紙媒体の頭打ちと電子書籍・コンテンツ二次利用の拡大
FY2017に初出。13回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載は2026-08-10。
スクウェア・エニックス・ホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。25社中13社が悪化側に。
直近の記載が「その他」なのは、ほかに1社。
- 2026-08-10その他決算説明資料
「■デジタル売上高 42億円」
出版事業のデジタル売上高は前年同期の35億円から42億円へ増加した一方、紙媒体売上高は29億円で前年同期と同水準となった。 - FY2026悪化有価証券報告書
「出版(コミック)市場は、紙媒体の売上高が減少する一方で、コミックアプリ等による電子書籍の売上高が伸長しています。」
紙媒体の減少と電子書籍の伸長という構造変化が継続し、FY2026の出版事業ではコミック単行本の売上が前年を下回った。 - FY2024-Q3紙媒体・デジタル販売の回復有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間は、2023年10月よりTVアニメ放送を開始した「薬屋のひとりごと」の大ヒット等により、紙媒体及びデジタル販売が前年を上回り、前年同期比で増収増益となりました。」
第1四半期に紙媒体・デジタル販売が前年を下回った状態から、「薬屋のひとりごと」の大ヒット等により両販売チャネルが前年を上回る状況へ変化した。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間は、デジタル販売及び紙媒体の販売が前年を下回ったことにより、前年同期比で減収減益となりました。」
電子書籍等のデジタル販売と紙媒体販売がともに前年を下回り、紙媒体の回復とデジタル販売の継続という従来の好調局面から悪化した。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間は、デジタル販売及び紙媒体の販売が前年を下回ったことにより、前年同期比で減収減益となりました。」
従来好調とされた時期から変化し、当四半期はデジタル販売と紙媒体販売がともに前年を下回った。 - FY2022紙媒体の回復とデジタル販売の継続有価証券報告書
「当連結会計年度は、デジタル販売の好調に加えて、紙媒体の販売においては、「その着せ替え人形は恋をする」の大ヒット等により堅調に推移したことから、前期比で増収増益となりました。」
紙媒体の売上高減少という構造的説明がある一方、当期はヒット作により紙媒体も堅調となり、デジタル販売の好調と併存した。 - FY2022-Q2紙媒体好調・デジタル販売増加継続有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間は、電子書籍等のデジタル媒体での販売が増加いたしました。また、紙媒体での販売も好調に推移し、前年同期比で増収増益となりました。」
紙媒体の売上高減少が記載されていた従来の構図から、当四半期は紙媒体も好調とされ、電子書籍等のデジタル販売増加と併存している。 - FY2020再掲有価証券報告書
「出版市場は、従来の紙媒体の売上高が減少する一方で、電子書籍の売上高が順調に伸長しています。また、アニメーション化、映画化、舞台作品化等のマンガ・コンテンツの二次利用による収益機会も拡大しております。」
紙媒体の減少、電子書籍の伸長、コンテンツ二次利用の収益機会拡大という構造変化が継続している。 - FY2020-Q1紙媒体も好調有価証券報告書
「また、紙媒体での販売も好調に推移し、前年同期比で増収増益となりました。」
前期まで紙媒体の売上高減少が記載されていたが、当四半期は紙媒体での販売も好調に推移したと記載されている。電子書籍形式の販売増加は継続している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「出版市場は、従来の紙媒体の売上高が減少する一方で、電子書籍の売上高が順調に伸長しています。」
紙媒体について、従来の「頭打ち感」から売上高が減少しているとの表現に変わった。電子書籍の伸長は継続している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「出版市場は、従来の紙媒体による出版に頭打ち感が見られる一方、電子書籍が急速に普及しつつあります。また、アニメーション化、映画化、舞台化等のマンガ・コンテンツの二次利用の機会も拡大しております。」
紙媒体の伸び悩み、電子書籍の普及、コンテンツ二次利用の拡大という構造変化が継続している。 - FY2018-Q2前進有価証券報告書
「前年同期と比較してコミック単行本の売上が好調に推移し、特に電子書籍形式による販売が増加しております。」
電子書籍の普及という構造変化に対応する実績として、電子書籍形式による販売増加が記載されている。 - FY2017初出有価証券報告書
「出版事業は、従来のペーパーメディアの出版に頭打ち感が見られる一方、電子書籍が急速に普及しつつあります。また、アニメーション化、映画化、舞台化等のマンガ・コンテンツの二次利用の機会も拡大しております。」
出版市場について、紙媒体の伸び悩み、電子書籍の普及、マンガ・コンテンツの二次利用機会の拡大を構造的事実として記載している。