加圧反応設備増設に向けた建屋補強工事のため一部の設備の稼働を一時休止したことから、同社は前期比減収減益となりましたが、上海拠点の2社合計では営業利益3.8億円を確保いたしました。増設した加圧反応設備は2026年3月に稼働を開始しており、2026年度から同社の生産能力が増加いたします。」
建屋補強工事に伴う一時休止で東邦化学(上海)有限公司は減収減益となった一方、上海拠点2社合計で3.8億円の営業利益を確保し、増設した加圧反応設備が2026年3月に稼働を開始した。 - FY2026-H1前進有価証券報告書
「一方、連結子会社である東邦化学(上海)有限公司は、加圧反応設備増設に向けた建屋補強工事のため一部の設備の稼働を一時休止したことから、営業利益は前年同期比減益となりました。」
上海拠点の営業利益5億円目標や設備増設方針に関連し、加圧反応設備増設に向けた建屋補強工事が進行していることが示された。一方、工事に伴う一部設備の一時休止により営業利益は前年同期比で減益となった。 - FY2025引き上げ有価証券報告書
「2024年度は大きなトラブルもなく、上海拠点(同社と東邦化貿易(上海)有限公司の2社)で4億円を超える営業利益を計上いたしました。…上海拠点(東邦化学(上海)有限公司と東邦化貿易(上海)有限公司の2社)の営業利益5億円の達成」
上海拠点で4億円超の営業利益を計上し、成長軌道化の実績が大きく進展した。さらに「TOHO Step Up Plan 2027」では、上海拠点の営業利益5億円を目標として掲げ、加圧反応設備の増設、国内工場からの生産移管、海外市場開拓を進める方針に引き上げている。 - FY2025-H1前進有価証券報告書
「損益面につきましては、増収による収益効果に加え、売上構成の変化等に伴う利益率の改善や連結子会社である東邦化学(上海)有限公司等の業績改善により、営業利益は前年同期比635百万円増益の892百万円、経常利益は前年同期比669百万円増益の883百万円となりました。」
東邦化学(上海)有限公司等の業績改善が連結利益の増益要因として明示された。上海子会社の黒字化達成自体は記載されていない。 - FY2023前進有価証券報告書
「2022年度は上海市のロックダウンや、近接する他社の爆発火災事故などの不測のマイナス要因があり、営業利益の黒字回復は果たしたものの、利益は低水準にとどまりました。2023年度は、中国のゼロコロナ政策終了による景気回復が見込まれること、高温蒸気の供給開始(2022年9月)によって高温反応が必要な製品の製造が可能となり第2期増設設備の稼働率向上が見込まれること、加えて上記のマイナス要因が解消することもあり、大幅な業績改善を見込んでおります。」
上海子会社は営業利益の黒字回復に至った一方、利益水準は低く、完全な事業軌道化には至っていない。高温蒸気の供給開始による第2期増設設備の稼働率向上など、2023年度の大幅な業績改善に向けた具体的な前提が示された。 - FY2023-Q1対処有価証券報告書
「当社連結子会社東邦化学(上海)有限公司は2022年6月18日未明に発生した中国石化上海化工股份有限公司(以下「上海石化」という)の爆発火災事故の影響により、同日より操業を停止しておりましたが、2022年6月23日に上海石化からの用役の供給再開を受け、2022年6月27日より操業を再開いたしました。現在、上海石化からの主要な原料の供給は停止しておりますが、東邦化学(上海)有限公司は、上海石化以外のサプライヤーから当該原料を調達し、生産活動を行っている」
上海子会社は爆発火災事故により一時操業停止となったが、6月27日に操業を再開し、代替サプライヤーから原料を調達して生産を継続している。事業軌道化への影響は軽微と説明されている。 - FY2022悪化有価証券報告書
「2019年度に操業開始以来初の営業損益黒字化を、2020年度には初の経常損益黒字化を果たしたものの、2021年度は、コロナ禍に加えて中国国務院査察による生産停止指示(約3ヵ月間)の影響もあり、市場開拓活動や国内工場からの製造移管が大幅に遅れ、更に原料高騰も追い打ちとなった結果、営業損益は大幅な赤字となり、第2期増設工事稼働後の同社事業を軌道に乗せるには至りませんでした。」
2019年度・2020年度に営業損益・経常損益の黒字化を達成した後、2021年度は約3か月の生産停止、コロナ禍、市場開拓・製造移管の遅れ、原料高騰により営業損益が大幅な赤字となり、事業軌道化には至らなかった。さらに、後発事象として上海石化の事故に伴う操業停止と再開時期の不透明性も記載された。 - FY2022-Q3上海子会社の生産停止に伴う損益影響が第3四半期累計で継続有価証券報告書
「損益面につきましては、増収による収益効果があった一方で、原材料価格の上昇や、人件費・減価償却費等の固定費の増加によるマイナス影響が大きく、加えて当社連結子会社である東邦化学(上海)有限公司が2021年4月30日から7月27日まで生産を停止したこともあり、営業利益は1,044百万円にとどまりました。」
上海子会社の生産停止が第3四半期累計期間の営業利益にも影響したと記載され、同社の事業軌道化・黒字化に関する影響が継続している。 - FY2022-Q2上海子会社の生産停止による損益影響が明示有価証券報告書
「加えて当社連結子会社である東邦化学(上海)有限公司が2021年4月30日から生産を停止したこともあり、営業利益は612百万円にとどまりました。なお、東邦化学(上海)有限公司については7月28日より操業を再開しております。」
生産停止後の操業再開は確認された一方、生産停止が営業利益を押し下げたことが明示された。生産停止期間中の製造固定費144百万円は特別損失として計上されている。 - FY2022-Q1生産停止命令後の生産再開と影響の不透明化有価証券報告書
「2021年4月30日付で中国上海市金山区応急管理局から生産停止命令を受けた当社連結子会社東邦化学(上海)有限公司については、2021年7月27日付で同管理局から生産許可が下り、2021年7月28日より生産活動を再開いたしました。しかしながら、同社は、生産停止中も在庫製品の販売を行っており在庫が大幅に減少しているため、製品販売への影響は生産活動再開後も一定期間続き、同社の製品販売が平常水準に戻るまでに要する期間については不透明であります。」
上海子会社は生産停止命令を受けた後、生産を再開した。ただし、在庫減少により販売が平常水準に戻る時期は不透明であり、黒字化・事業軌道化への影響は明示的に確定していない。 - FY2020前進有価証券報告書
「東邦化学(上海)有限公司については、当連結会計年度に会社設立来初の通期での営業利益黒字化を達成しましたが、経常利益は為替差損の発生により遺憾ながら黒字化は果たせませんでした。」
上海子会社が会社設立以来初めて通期営業利益の黒字化を達成した。一方、為替差損により通期経常利益の黒字化は未達であり、新中計期間中の経常損益黒字化と第2期増設後の事業軌道化が引き続き課題となっている。 - FY2019前進有価証券報告書
「7次中計初年度の2016年度(海外現地子会社は1~12月期)以降の3年間に年率 約50%の増収を続け、売上高が大幅に伸長する中で、2018年度下期には営業損益の黒字化は実現できたものの、2018年度通期では営業損益、経常損益共に黒字化は実現できませんでした。」
東邦化学(上海)有限公司は3年間にわたり年率約50%の増収となり、2018年度下期に営業損益の黒字化を実現した。ただし、通期の営業損益・経常損益の黒字化は未達であり、新中計では2019年度の経常損益黒字化と、第2期増設後の2021年度黒字化を目標としている。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「利益面は、増収による収益効果並びに東邦化学(上海)有限公司の赤字幅の縮小があったものの、原材料価格の上昇や経費増加の影響を補いきれず、減益となりました。」
東邦化学(上海)有限公司の赤字幅縮小は引き続き記載されたが、黒字化達成や新たな改善段階は示されていない。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「利益面は、増収による収益効果並びに東邦化学(上海)有限公司の赤字幅の縮小があったものの、原材料価格の上昇や経費増加の影響を補いきれず、減益となりました。」
東邦化学(上海)有限公司の赤字幅縮小が引き続き確認されたが、前四半期までにも同様の改善が記載されており、新たな達成段階までは示されていない。 - FY2019-Q1前進有価証券報告書
「利益面は、原材料価格の上昇や経費増加の影響があったものの、増収による収益効果並びに東邦化学(上海)有限公司の業績赤字の縮小もあって、若干の増益となりました。」
東邦化学(上海)有限公司の業績赤字が縮小し、黒字化目標に向けた改善進捗が確認された。ただし、黒字化達成とは記載されていない。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「利益面は、原材料価格の上昇に伴う原料費コストの増加や、東邦化学(上海)有限公司における営業損益黒字化の遅れの影響があったものの、増収による収益効果により、これをカバーし、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益、共に前年同期比で増益となりました。」
東邦化学(上海)有限公司の営業損益黒字化の遅れが引き続き利益面への影響として記載されており、黒字化目標に向けた遅延状況が継続している。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「利益面は、原材料価格上昇に伴う原料費コストの増加や、東邦化学(上海)有限公司における営業損益改善の遅れの影響があったものの、増収による収益効果がこれをカバーし、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益、共に前年同期比で増益となりました。」
東邦化学(上海)有限公司の営業損益改善の遅れが引き続き利益面への影響として記載されており、黒字化に向けた遅延状況が継続している。 - FY2018-Q1再掲有価証券報告書
「利益面は、原材料価格上昇によるコストの増加や東邦化学(上海)有限公司における営業損益改善の遅れの影響が引き続きあったものの、増収に伴う収益面への寄与が大きく、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は、共に前年同期比で大幅な改善となりました。」
東邦化学(上海)有限公司の営業損益改善の遅れが引き続き利益面に影響していると記載され、黒字化に向けた遅延状況が継続している。 - FY2017後退有価証券報告書
「当初計画に比べ大幅に遅れております同社の黒字化については、来期も引き続き最重要課題として重点的に取り組んでまいります。具体的には、中国市場での既存先への取引深耕と新規開拓の促進、仕掛中開発案件の早期実績化、国内工場向け製品販売の拡大、同社工場の生産コストの更なる削減等、当社グループの総力を挙げて支援し、遅くとも最終年度には黒字化を実現すべく努力してまいる所存です」
当初計画に比べ黒字化が大幅に遅れていると明記され、営業損益・経常損益の既定期限から、遅くとも第7次中期経営計画の最終年度までに黒字化する方針へ時間軸が後ろ倒しになった。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「一方、利益面は、東邦化学(上海)有限公司における営業損益の改善の遅れや、同社での円高による多額の為替差損の発生の影響があったものの、」
上海子会社の営業損益改善の遅れが引き続き記載され、黒字化目標に向けた遅延状況が継続している。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「利益面は、東邦化学(上海)有限公司における営業損益の改善に遅れがみられるものの、前期からの原材料価格値下がりによる利益率の改善効果により営業利益は増益となりました。」
上海子会社の営業損益改善の遅れが引き続き記載されており、黒字化目標に向けた遅延状況が継続している。 - FY2017-Q1黒字化目標に向けた改善進捗の遅延有価証券報告書
「利益面は、東邦化学(上海)有限公司における営業損益の改善に遅れがみられるものの、前期からの原材料価格値下がりによる利益率の改善効果により営業利益は増益となりました。」
上海子会社の営業損益改善に遅れがあると記載され、営業損益黒字化・経常損益黒字化の目標に対する進捗の遅れが示された。 - FY2016初出有価証券報告書
「東邦化学(上海)有限公司は、平成28年度下期(7~12月)には営業損益の黒字化を、また平成29年度(1~12月)には、経常損益の黒字化を目指します。そのために、当社グループは、同社の受注活動、増産のための生産体制整備面等を全面的、徹底的に支援します。」
営業損益と経常損益について異なる期限を設定し、受注活動と増産体制整備による支援を明示している。