半導体・半導体製造装置業界の需要変動とコストダウン要求
FY2016に初出。36回の記載のうち11回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017-Q1。直近の記載は2026-08-07。
内外テックがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2016年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。11社中9社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに2社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「AI関連需要の成長が想定より下回った場合、各国政府による通商政策等の変更により販売価格の上昇を背景に需要が減少した場合、半導体市場における景気循環(シリコンサイクル)の影響が想定以上に大きかった場合や、為替変動による原材料価格やエネルギー価格の高騰等を背景に仕入値の見直し要求や販売先からのコストダウン要求が強まった場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の需要変動・コストダウン要求に加え、AI需要の下振れ、通商政策、シリコンサイクル、為替・原材料・エネルギー価格を業績下振れ要因として明示している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、生成AIに必要なデータセンター用のAI半導体の設備投資は堅調に推移し市場を牽引したものの、AI以外の自動車用半導体や産業用半導体につきましては、電気自動車(EV)義務化の撤廃や緩和の動きを要因とした量産投資の延期のほか、関税リスクに伴う中国の駆け込み需要の終焉等から、軟調に推移しました。」
需要変動リスクについて、AI向け投資が堅調である一方、AI以外の自動車用・産業用半導体ではEV政策の変化による量産投資延期と、関税リスクに伴う中国の駆け込み需要終了を具体的な下振れ要因として記載している。 - FY2025再定義有価証券報告書
「また、中長期的には、AI関連を中心に幅広い用途での半導体需要を背景に半導体製造装置市場の拡大が見込まれていますが、各国政府による通商政策等の変更により販売価格の上昇を背景に需要が減少した場合や、為替変動による原材料価格やエネルギー価格の高騰等を背景に仕入値の見直し要求や販売先からのコストダウン要求が強まった場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の需要変動・コストダウン要求のリスクに、各国政府の通商政策変更、販売価格上昇、為替変動、原材料・エネルギー価格高騰による仕入値見直し要求を加えている。 - FY2025-H1再定義有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、データセンター向け半導体需要などAIの普及に関連する半導体需要の増加が牽引し、回復傾向で推移しました。今後につきましては、半導体・半導体製造装置市場はデジタル・トランスフォーメーション(DX)やデータセンターなどのさまざまな用途で中長期的な成長が見込まれており、経済安全保障の観点も加わり、世界各地で半導体工場の新設・増設計画が進められております。」
半導体市場は回復傾向にあるとする一方、当中間期の業績については在庫調整の影響が引き続き残っていると記載している。需要変動リスクを、AI・DX・データセンター需要による回復と在庫調整の継続を併記する形で説明している。 - FY2024再定義有価証券報告書
「また、中長期的には、生成AIやEV化等の幅広い用途での半導体需要を背景に半導体製造装置市場の拡大が見込まれていますが、為替変動による原材料価格やエネルギー価格の高騰等を背景に仕入値の見直し要求を受けた場合や、販売先からのコストダウン要求が強まった場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の需要変動・コストダウン要求のリスクに加え、為替変動、原材料・エネルギー価格高騰による仕入値見直し要求を具体的な影響要因として示している。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、コロナ特需一巡によるスマートフォンやPCの需要減少等に伴い、半導体メーカーによる一時的な在庫調整や設備投資の先送りの動きが見られました。」
短期的な民生機器需要減少、メモリー等の在庫調整および半導体設備投資の先送りを引き続き記載している。中長期的な成長見通しとの併記も継続している。 - FY2024-Q2再定義有価証券報告書
「一方で、短期的にはスマートフォンやPC等の需要減少に伴い、メモリーを中心とした一時的な在庫調整や設備投資の先送りの動きが見られました。」
中長期的な生成AI・5G・データセンター関連需要や政府支援による成長見通しを維持する一方、短期的な民生機器需要減少、メモリー在庫調整、設備投資先送りを具体的に記載している。 - FY2024-Q1再定義有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、生成AIや5G等の情報通信技術の発展に伴うデータセンター拡大に加え、デジタル・トランスフォーメーション(DX)やグリーン・トランスフォーメーション(GX)等、中長期的には力強い成長が見込まれておりますが、短期的にはメモリーを中心とした一時的な在庫調整局面に入った影響により、半導体の設備投資に先送りの動きが見られました。また、FPD製造装置市場におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大時の在宅関連需要が一巡したこと等を受けて、パネルメーカーが投資を控えたことから厳しい状況が継続しました。」
需要変動リスクについて、短期的なメモリー在庫調整・設備投資先送りと、FPD投資抑制が続く一方、中長期的な生成AI・5G・DX・GX需要を見込む二層構造の説明となっている。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、原材料や部材等のサプライチェーンの混乱や供給不足に改善の兆しが見られましたが、スマートフォンやパソコン等の需要減少を背景にメモリーを中心とした在庫調整が行われたほか、米国の対中輸出規制強化の影響への懸念から半導体設備投資に先送りの動きが見られました。」
供給不足には改善の兆しがある一方、スマートフォン・パソコン需要減少、メモリー在庫調整、米国の対中輸出規制強化への懸念による設備投資先送りを記載し、需要変動・設備投資リスクを具体化している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、地政学リスクの高まりやエネルギー価格の高騰、世界的な金融引締めなどによるスマートフォンやPCなどのエレクトロニクス製品を含む消費力低下懸念の高まりから、秋口よりメモリーなどの一部の半導体需要に一服感が見られ、半導体製造装置への投資も先送りの動きが見られました。」
地政学リスク、エネルギー価格高騰、金融引締めおよび消費力低下懸念を背景に、メモリー等の需要一服と製造装置投資の先送りが実際に見られたと記載しており、需要変動リスクを強めている。 - FY2023-Q2再定義有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、世界的なインフレの進行や中国経済の減速などを背景としたスマートフォンやPCなど民生機器の購買力低下により、メモリーなど一部の半導体需要に一服感が見られましたが、EV向けなどの半導体は引き続き強い需要が継続しました。」
半導体需要について、インフレ、中国経済減速、民生機器の購買力低下によるメモリー等の需要一服を記載する一方、EV向け需要の強さも示しており、需要変動リスクを用途別に説明している。 - FY2022-Q3再定義有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、高速通信規格(5G)関連や自動車をはじめとする幅広い用途での半導体需要の高まりを背景に、ロジック・メモリーともに積極的な設備投資が継続したことから、市場の成長基調が続きました。 FPD製造装置市場におきましては、大型パネルにつきましては需要に一服感が見られましたものの、リモートワークの定着を背景にパソコンやタブレット、モニター用の中小型パネルは底堅い需要が続きました。」
半導体関連では幅広い用途を背景に需要と設備投資の成長基調を記載する一方、FPDでは大型パネル需要の一服と中小型パネルの底堅さを示しており、需要動向の分化を説明している。なお、正式な事業等のリスクについては重要な変更がないと記載している。 - FY2022-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。」
半導体・半導体製造装置業界の需要変動やコストダウン要求について、新たなリスク発生または重要な変更はないと記載している。 - FY2021-Q3再定義有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、テレワークやオンライン教育向けのPC需要や巣ごもりを背景としたゲーム機需要の他、5G(次世代通信規格)やデータセンター向けの需要増加により市場は拡大基調で推移しました。FPD製造装置市場におきましては、モバイル向けOLED(有機EL)投資は堅調に推移しましたが、大型パネル向けの投資は一巡し、全体として投資の減少傾向が続きました。」
半導体・半導体製造装置市場は需要増加による拡大基調と記載された一方、FPD製造装置市場では大型パネル投資の一巡と全体的な投資減少が続いており、需要動向の分化が示されている。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、テレワークやオンライン事業の拡大等による市場の拡大傾向が見られましたが、一方で、最終消費財の購入意欲減退等による世界経済の低迷や米中貿易摩擦等により、半導体メーカーが設備投資を延伸する動きも見られました。FPD製造装置市場におきましては、投資抑制傾向が続きました。」
テレワーク等による市場拡大の一方、世界経済の低迷や米中貿易摩擦を背景とする半導体メーカーの設備投資延伸、FPD市場の投資抑制を具体的に記載しており、需要変動リスクが強まった内容となっている。 - FY2021-Q1再定義有価証券報告書
「前年度中ごろからの半導体メーカーによるロジック半導体向けの積極的な投資が継続していることに加え、テレワーク、オンライン授業等の利用拡大によるデータセンター関連需要から、半導体メモリ需要が高まり、市場の成長基調が続きました。FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置市場では、投資の中心である中国における新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け投資回復には至りませんでした。」
半導体・半導体製造装置市場ではロジック投資とメモリ需要の増加が続く一方、FPD市場では新型コロナウイルスの影響で投資回復に至らないという、需要動向の分化を記載している。 - FY2020再定義有価証券報告書
「中長期的には5Gの本格的普及やIoT、AIの拡大を背景とした半導体の需要増加が見込まれていますが、常にコストダウンの要求を受けることになるため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の需要変動・コストダウン要求のリスクに、5G、IoT、AIを背景とする中長期的な需要増加見通しを組み合わせて説明している。 - FY2020-Q2再定義有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、半導体メモリの需給に伴う在庫調整や半導体メーカーによる設備投資に対する慎重姿勢が継続しました。FPD製造装置市場におきましても、投資抑制傾向が続きました。一方で、需給の改善による半導体メモリ市況の回復傾向が見られ、また、一部半導体メーカーから設備投資計画の上方修正が発表されるなど半導体・半導体製造装置市場の底入れが感じられる動きも見られました。」
在庫調整、設備投資への慎重姿勢、FPD市場の投資抑制という需要変動リスクが継続する一方、メモリ市況の回復傾向や設備投資計画の上方修正という底入れ兆候も記載され、リスク認識に回復材料が加わっている。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、前年度後半からの半導体メモリの需給に伴う在庫調整や半導体メーカーによる設備投資計画の延伸等の調整局面が継続しました。また、FPD製造装置市場では、中国における積極的な設備投資もみられましたが市場全体では投資抑制傾向が続きました。」
半導体メモリの在庫調整、半導体メーカーの設備投資計画の延伸に加え、FPD市場全体の投資抑制傾向を記載しており、需要変動リスクが継続・具体化している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「当社グループの主要なお客様の多くが係わる半導体市場や半導体・FPD製造装置市場では、前年度後半からの半導体メーカーによる在庫調整や設備投資計画の延伸等の調整局面は継続するものの、中長期的には、これまでのPCやモバイルに加え、IoT市場の拡大のほか、AI(人工知能)、5G(次世代通信規格)などの新たな技術による半導体の需要の増加が見込まれており、再び成長軌道に回帰していくものと思われます。」
中長期的な需要増加の見通しを維持する一方、半導体メーカーの在庫調整や設備投資計画の延伸が継続すると記載しており、需要変動リスクを具体化している。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「半導体・半導体製造装置市場は総じて成長を持続しましたが、スマートフォン販売の減速やデータセンター向け投資の停滞等から、第2四半期以降、半導体市場の成長スピードに鈍化が見られ、半導体関連の設備投資を牽引してきたメモリ分野では、需給バランスの調整から、一部のメモリメーカーで設備投資計画を見直す動きも見られました。」
市場全体の成長継続を記載する一方、スマートフォン販売減速、データセンター投資停滞、半導体市場の成長速度鈍化、メモリメーカーの設備投資計画見直しを具体的に記載しており、需要変動リスクが前四半期より強まった内容となっている。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「半導体・半導体製造装置市場は総じて好調を持続しましたが、スマートフォンの販売減速のほか、高成長を続けていたデータセンターなどのクラウド分野等の投資見直しを背景に、DRAMを中心としたメモリの需給バランス調整から、一部の半導体メーカーで設備投資に慎重な動きも見られました。」
市場全体の好調を記載する一方、スマートフォン販売減速、クラウド分野の投資見直し、DRAMの需給バランス調整および設備投資慎重化を具体的に記載しており、需要変動リスクが強まった内容となっている。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。」
半導体・半導体製造装置業界の需要変動やコストダウン要求について、新たなリスクの発生または重要な変更はないと記載している。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。」
半導体・半導体製造装置業界の需要変動やコストダウン要求について、新たなリスク発生または重要な変更はないと記載している。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。」
半導体・半導体製造装置業界の需要変動やコストダウン要求について、新たなリスクの発生または重要な変更はないと記載している。 - FY2018-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。」
半導体・半導体製造装置業界の需要変動やコストダウン要求について、新たなリスクの発生または重要な変更はないと記載している。 - FY2017再掲有価証券報告書
「中期的にはIoT市場の拡大を背景とした半導体の需要増加が見込まれていますが、常にコストダウンの要求を受けることになるため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。」
半導体需要の中期的な増加見通しと、景気・需要・価格変動および継続的なコストダウン要求による業績影響の可能性を引き続き示している。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。」
半導体・半導体製造装置業界の需要変動等について、新たなリスク発生または重要な変更はないと記載している。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「当社グループの業績に大きな影響を与える半導体・半導体製造装置市場の状況は、これまで市場を牽引してきたスマートフォン等の多機能携帯端末の成長鈍化は見られましたが、台湾・韓国を中心としたロジック半導体や3DNAND型フラッシュメモリ等の先端技術への設備投資のほか、中国を中心とした増産投資が着実に行われ、半導体製造装置メーカーの受注は総じて堅調に推移しました。」
スマートフォン等の成長鈍化を記載する一方、先端技術への設備投資、中国を中心とした増産投資、製造装置メーカーの受注堅調さを示しており、リスク認識に重要な変更はない。 - FY2017-Q1悪化有価証券報告書
「当社グループの業績に大きな影響を与える半導体・半導体製造装置市場の状況は、中長期的にはIoT市場の伸展等に伴う半導体・半導体製造装置市場の拡大が見込まれていますが、短期的には調整局面を迎えることも予測されています。このような中、これまで市場を牽引してきたスマートフォン等の多機能携帯端末の成長鈍化は見られましたが、ロジック半導体や3次元NAND型フラッシュメモリ等の先端技術への設備投資が着実に行われ、半導体製造装置メーカーの受注は総じて堅調に推移しました。」
中長期的な市場拡大見通しを維持する一方、短期的な調整局面とスマートフォン等の成長鈍化を明示しており、需要変動リスクの側面が強まっている。ただし、先端技術への設備投資と半導体製造装置メーカーの受注は堅調と記載している。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループは、主に半導体・FPD製造装置などの各種コンポーネンツ及び同装置等の販売を主に行う販売事業と、半導体・FPD製造装置等の組立及び保守メンテナンス等を行う受託製造事業とで構成され、半導体メーカーや半導体製造装置メーカーへの依存度が高くなっています。このため、当社グループの業績は世界的な景気変動のほか、半導体業界、とりわけ半導体製造装置業界の需要動向、価格動向の影響を強く受ける傾向にあります。」
半導体・FPD関連の販売および受託製造への依存が高く、景気、需要、価格の変動に影響されると説明している。