ウレタン原料・素原料の価格高騰と供給不足
FY2017に初出。29回の記載のうち12回が「対処」で、最初の「対処」はFY2018。直近の記載は2026-08-26。
日本アクアがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より5年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。167社中121社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに34社。
- 2026-08-26対処決算説明資料
「過去にも原料の供給不足を経験してきましたが、今回もこれまでと同様、当社は原料を切らすことなく、継続的に施工・販売を行うことができました。」
中東情勢に伴う原料供給リスクについて、供給不足が発生した局面でも原料を切らさず施工・販売を継続できた実績を示している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「加えて、中東情勢の影響等によりウレタン原料の供給面に不透明感が見られる中、他社施工業者や他資材からの切り替え需要もあり」
中東情勢等を背景にウレタン原料の供給面に不透明感があると記載しており、原料供給リスクの要因が追加されている。一方、この不透明感を背景に他社施工業者や他資材からの切り替え需要も生じている。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「当社の第1四半期累計期間における円安やナフサ価格上昇の影響は限定的でした。」
複数社調達による原料確保の結果、円安・ナフサ価格上昇による原料価格リスクの影響は限定的だったと説明している。 - FY2023対処有価証券報告書
「年間を通して当社のウレタン原料の調達価格は比較的安定して推移した」
ウレタン原料の調達価格が年間を通じて比較的安定し、売上総利益率は24.4%と前年度比1.9ポイント改善した。 - FY2023-Q3対処有価証券報告書
「原料供給市場の改善に伴う原料在庫の調整により棚卸資産が968百万円減少した」
原料供給市場の改善を受けて原料在庫の調整が進み、棚卸資産が968百万円減少した。原料供給面の状況に改善が示されている。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「さらに、足もとではナフサなど資源価格の上昇が一服し、ウレタン原料の素原料価格もピークアウトしつつあります。」
ナフサなど資源価格の上昇が一服し、ウレタン原料の素原料価格もピークアウトしつつあると記載しており、前年度までの価格高騰リスクに緩和の兆しを示している。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「一方、ウレタン原料の素原料価格の高止まりは継続しておりますが」
ウレタン原料の素原料価格の高止まりが継続しているとの認識を再確認している。 - FY2022素原料価格の落ち着きと調達価格高止まりの併存有価証券報告書
「ウレタン原料の素原料である原油、ナフサ、ベンゼン等の価格は需要減退懸念から足元では落ち着いた推移となっていますが、当社の調達価格については、高止まりが続いております。」
原油・ナフサ・ベンゼン等の市場価格は足元で落ち着いた一方、当社の調達価格は高止まりしており、外部市況の一部安定と自社調達コストの高止まりが併存している。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「一方、ウレタン原料の素原料である原油、ナフサ、ベンゼン等の価格は高止まりし、円安が持続的に進行しております。」
原油・ナフサ・ベンゼン等の価格高止まりと円安の進行が継続しているとの認識を再確認している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期累計期間(2022年1月1日から2022年6月30日まで)におけるわが国経済は、持ち直しの動きが見られるものの、ウクライナ情勢の長期化や中国における経済活動の抑制の影響による原材料価格の上昇や供給面での制約などが懸念されています。」
従来からの原油等の価格高止まり・円安に加え、ウクライナ情勢と中国の経済活動抑制による原材料価格上昇・供給制約が懸念されている。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「一方、ウレタン原料の素原料である原油、ナフサ、ベンゼン等の価格は高止まりし、直近では急激な円安が進行しております。」
ウレタン原料の素原料価格が高止まりする中、急激な円安も進行しており、原料調達コストを押し上げる外部環境が継続・拡大している。 - FY2021悪化有価証券報告書
「売上原価は19,163百万円(前事業年度と比べ2,601百万円、前年同期比15.7%増)となりました。前事業年度と比べて、売上原価率が上昇しましたが、これは主に北米のハリケーン被害等による原料価格の高騰の影響によるものです。」
北米のハリケーン被害等による原料価格高騰が実際に売上原価を押し上げ、売上原価は前期比15.7%増となった。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「原料使用量を約30%削減する「アクアフォームLITE」を開発したことにより材料原価は低減して来ており、ウレタン原料の高騰の影響を受けつつも、各段階利益の対前年比の減益幅は縮小しています。」
ウレタン原料価格は高値圏で推移しているが、原料使用量を約30%削減する新製品の投入により材料原価が低減し、原料高騰による減益幅は縮小している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「2021年2月米国テキサス州を記録的な寒波が襲い、大手化学メーカーの各種ケミカル生産設備は供給不能(Force Majeure) に直面したことで、ウレタン原料が世界的に供給タイトの状況となり、2月から3月にかけて市場価格が急騰し、高水準で推移したためであります。」
米国テキサス州の寒波による化学メーカーの供給不能を契機に、ウレタン原料の世界的な供給逼迫と市場価格の急騰が続き、原料原価増加と利益減少に実際に影響した。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「原油市況の回復、米国及び中国の景気回復に伴う需要増加に加え、2021年2月米国テキサス州を記録的な寒波が襲い、大手化学メーカーの各種ケミカル生産設備は供給不能(Force Majeure) に直面しました。これにより、世界的に供給がタイトとなり、原料価格は急騰しました。」
原油市況・米中景気回復による需要増加と、米国テキサス州の記録的寒波による化学メーカーの供給不能が重なり、世界的な原料供給逼迫と原料価格急騰が実際に発生した。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「増益となりました主な要因は、「アクアフォーム」の原材料価格が下落したことによるものであり、コロナ禍の影響で世界的需要が減少したことが背景となっています。」
コロナ禍による世界的需要の減少を背景にアクアフォーム原材料価格が下落し、利益改善要因となった。 - FY2020-Q1対処有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて中国の原油需要が落ち込み、原油価格が下落方向に転じたことや、世界経済の減速懸念から生産余剰となったことが重なり、当社が有利に調達できる環境で推移しました。」
イソシアネート原料価格の低下により調達環境が有利に推移し、営業利益の前年同期比20.8%増など利益改善につながった。 - FY2019対処有価証券報告書
「これはアクアフォーム®の原料であるイソシアネートの価格低下により、戸建住宅向け・建築物向け共に前年より大幅にコストダウンしたことによるものであります。」
イソシアネートの供給増加・価格低下により、戸建住宅向け・建築物向けの原料コストが大幅に低下し、利益改善につながった。 - FY2019-Q3対処有価証券報告書
「原料販売は前年の原料の供給が安定したことから、前年同期比で83.2%の増収となりました。」
前年に生じていた原料供給不足について、供給が安定したことが原料販売の増収要因として記載されており、供給面の状況は改善している。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「利益面においては、昨年後半になってアクアフォーム®の原料であるイソシアネートにおいて、供給不足の解消による価格の低下もあり、営業利益は前年同期より大幅に改善いたしました(前年同期比1502.9%増)。」
イソシアネートの供給不足解消と価格低下が利益改善要因であるとの説明を継続している。 - FY2019-Q1対処有価証券報告書
「利益面においては、昨年後半になってアクアフォームの原料であるイソシアネートにおいて、供給不足の解消による価格の低下もあり、営業利益は前年同期より大幅に改善いたしました(前年同期は63百万円の営業損失)。」
イソシアネートの供給不足が解消し価格が低下したことで、前年同期の営業損失から営業利益へ改善したと説明している。 - FY2018対処有価証券報告書
「しかしながら、第4四半期に入り価格が下落してきたこと、及び他のメーカーが価格高騰を理由に値上を実施したにもかかわらず、当社は販売価格の据え置きを続けたことから顧客の獲得に成功し、売上高は前年比6.1%増となりました。」
イソシアネートの供給不足・価格高騰は当年度の利益を圧迫したが、第4四半期には価格が下落し、販売価格据え置きによる顧客獲得も記載している。 - FY2018-Q3悪化有価証券報告書
「利益面においては、昨年後半からのアクアフォームの原料であるイソシアネートにおいて、供給不足による高騰の影響が当初想定以上に長引いたことにより、営業利益は前期より大幅に減益となりました。」
イソシアネートの供給不足・価格高騰が当初想定以上に長期化し、営業利益の大幅減益要因となった。 - FY2018-Q2悪化有価証券報告書
「一方利益面においては、昨年後半からのアクアフォームの原料であるイソシアネートにおいて、供給不足による高騰の影響が当初想定以上に長引いていることから、営業利益は前期より大幅に減益となりました。」
イソシアネートの供給不足・価格高騰が当初想定以上に長期化し、営業利益の大幅減益要因となった。 - FY2018-Q1悪化有価証券報告書
「一方利益面においては、昨年後半からのアクアフォームの原料であるイソシアネートにおいて、供給不足による高騰の影響が当第1四半期まで続いたことから、営業損失となりました。」
イソシアネートの供給不足・価格高騰の影響が第1四半期まで継続し、営業損失の発生要因となった。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「ウレタン原料の世界的な品不足からくる価格上昇が影響し、1,313百万円(前年比6.4%減)となりました。」
世界的なウレタン原料不足による価格上昇が当事業年度の営業利益に実際に影響したと記載している。将来の価格高騰・供給不足リスクについても、原油価格、円安、供給停止、工期遅延の可能性を説明している。