来週のドル・円は伸び悩む見通し。米9月雇用統計が市場予想を下回りFRBの追加利上げ観測が後退したことが上値を抑える。中東情勢の緊迫化と原油高、日米協調介入への警戒感が綱引きする展開が続く。
来週の外国為替市場ではドル・円が伸び悩む展開が見込まれる。米長期金利の上昇がドルを支える一方、米9月雇用統計が市場予想を下回る内容となったことで、FRBによる追加利上げ観測が後退している。日米当局による為替介入への警戒感も根強く、上昇ペースは緩慢になりやすいとの見方が多い。
今週の動きを受け、中東情勢の緊迫化を背景とした原油高と円安是正介入への警戒感がせめぎ合う展開だった。週半ばには原油高と米長期金利の上昇がドルを押し上げ、週末には新規失業保険申請件数の減少とISM製造業の高い水準維持などが原油高を通じてドル買い材料として作用した。実際の取引ではドルのレンジが押し上げられた局面もあった。
米国のエネルギー動向と日銀・米連邦準備制度の動向が円相場に影響を及ぼした。米原油先物の上昇と中東リスクの高まる見通しがドル買いを誘い、ドル・円は158円台に接近する場面も見られた。一方で日銀の金融政策決定会合の報じられた意見により円売り・ドル買いの勢いにはやや限界感が出ているとの観測もある。
来週はISM非製造業景況指数やミシガン大学消費者信頼感指数、FOMC議事要旨の発表といった材料が市場の焦点になる見通し。目安のレンジはおおむね155円から161円の範囲とされ、上値のポイントは159.5円、160.3円、164.0円、170.0円、下値は154.9円、151.9円、151.6円、149.2円、146.2円と見込まれている。