国内コンピュータ市場の飽和と成長鈍化
FY2017に初出。25回の記載のうち9回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020-Q1。直近の記載は2026-05-15。
ハイパーがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。6社中4社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに2社。
- 2026-05-15悪化決算
「2025年に発生したWindows10サポート終了に伴う更新需要の反動や、部材価格の上昇による製品価格の高止まりを背景に、更新投資の一巡や導入時期の見直しが見られ、IT投資全体としては分野ごとに濃淡のある状況となりました。」
Windows 11への入れ替え需要による従来の市場改善記載に対し、更新需要の反動と価格高止まりによる更新投資一巡が示されている。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「また、Windows10のサポート終了に伴うWindows11搭載機への入れ替え需要が顕在化し、法人向けパソコンについては出荷台数、出荷金額ともに前年を上回り、好調に推移いたしました。」
法人向けPC市場では、更新需要とWindows 11への入れ替え需要により出荷台数・出荷金額が前年を上回る状況を継続している。 - FY2024-H1対処有価証券報告書
「また、Windows10のサポート終了に伴うWindows11搭載機への入れ替え需要が顕在化しつつあり、法人向けパソコンについては出荷台数、出荷金額ともに前年を上回り、好調に推移いたしました。」
法人向けPC市場について、更新投資の持ち直しとWindows 11への入れ替え需要により、出荷台数・出荷金額が前年を上回る改善が記載されている。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「パソコン市場においては、堅調な企業収益等を背景に、先送りしてきた更新投資への持ち直しの動きがみられたことで、法人向けパソコンが好調に推移し、出荷台数は前年実績を上回りました。出荷金額についても、単価アップが奏功し前年実績を上回りました。」
前年度までの法人向けPC市場の縮小・投資先送りや出荷台数下振れの記載から、企業の更新投資の持ち直しにより出荷台数・出荷金額がともに前年実績を上回る状況へ改善している。 - FY2023再定義有価証券報告書
「当社グループが属する情報機器販売業界におきましては、世界的なインフレーションや景気後退懸念といった先行きの不透明感の増大に伴い、投資抑制の影響が懸念される中、半導体、部材不足による製品の調達遅延に伴うマイナス影響の段階的な解消に加え、デジタルビジネス化を図る国内企業のシステム刷新および新規システム構築の需要に支えられ、堅調な成長をしております。」
PC市場の数量面の縮小・停滞を示す一方、半導体・部材不足の影響が段階的に解消し、システム刷新・新規構築需要に支えられた業界成長を併記する構成へ変化している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「パソコン市場においては、パソコン国内出荷台数は前年実績を下回りました。」
国内PC出荷台数が前年実績を下回ったと記載され、市場全体のPC需要について悪化方向のデータ点が示されている。一方、DX推進に伴うシステム刷新・新規構築需要は堅調としている。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「パソコン市場においては、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが変更されたこともあり、企業活動は回復基調で推移、設備投資に持ち直しの動きも見られました。」
企業活動の回復基調と設備投資の持ち直しが記載され、従来の法人向けコンピュータ市場の縮小・停滞から改善方向の状況が示されている。 - FY2023-Q1再定義有価証券報告書
「当社グループが属する情報機器販売業界におきましては、世界的なインフレーションや景気後退懸念といった先行きの不透明感の増大に伴い、投資抑制の影響が懸念される中、半導体、部材不足による製品の調達遅延に伴うマイナス影響の段階的な解消に加え、デジタルビジネス化を図る国内企業のシステム刷新および新規システム構築の需要に支えられ、堅調な成長をしております。」
世界的なインフレーション、景気後退懸念、投資抑制への懸念が残る一方、半導体・部材不足の影響が段階的に解消し、システム刷新・新規構築需要に支えられ業界は堅調な成長と記載されている。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「また、国内景気の先行き不透明感から新規顧客向け活動の回復に遅れが見られることに加え、世界規模の半導体供給不足などの問題も継続しており、部材不足や急激な円安による調達価格の高騰などにより顧客ニーズのあるパソコンが提供できない状況はいまだ解消されておりません。法人市場、特に当社の主要取引先である中堅中小企業が対象となるコンピュータ市場においては、大変厳しい状況が続いております。」
従来の半導体・部材不足に加え、急激な円安による調達価格高騰と新規顧客活動の回復遅れが明示され、市場の厳しさが拡大している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「法人向けコンピュータ市場においては、新型コロナウイルス感染症の影響から企業活動の抑制傾向は続いているものの、一部の業種において設備投資に持ち直しの動きも見られましたが、ウクライナ情勢の長期化や中国における経済活動の抑制の影響などが懸念され、先行き不透明な状況が続きました。また、国内景気の先行き不透明感から新規顧客向け活動の回復に遅れが見られることに加え、世界規模の半導体供給不足などの問題も継続しており、部材不足による顧客ニーズのあるパソコンが提供できない状況はいまだ解消されず、法人市場は大変厳しい状況が続いております。」
一部の設備投資回復に触れつつも、法人市場では新規顧客活動の回復遅れ、半導体供給不足、部材不足による提供困難が続き、市場の厳しさを改めて記載している。 - FY2022-Q1再掲有価証券報告書
「また、ノートパソコンの需要を伸長させ、市場全体の下支えをしてきた小中学校向けのGIGAスクール構想による導入が終了、加えて在宅勤務等のテレワーク需要が一巡したことにより、市場全体が大幅な縮小傾向で推移いたしました。」
GIGAスクール導入終了とテレワーク需要一巡による市場縮小を引き続き記載しており、国内法人向けコンピュータ市場の厳しい状況を再確認している。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「また、ノートパソコンの需要を大幅に押し上げてきた小中学校向けのGIGAスクール構想による導入が終了したことや、在宅勤務等のテレワーク需要が一巡したことにより、市場全体が大幅な縮小傾向で推移、加えて世界規模の半導体供給不足などの問題も続いており、部材不足による顧客ニーズのあるパソコンが提供できない状況は解消されておらず、法人市場は大変厳しい状況が続いております。」
GIGAスクール導入終了とテレワーク需要一巡による市場縮小に加え、部材不足で顧客ニーズのあるパソコンを提供できない状況が解消されていないと明示している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「法人向けコンピュータ市場においては、新型コロナウイルス感染症の影響から企業活動の抑制など、市場における投資需要は先送り傾向が続いております。また、ノートパソコンの需要を大幅に押し上げてきた小中学校向けのGIGAスクール構想による導入が2021年3月に終了したことや、在宅勤務等のテレワーク需要が一巡したことにより、市場全体が大幅な縮小傾向で推移、加えて世界規模の半導体供給不足などの問題も続いており、市場におけるパソコンの調達が難しい状況はいまだ解消されていないことなど、法人市場は大変厳しい状況が続いております。」
企業の投資需要の先送りに加え、GIGAスクール導入の終了、テレワーク需要の一巡、半導体不足が重なり、法人市場は大幅な縮小傾向で「大変厳しい」状況が続いている。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「法人向けコンピュータ市場においては、2020年1月まで顕著化したWindows7のサポート終了に伴う買い替え需要の揺り返しによる低迷に加え、新型コロナウイルス感染症の影響から企業の設備投資は先送り傾向で推移しております。テレワーク関連やGIGAスクール構想などによってパソコン市場のニーズは高まったものの、企業活動の抑制などから市場における投資需要は先送り傾向が続き、GIGAスクール需要分を除いた法人市場は大変厳しい状況が続いております。」
買い替え需要の低迷と企業の設備投資先送りが続き、テレワーク・GIGAスクールによる需要押上げを除く法人市場は「大変厳しい」と記載されている。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「法人向けコンピュータ市場においては、Windows7のサポート終了に伴うWindows10搭載機への入れ替え需要の反動減により当初の予測通り販売台数が減少、加えて、新型コロナウイルス感染症の影響などから企業の設備投資も縮小傾向で推移しております。テレワーク関連やGIGAスクール構想などによってIT需要の底上げが見られたものの、全般的には、企業活動の抑制などから、市場における投資需要は先送り傾向で、法人市場は厳しい状況が続いております。」
入れ替え需要の反動減に加え、企業の設備投資縮小と投資需要の先送りが明示され、法人市場の厳しさが具体化している。一方、テレワークやGIGAスクール構想による需要底上げも記載されている。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の影響により、在宅勤務等のテレワークが拡大したことで、パソコン需要が刺激されたものの、国内法人向け市場におけるパソコン出荷台数は、パソコンの買い替え需要の反動減の影響もあり減少いたしました。」
テレワークによる需要刺激が見られる一方、買い替え需要の反動減により国内法人向けPC出荷台数が減少する市場構造を継続して記載している。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「パソコンの買い替え需要の反動減に加え、新型コロナウイルス感染症による影響もあり、国内法人向けパソコン市場においての出荷台数は、減少傾向で推移いたしました。」
法人向けPC市場について、従来の買い替え需要による増勢から、買い替え需要の反動減と新型コロナウイルス感染症の影響による出荷減少へ変化した。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「当社グループが属するコンピュータ販売業界におきましては、スマートフォンやタブレット端末の利活用などにより個人向け市場のパソコン出荷台数は縮小傾向にあるものの、パソコンの買い替え需要が引き続き発生したことや働き方改革の影響などもあり、法人向けパソコン市場の出荷台数は、増勢基調で推移いたしました。」
個人向けPC市場の縮小と、買い替え需要・働き方改革の影響による法人向け出荷増加という市場構造を継続して記載している。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「スマートフォンやタブレット端末の利活用などにより個人向け市場のパソコン出荷台数は縮小傾向にあるものの、パソコンの買い替え需要が引き続き発生したことや働き方改革の影響などもあり、法人向けパソコン市場の出荷台数は、引き続き増勢基調で推移いたしました。」
個人向けPC市場の縮小と、買い替え需要・働き方改革の影響による法人向け出荷増加という市場構造を継続して記載している。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「スマートフォンやタブレット端末の利活用により個人向け市場の国内のパソコン出荷台数は減少傾向にあるものの、パソコンの買い替え需要が顕著化したことにより、法人向けパソコン市場においての出荷台数は、増加傾向で推移いたしました。」
個人向けPC市場の出荷減少と、法人向けの買い替え需要による出荷増加という市場構造を継続して記載している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「事業の中心であるコンピュータ販売では、法人、個人とも国内市場は飽和状態にあり、代替需要が中心となっております。商品の低価格化も進んでおり、今後、市場全体(販売台数・販売金額)の伸びは緩やかなものにならざるを得ません。」
国内コンピュータ市場の飽和、代替需要中心および市場成長の鈍化を、価格競争リスクと併せて継続して記載している。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「当社グループが属するコンピュータ販売業界におきましては、国内PC出荷台数が前年同期間の実績を上回り、好調に推移しております。」
国内PC出荷台数が前年同期を上回り好調に推移しているとの記載を継続しており、市場全体の飽和・成長鈍化リスクは弱い状態が続いている。 - FY2018-Q2対処有価証券報告書
「当社グループが属するコンピュータ販売業界におきましては、昨年同期間の出荷台数を上回り、堅調に推移する状況が続いております。」
コンピュータ販売業界全体では前年同期を上回る出荷台数と堅調な推移が記載され、市場全体の飽和・成長鈍化リスクは一時的に弱まる方向で示されている。ただし、当社グループのPC販売台数は前年同期比で減少傾向と記載されている。 - FY2018-Q1後退有価証券報告書
「スマートフォンやタブレットの普及により国内パソコン出荷台数は減少傾向にあるものの個人向け市場に限定され、法人向けパソコン市場での出荷台数は、パソコンの買い替え需要が顕著化し、増加傾向で推移いたしました。」
国内パソコン出荷台数の減少は個人向け市場に限定されると整理され、法人向けでは買い替え需要による増加が記載されており、市場飽和・成長鈍化リスクの対象範囲が狭められている。個人向け市場では出荷台数の減少が実際に記載されている。 - FY2017初出有価証券報告書
「事業の中心であるコンピュータ販売では、法人、個人とも国内市場は飽和状態にあり、代替需要が中心となっております。商品の低価格化も進んでおり、今後、市場全体(販売台数・販売金額)の伸びは緩やかなものにならざるを得ません。」
国内の法人・個人向けコンピュータ市場が飽和し、代替需要中心となっていることと、今後の市場規模の伸びが緩やかになることをリスクとして初めて独立して記載している。