日本企業80社を狙うサイバー攻撃で中国製AIエージェント「アルテックス」の痕跡が確認され、韓国の金融機関にも攻撃が及んだ可能性が指摘された。
GMOセキュリティの調査で、先月18日から今月18日まで日本企業攻撃に使われた海外サーバー6台に、すべてアルテックスというAIエージェントを使用した痕跡が見つかった。攻撃対象は保険・金融・物流など約80社で、そのうち8社が情報流出を公表した。
アルテックスはシステムのセキュリティホールを探索する中国語基盤のAIツールで、開発者「オータム27」は最近このツールの悪用を確認し、今後はアップデートせず非公開ソースへ転換するとする声明を出した。
トレンドマイクロのエバ・チェンCEOはAIによる自動攻撃が始まったと指摘し、日本で公表された被害は1〜9月で計607件となり、AIが日本語障壁を取り払う形で攻撃が拡大している可能性を示した。
日本国内では阪急阪神百貨店の個人情報流出約126万件、ニフティー最大約54万件の流出可能性、JETROの743件流出の公表が相次いだ。ソフトバンクは一部システムで不正接続を確認した後、オンラインサービスの一部を中断した。
一方、韓国の金融機関でもアルテックスを使った攻撃が確認され、クラウドストライクの報告を読売新聞が引用して伝えた。攻撃用サーバーにはアルテックスの設定ファイルやAI作業記録が見つかった。