ニューヨーク市場で円は対ドル0.75%高の156.96円で取引され、1カ月ぶりの大幅高となった。原油上昇とAI投資の収益性不安から安全資産への資金流入が進んだ。
ニューヨーク市場で円が対ドルで0.75%上昇し、1ドル=156.96円で取引された。終盤は1カ月ぶりの大幅高を見込む見通しで、円相場が160円の節目に接近する中で介入警戒感が高まった。
原油価格は約3%上昇して5カ月ぶりの高値をつけ、中東情勢の長期化による供給混乱の懸念が強まった。AI投資の収益性に対する疑念も併存し、株式市場の不安定さとともにリスク回避資産への資金流入を後押しした。
ユーロはフランスの財政懸念で軟調となり、仏独10年債利回り格差は2011年以来の水準177.7ベーシスポイントへ拡大。ビットコインは4.27%下落して8万1023ドルとなり、ドルの総体的な強さを反映した。
円相場の急伸は輸入物価の上昇圧力を抑える一方、輸出企業の採算には逆風となる。市場は160円の節目を意識しており、今後も安全資産への資金流入が続く可能性がある。