新型コロナウイルス感染症による世界的需要喪失・業績下振れ
FY2020に初出。13回の記載のうち2回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2021-Q1。直近の記載はFY2024-Q3。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。173社中110社が悪化側に。
直近の記載が「削除」なのは、ほかに56社。
- FY2024-Q3削除有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化を反映し、外食や国内外への旅行、各種イベント等のサービス消費、インバウンド需要を中心に緩やかな回復基調で推移しました。」
新型コロナウイルス感染症による需要喪失や活動制限の直接的リスクは当四半期の経済環境説明で名指しされていない。 - FY2024-Q1後退有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことに伴う社会経済活動のより一層の正常化、インバウンド需要の回復等、持ち直しの動きが見られました。」
感染症の直接的な需要喪失・活動制限を中心とする従来の記載から、5類移行と社会経済活動の正常化へ表現が弱まっている。 - FY2023再定義有価証券報告書
「当連結会計年度初めに上海ロックダウンの影響を受け、輸出、輸入ともに取扱量・取扱件数が一時的に減少する事態に見舞われましたが、ロックダウン解除後は回復し堅調に推移しました。」
感染症による上海ロックダウンの直接的な需要喪失から、期初の一時的減少と解除後の回復を併記する段階へ表現が移っている。 - FY2023-Q3再定義有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の影響は長期化しているものの、経済活動は平時の動きを取り戻しつつあり、景気は緩やかな改善傾向で推移しました。」
感染症による需要喪失・上海ロックダウンの直接的影響を中心とする記載から、経済活動の回復が進む一方、中国のコロナ政策変更による混乱が残る状況へ表現が移っている。 - FY2023-Q2上海ロックダウン後の部門別回復差有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間は、輸出部門、輸入部門において、6月の上海ロックダウン解除後の回復が期待されましたが、輸出部門では、取扱件数が低迷し、収益性の改善ができなかったためセグメント損失を計上することとなりました。一方、輸入部門では、取扱量が前年同期比で増加し、取扱件数も前年同期並に回復したのにともない、通関料収入等も増加したことから、収益性が大幅に改善し、輸入部門のセグメント損益黒字化まであと一歩と迫りました。」
上海ロックダウン解除後も輸出部門では取扱件数低迷と損失計上が続く一方、輸入部門では取扱量・件数が回復し、感染症影響からの回復度合いに部門差が生じている。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間は、輸出部門、輸入部門において、上海ロックダウンの影響を受けました。」
新型コロナウイルス感染症対策としての上海ロックダウンが輸出・輸入部門の取扱件数や通関料収入の減少、収益性悪化に実際につながった。 - FY2022-Q3回復の兆しとオミクロン株懸念の併存有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況が続いているものの、ワクチン接種が進むにつれ、感染状況の改善、各種制限措置の緩和がなされ、回復の兆しが見られました。」
感染症の影響による厳しい状況が続く一方、ワクチン接種・制限緩和による回復の兆しが記載されている。世界経済ではオミクロン株の感染拡大による先行き不透明感も示されている。 - FY2022-Q2外需回復と国内活動抑制の併存有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間は、緊急事態宣言等の影響により内需は低調でしたが、外需を中心に港湾運送の貨物量が回復したため、営業収入が大幅に増加しました。」
感染症による緊急事態宣言等で内需が低調な一方、外需を中心に貨物量が回復し、営業収入が大幅に増加したと記載している。 - FY2022-Q1外需回復と感染拡大懸念の併存有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間は、緊急事態宣言等の影響により内需は低調でしたが、外需を中心に港湾運送の貨物量が回復したため、営業収入が大幅に増加しました。」
感染症による内需低調の影響が続く一方、外需を中心に貨物量が回復し、営業収入・利益が改善した。なお、経済活動正常化についてはデルタ株感染拡大の懸念が残っている。 - FY2021下半期回復と感染症再拡大懸念の併存有価証券報告書
「輸出部門におきましては、下半期から世界的なサプライチェーンによる生産活動が徐々に再開され、機械機器製品等の輸出貨物の取扱量増加により持ち直したものの、上半期の雑貨及び機械機器製品の大幅な減少が響き、」
感染症による上半期の輸出貨物減少が発生した一方、下半期には生産活動再開により持ち直したと記載している。 - FY2021-Q3回復基調下で感染再拡大有価証券報告書
「ただ、日本をはじめ、世界各国で新型コロナウイルス感染症が再拡大しており、先行きの不透明感は払拭できない状態です。」
内需・外需や輸出の持ち直しが記載される一方、世界各国での感染再拡大と先行き不透明感が引き続き示されている。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間は、上記に加えて新型コロナウイルス感染症による内需・外需の喪失が、港湾運送の貨物量の減少に直結したため、売上高が減少となりました。」
新型コロナウイルス感染症による内需・外需の喪失が港湾運送貨物量の減少と売上高減少に実際につながったと記載している。 - FY2020初出有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、期末日以降、半年程度で収束に向かい、日本経済は内需先行で緩やかな回復に向かうものと仮定をおいております。当社グループにおきましては、2021年3月期上半期は、世界的な需要喪失により、輸出関連で売上減少の影響を受けますが、」
新型コロナウイルス感染症を独立した事業環境リスクとして初めて明示し、世界的な需要喪失、輸出関連売上減少、国内消費低迷、貨物取扱量減少への影響を記載している。中国からの輸入貨物減少など、影響の発生も当年度の経営成績分析に記載されている。