日銀は政策金利を1.25%へ引き上げ、31年ぶりの水準となった。市場は次の利上げ時期に関心を寄せ、円相場や金利の今後の動向が注目されている。
日銀は正午ごろ政策金利を1.25%程度へ引き上げ、これは1995年以来の水準である。発表直後の為替は1ドル=約156円前後から157円台へと動いた。会見が始まると再び156円台に戻る場面もあったが、以降は円安方向へ振れている。
日銀の植田和男総裁は会見で金融環境が緩和的であり、物価の上振れリスクに留意する必要があると説明した。市場関係者の間では、今後の利上げペースはこれまでと同様に慎重に見定められると受け止められている。FRBの先行的な利上げ動向と比較しつつ、中東情勢やAI関連需要の拡大、為替変動の影響を考慮して判断していくとの見解が示された。
市場の関心は次の利上げの時期と規模に移っている。複数の市場関係者は「利上げの加速を裏付ける発言はなかったが、今後も利上げは続く可能性がある」と語った。年内または年明けすぐのもう1回の利上げや、利上げ幅の拡大が想定されるとの声もある一方、景況や物価動向次第でブレーキがかかる可能性も指摘されている。