欧州事業の苦戦と将来損失拡大リスク
FY2017-Q2に初出。29回の記載のうち11回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020-Q3。直近の記載は2026-07-31。
トヨタ紡織がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。18社中9社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに5社。
- 2026-07-31悪化決算
「営業損失につきましては、為替影響はあるものの、市況影響や車種構成の変化などにより、7億円(前年同期は営業利益8億円)となりました。」
欧州・アフリカは、前年度の営業利益確保から営業損失へ転じている。 - FY2026悪化有価証券報告書
「<欧州・アフリカ>売上収益は、為替影響などにより、前連結会計年度に比べ58億円(5.0%)増加の1,240億円となりました。営業利益は、合理化や為替影響はあるものの、市況変動などにより、前連結会計年度に比べ16億円(△30.6%)減少の37億円となりました。」
欧州・アフリカは売上収益が増加した一方、市況変動により営業利益が37億円へ減少し、前年度の改善局面から利益面で悪化している。 - 2026-04-28悪化決算
「営業利益につきましては、合理化や為替影響はあるものの、市況変動などにより、前連結会計年度に比べ16億円(△30.6%)減少の37億円となりました。」
欧州・アフリカは売上収益が増加した一方、合理化や為替影響を上回る市況変動などにより営業利益が54億円から37億円へ減少している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「⑤欧州・アフリカ 当地域におきましては、生産台数の減少などにより、売上収益は、前年同期に比べ18億円(△3.3%)減少の555億円となりました。営業利益につきましては、為替影響や合理化はあるものの、市況変動や減産影響により、前年同期に比べ6億円(△29.9%)減少の15億円となりました。」
欧州・アフリカでは生産台数減少により売上収益が減少し、市況変動・減産影響により営業利益も前年同期の21億円から15億円へ減少している。 - FY2025悪化有価証券報告書
「<欧州・アフリカ>売上収益は、生産台数の減少などにより、前連結会計年度に比べ130億円(△10.0%)減少の1,181億円となりました。営業利益は、合理化や為替影響はあるものの、減産影響や車種構成の変化により、前連結会計年度に比べ64億円(△54.2%)減少の54億円となりました。」
欧州・アフリカでは売上収益が10.0%減少し、営業利益も119億円から54億円へ減少した。黒字は維持しているが、前年度の改善局面から業績が悪化している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「⑤欧州・アフリカ 当地域におきましては、生産台数の減少などにより、売上収益は、前年同期に比べ70億円(△11.0%)減少の574億円となりました。営業利益につきましては、合理化や為替影響はあるものの、減産影響や車種構成の変化により、前年同期に比べ38億円(△63.3%)減少の22億円となりました。」
欧州・アフリカでは営業利益が前年同期の60億円から22億円へ減少し、売上収益も減少しており、事業再編後に利益を確保していた前期から業績面では悪化している。ただし営業利益は黒字を維持している。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「当地域におきましては、生産台数の増加などにより、売上収益は、前年同期に比べ180億円(39.0%)増加の644億円となりました。営業利益につきましては、増産効果や車種構成の変化及び前期のロシア事業終了に伴う費用計上がなくなることなどにより、前年同期に比べ118億円増加の60億円(前年同期は営業損失58億円)となりました。」
前期のロシア事業終了に伴う費用計上がなくなったことなどにより、欧州・アフリカの営業利益が営業損失から利益へ転じ、欧州事業の損失拡大リスクは引き続き緩和された形で示されている。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「当地域におきましては、生産台数の増加などにより、売上収益は、前年同期に比べ118億円(54.9%)増加の335億円となりました。営業利益につきましては、増産効果や車種構成の変化及び前期のロシア事業終了に伴う費用計上がなくなることなどにより、前年同期に比べ42億円増加の36億円(前年同期は営業損失6億円)となりました。」
ロシア事業終了に伴う費用計上がなくなり、欧州・アフリカの営業利益は前年同期の営業損失6億円から36億円の利益へ改善している。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「⑤欧州・アフリカ 当地域におきましては、生産台数の増加や為替の影響などにより、売上収益は、前年同期に比べ129億円(19.7%)増加の786億円となりました。営業損失につきましては、増産効果はありましたが、ロシア事業終了に伴う費用計上などにより、25億円(前年同期は営業利益23億円)となりました。」
欧州・アフリカでは売上収益が増加した一方、ロシア事業終了費用により前年同期の営業利益から営業損失へ転じており、欧州事業の問題が引き続き実績に現れている。 - FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「⑤欧州・アフリカ 当地域におきましては、生産台数の増加や為替の影響などにより、売上収益は、前年同期に比べ65億円(16.5%)増加の463億円となりました。営業損失につきましては、増産効果はありましたが、ロシア事業終了に伴う費用計上(76億円)などにより、58億円(前年同期は営業利益3億円)となりました。」
欧州事業に関する問題が、ロシア事業終了に伴う76億円の費用計上と、前年同期の営業利益3億円から営業損失58億円への転換として実際の業績に現れている。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「⑤欧州・アフリカ 当地域におきましては、欧州の状況に伴う生産台数の減少により、売上収益は、前年同期に比べ15億円(△6.7%)減少の216億円となりました。営業損失につきましては、減産影響や車種構成の変化、諸経費の増加などにより、6億円(前年同期は営業利益12億円)となりました。」
欧州・アフリカでは売上収益が減少し、前年同期の営業利益12億円から営業損失6億円へ転じている。従来の需要回復後の利益確保から、減産や諸経費増加を伴う悪化へ変化している。 - FY2022再掲有価証券報告書
「⑤欧州・アフリカ 当地域におきましては、需要回復による生産台数の増加などにより、売上収益は、前連結会計年度に比べ136億円(16.5%)増加の962億円となりました。営業利益につきましては、増産の影響があったものの、諸経費の増加により、7億円(△12.0%)減少の53億円となりました。」
欧州・アフリカは需要回復と増産により売上収益が増加した一方、諸経費増加により営業利益は減少しており、利益面の課題が残っている。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「⑤欧州・アフリカ 当地域におきましては、需要回復による生産台数の増加などにより、売上収益は、前年同期に比べ85億円(15.0%)増加の656億円となりました。営業利益につきましては、増産の影響があったものの、諸経費の増加などにより、前年同期に比べ3億円(△13.3%)減少の23億円となりました。」
欧州・アフリカでは売上収益が増加した一方、諸経費の増加により営業利益は前年同期比3億円減少の23億円となり、利益面では悪化している。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「⑤欧州・アフリカ 当地域におきましては、需要回復による生産台数の増加などにより、売上収益は、前年同期に比べ79億円(24.8%)増加の398億円となりました。営業利益につきましては、増産の影響などにより、8億円(前年同期は営業損失5億円)増加の3億円となりました。」
欧州・アフリカでは需要回復と増産により、前年同期の営業損失5億円から営業利益3億円へ戻っている。前期の資金流出事案に伴う見積り損失による新たな悪化は示されていない。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「⑤欧州・アフリカ 当地域におきましては、需要回復による生産台数の増加などにより、売上収益は、前年同期に比べ123億円(114.4%)増加の232億円となりました。営業利益につきましては、増産の影響や車種構成良化などにより、23億円(前年同期は営業損失10億円)増加の12億円となりました。」
欧州・アフリカでは需要回復による生産台数増加などにより、前年同期の営業損失10億円から営業利益12億円へ戻っている。前期の資金流出事案に伴う見積り損失は当ファイリングでは業績要因として示されていない。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「当地域におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う減産影響などにより、売上収益は、前年同期に比べ90億円(△13.7%)減少の570億円となりました。営業利益につきましては、減産影響があったものの、前年度に、欧州子会社における資金流出事案に伴う見積り損失を計上したことなどもあり、前年同期に比べ26億円増加の27億円となりました。」
感染拡大に伴う減産で売上収益は減少しているが、前年度の資金流出事案に伴う見積り損失計上の反動などにより、営業利益は前年同期比26億円増加し、27億円の利益となっている。 - FY2021-Q2対処有価証券報告書
「当地域におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う減産影響などにより、売上収益は、前年同期に比べ107億円(△25.1%)減少の319億円となりました。営業損失につきましては、減産影響があったものの、前年度に、欧州子会社における資金流出事案に伴う見積り損失を計上したことなどもあり、前年同期に比べ9億円減少の5億円となりました。」
欧州・アフリカでは感染拡大に伴う減産で売上収益が減少し営業損失も残るが、前年同期に計上した資金流出事案に伴う見積り損失の反動などにより、営業損失は前年同期比9億円減少して5億円となっている。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「当地域におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う稼働停止などにより、売上収益は、前年同期に比べ123億円(△53.4%)減少の108億円となりました。営業損失につきましては、10億円(前年同期は営業利益13億円)となりました。」
欧州・アフリカでは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う稼働停止により売上収益が53.4%減少し、前年同期の営業利益13億円から営業損失10億円へ転じている。 - FY2020悪化有価証券報告書
「<欧州・アフリカ>当地域におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う稼働停止など生産台数の減少や為替影響により、売上収益は、前連結会計年度に比べ108億円(△11.0%)減少の883億円となりました。営業利益につきましては、減産影響や欧州子会社における資金流出事案に伴う見積り損失などにより46億円(△60.5%)減少の30億円となりました。」
欧州子会社の資金流出事案に伴う見積り損失が通期でも減益要因となり、欧州・アフリカの営業利益は46億円減少して30億円となった。従来の欧州事業再編後の利益確保から、資金流出事案と新型コロナウイルスによる稼働停止を伴う悪化へ変化している。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「当地域におきましては、生産台数の減少に加え為替影響により、売上収益は、前年同期に比べ59億円(△8.2%)減少の661億円となりました。営業利益につきましては、減産影響や欧州子会社における資金流出事案にともなう見積り損失などにより、前年同期に比べ51億円(△98.6%)減少の0.7億円となりました。」
欧州・アフリカでは、資金流出事案にともなう見積り損失が継続し、営業利益は前年同期の51億円から0.7億円へ大幅に減少している。見積り損失額も3,414百万円に増加している。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「増産効果はありましたが、諸経費増加や欧州子会社における資金流出事案にともなう見積り損失などによる減益要因により、営業利益は、前年同期に比べ21億円(△7.4%)減少の265億円、税引前利益は、前年同期に比べ33億円(△11.0%)減少の271億円となりました。 当第2四半期連結累計期間において、欧州子会社における資金流出事案にともなう見積り損失額3,333百万円を計上しております。」
従来の欧州事業の苦戦・損失拡大リスクに加え、欧州子会社で資金流出事案が実際に発生し、見積り損失額33億33百万円を計上している。欧州・アフリカ地域は営業損失14億円となり、前年同期の営業利益30億円から悪化している。 - FY2019再掲有価証券報告書
「<欧州・アフリカ>当地域におきましては、一部車種の生産終了に伴う減産の影響などにより、売上収益は、前連結会計年度に比べ1,667百万円(△1.6%)減少の99,278百万円となりました。営業利益につきましては、車種構成の変化や為替の影響などにより、前連結会計年度に比べ379百万円(5.2%)増加の7,613百万円となりました。」
欧州・アフリカでは一部車種の生産終了による売上減少がある一方、営業利益は増加しており、将来損失拡大の新たな悪化は記載されていない。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「当地域におきましては、一部車種の生産終了に伴う減産の影響などにより、売上高は、前年同期に比べ28億円(△3.9%)減少の720億円となりました。営業利益につきましては、車種構成の変化や為替の影響などにより、前年同期に比べ4億円(8.9%)増加の56億円となりました。」
欧州・アフリカでは売上高が減少した一方、営業利益は増加しており、欧州事業の将来損失拡大について新たな悪化は記載されていない。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「当地域におきましては、為替の影響などにより、売上高は、前年同期に比べ2億円(0.6%)増加の471億円となりました。営業利益につきましては、車種構成の変化や為替の影響などにより、前年同期に比べ3億円(13.4%)増加の33億円となりました。」
欧州・アフリカでは営業利益33億円を確保し前年同期比で増加している。欧州事業の苦戦や将来損失拡大について、新たな悪化は記載されていない。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「当地域におきましては、為替影響による増収などはありましたが、売上高は、前年同期とほぼ同額の242億円となりました。営業利益につきましても、前年同期とほぼ同額の16億円となりました。」
欧州・アフリカでは営業利益16億円を維持しており、欧州事業の苦戦や将来損失拡大について新たな悪化は記載されていない。ただし、事業再編の効果であるとは明示していない。 - FY2018-Q3対処有価証券報告書
「営業利益につきましては、増産や欧州事業再編の影響などにより、前年同期に比べ53億円増加の51億円となりました。」
欧州事業再編の影響により、欧州・アフリカの営業利益が前年同期比で53億円改善し、51億円の利益となっている。欧州事業の苦戦に伴う損失拡大リスクに対する改善が続いている。 - FY2018-Q2対処有価証券報告書
「営業利益につきましては、増産や欧州事業再編の影響などにより、前年同期に比べ36億円増加の29億円となりました。」
欧州事業再編の影響により、欧州・アフリカの営業利益が前年同期比で36億円改善し、29億円の利益となっている。欧州事業の苦戦に伴う損失拡大リスクに対する改善が続いている。 - FY2018-Q1対処有価証券報告書
「営業利益につきましては、増産や欧州事業再編の影響などにより、前年同期に比べ20億円増加の16億円となりました。」
前回記載された欧州事業の苦戦と将来損失拡大回避の必要性に対し、欧州事業再編の影響が現れ、営業利益は前年同期の損失から16億円の利益に改善している。 - FY2017-Q2初出有価証券報告書
「しかし、欧州事業の一部につきましては苦戦が続いており、事業再編などの収益向上施策の検討を実施した結果、今後の損失拡大を回避することを目的に、上記3社の全株式及びTBEUミュンヘンのうち、自動車シート事業を除く内装事業を譲渡することを決定いたしました。 移転損失の金額 21,447百万円」
欧州事業の苦戦が継続し、今後の損失拡大を回避する必要性が記載されている。事業譲渡に伴う移転損失は21,447百万円で、欧州事業の問題が実際の損失としても現れている。