日銀短観9月調査は日本時間8時50分に公表予定。市場予想は大企業製造業DIが+25、非製造業DIが+36で、前回6月調査から続く改善と一方の悪化が混在する見通しだ。日銀の利上げ方針や物価見通しの見通しが注目点となる。
日銀短観9月調査は日本時間8時50分に日銀から公表され、9月18日の金融政策決定会合で政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げた直後の企業 sentimentsを初期データとして手にすることになる。植田総裁の会見で政策の局面が変化したとの認識が示されたことから、短観が展望レポート前の材料として重視される。市場は同時刻に公表される主な意見にも注目し、景況感の数字だけでなく物価見通しや人手不足感が今後の利上げ判断材料へどう影響するかを見極めたい。
今回の市場予想では、大企業製造業DIは+25、大企業非製造業DIは+36と見込まれており、前回6月調査の結果と比較すると製造業の改善が続く一方で非製造業は小幅な悪化が予想されている。ドル円や日経225の動向にも影響を及ぼす可能性があり、特に企業の物価見通しや人手不足感、賃上げの見通しが焦点となる見込みだ。さらに、今回の発表と同時刻には9月会合の主な意見の公表も予定され、為替市場は短観の数字以上にこれらの論点に反応する可能性がある。
前回6月調査の振り返りでは、大企業製造業の業況判断DIはプラス22、非製造業はプラス37で高水準を示した。先行き指標は製造業プラス17、非製造業プラス28と、今後の見通しは慎重さを残しつつ悪化の見通しが広がる可能性が示された。物価見通しは1年後の上昇率が高水準で推移し、販売価格判断DIも強い値上げ意欲を示しており、円安と物価上昇の背景が短観の背景にあると解説された。
今回の市場予想と注目点として、企業の物価見通しの高止まり、販売価格判断DIが仕入価格の上昇に追いつくか、借入金利水準判断DIが今後の金融環境の見通しにどう影響するかが挙げられる。これらの要素が強まれば日銀の利上げ観測を強め、円買いが進みやすい一方、弱い内容なら円売りと金融市場の反応が分かれる可能性がある。