国内外の景気減速と旅客需要の不確実性
FY2017-Q2に初出。25回の記載のうち8回が「対処」で、最初の「対処」はFY2018-Q1。直近の記載はFY2025。
日本航空がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より1年早い。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに2社。
- FY2025対処有価証券報告書
「こうした経営環境を踏まえ、国際線の売上については、好調なインバウンド需要が継続し、日本発のビジネス需要が回復基調にあることから、順調に推移しました。国内線の売上についても、一定の需要回復が見られたことから順調に推移しております。」
国内外の旅客需要が回復基調から順調な推移へ進み、従来の需要不確実性はさらに緩和された。一方、世界情勢やインフレーションは残っている。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「当社グループに大きな影響を与えた新型コロナウイルスの感染拡大はようやく収束を迎えつつあります。国際線の水際対策が終了し、国内の行動制限もなくなり、各地でのさまざまなイベントや催しの再開に伴い航空旅客需要は順調に回復しております。」
水際対策・国内行動制限の終了とイベント再開を背景に、航空旅客需要が順調に回復したと記載している。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「当社グループに大きな影響を与えた新型コロナウイルス感染症の分類が5月から変更され、コロナ禍はようやく収束を迎えつつあります。国際線の水際対策が終了し、国内の行動制限もなくなり各地ではさまざまなイベントや催しが再開されています。これらの動きに伴い航空旅客需要は順調に回復しております。」
新型コロナウイルス感染症の分類変更、水際対策・国内行動制限の終了、イベント再開を背景に、航空旅客需要が順調に回復したと記載している。 - FY2023-Q3対処有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染拡大防止と社会経済活動の両立に向けた動きが浸透し、国内外における航空旅客需要は着実に回復しております。国際旅客需要については、各国政府による出入国に関する規制緩和により国内外において人々の自由な往来が再開し、日本においても水際対策の段階的な緩和以降、日本企業のビジネス渡航需要が徐々に復調し、2022年10月の入国規制の大幅緩和によりインバウンド需要が急速に回復に転じました。」
国内外の航空旅客需要が着実に回復し、入国規制緩和を背景に国際旅客需要も回復局面へ移った。 - FY2023-Q2需要回復継続と第7波による一時鈍化有価証券報告書
「国内旅客需要については、感染防止と社会経済活動の両立を目指す動きが本格化し、ゴールデンウィークや夏休みを中心に力強い回復が見られましたが、7月以降の感染拡大第7波による国内感染者数増加の影響を受け、回復のスピードが一時的に鈍化しました。」
国内旅客需要は力強く回復した一方、第7波により回復速度が一時的に鈍化し、回復と不確実性が併存した。 - FY2023-Q1対処有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染拡大の影響により大幅に減少していた航空旅客需要は、ワクチン接種の進展や感染防止のための行動様式の定着等により当第1四半期において回復基調で推移しました。国際旅客需要については、世界的な出入国制限の緩和・撤廃の動きと日本における厳格な入国制限の一部緩和により企業の海外出張が再開するなど、徐々に回復してきました。国内旅客需要については、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置等の行動制限が全面解除されたこと等もあり、首都圏発を中心に順調に回復いたしました。」
国際・国内の旅客需要は、出入国制限や国内行動制限の緩和を背景に回復基調へ転じ、従来の需要低迷リスクは一部緩和された。ただし、完全な回復を示す記載ではない。 - FY2022需要回復見込みと不確実性の併存有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染拡大から2年が経ちましたが、今もなお完全な収束には至っておらず、2021年度はオミクロン変異株の感染急拡大に加え、ロシア・ウクライナ情勢という地政学リスクの顕在化にも見舞われました。」
航空需要の回復を見込む一方、オミクロン変異株と地政学リスクによる不確実性が併存している。 - FY2022-Q3旅客需要の回復と変異株リスクの併存有価証券報告書
「国際旅客需要については、帰国者や海外拠点への赴任、アジア・北米間の通過需要を含む基礎需要の着実な回復が見られており、国内旅客需要についても感染者数の増加と度重なる緊急事態宣言の期間延長により需要が低迷した上半期と比べ、10月以降は力強い回復が見られました。新型コロナウイルス感染拡大の影響の長期化および変異株の世界的な感染再拡大が懸念されますが」
国際・国内旅客需要の回復を記載する一方、感染拡大の長期化と変異株の世界的再拡大を懸念しており、回復と不確実性が併存している。 - FY2022-Q2旅客需要の厳しさ継続と回復期待有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染拡大の影響の長期化により、国際旅客需要は引き続き極めて限定的であり、国内旅客需要も感染再拡大の影響等で回復の動きは見られず、旅客需要は総じて厳しい状況となりました。」
国際・国内旅客需要の厳しい状況が続く一方、後段ではワクチン接種や入国規制緩和を背景に回復への期待も記載している。 - FY2022-Q1旅客需要低迷の継続と国内回復期待の併存有価証券報告書
「その結果、国際および国内航空旅客需要は依然として低迷しました。足許では、東京都に4度目となる緊急事態宣言が発出されるなど、新型コロナウイルス感染拡大の影響長期化により厳しい経営環境が続いておりますが、日本国内においてもワクチン接種の進展を受け、今後観光需要を中心に国内航空需要の早期回復に期待が持てる状況になっております。」
国際・国内旅客需要の低迷が続く一方、ワクチン接種の進展を背景に、国内観光需要の早期回復への期待を併記している。 - FY2021悪化有価証券報告書
「特に国際旅客需要については、今後の需要動向を現時点で見通すことは極めて困難な状況であり、当社グループにおいては、現時点で今期の生産計画および収入見通しを合理的に見積もることは困難なことから、2022年3月期の業績予想の開示は現時点では未定とさせていただきます。」
国際旅客需要の回復見通しが立たず、翌期の生産計画・収入見通し・業績予想を開示できない状態が続いた。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「感染拡大が沈静化しつつある一部国・地域においては、一定の条件の下、我が国との間で出入国の緩和が協議・合意されてきているものの感染再拡大が生じている国・地域も多く、国際旅客需要は回復の見通しが立っておりません。」
一部地域で出入国緩和が進む一方、感染再拡大地域も多く、国際旅客需要の回復見通しが立たない状況を継続して記載している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「しかしながら、いまだ感染拡大に歯止めがかからない国・地域も多く、国際旅客需要は回復の見通しが立っておりません。」
国際旅客需要の回復見通しが立たず、国内需要も感染再拡大で一進一退となるなど、需要環境の不確実性が続いている。 - FY2020悪化有価証券報告書
「2020年1月以降、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界および日本経済は大きく下振れしました。」
従来の米中貿易摩擦等による不透明感を超え、新型コロナウイルス感染拡大による世界・日本経済の下振れと航空需要急減が発生した。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「国際旅客は、世界経済の動向を受けてやや力強さを欠きましたが、国内旅客は、改元に伴うゴールデンウィークの10連休化等の影響もあり堅調に推移しました。また、国際貨物需要は低調に推移しました。」
国際旅客需要が力強さを欠き、国際貨物需要も低調となる一方、国内旅客需要は堅調と記載している。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期における経営環境を概括すると、米中貿易摩擦の影響等により世界経済に先行き不透明感が広がる中で、日本経済は全体的には緩やかな拡大基調で推移しました。こうした経済情勢の中、航空旅客総需要については、国際旅客では、やや力強さを欠きましたが、国内旅客では、改元に伴うゴールデンウィークの10連休化等の影響もあり堅調に推移しました。また、国際貨物需要は低調に推移しました。」
世界経済の先行き不透明感が続き、国際旅客需要が力強さを欠き、国際貨物需要も低調となった。一方、国内旅客需要は堅調だった。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「米中貿易摩擦の影響等により企業業績の先行き不透明感が広がる中、日本経済も力強さを欠く状況となりました。こうした経済情勢の中で、国際旅客および国際貨物の需要は弱含んで推移したものの、国内旅客需要についてはゴールデンウィーク期間中のみならず、当第1四半期を通じて極めて好調に推移しました。」
米中貿易摩擦等による先行き不透明感が強まり、国際旅客・国際貨物需要が弱含んだ一方、国内旅客需要は好調と記載している。 - FY2019-Q3主要国堅調と外部不安の併存有価証券報告書
「当第3四半期における経営環境を概括すると、海外経済においては米中貿易摩擦や欧州の政局の不安定さがありましたが、日本および米国を始めとする世界主要国経済は堅調で、国際線、国内線および国際貨物の航空需要は順調に推移しました。」
世界主要国経済と航空需要は堅調としつつ、米中貿易摩擦や欧州政局の不安定さを新たな外部不確実性として併記している。 - FY2019-Q2対処有価証券報告書
「当第2四半期における経営環境を概括すると、日本および米国を始めとする世界主要国経済は堅調で、国際線および国内線ともに航空需要は順調に推移しました。」
主要国経済が堅調で、国際線・国内線の航空需要も順調と記載され、景気・需要面の懸念は引き続き和らいでいる。 - FY2019-Q1対処有価証券報告書
「航空総需要は、日本国内および海外ともに総じて緩やかな景気回復傾向の継続により、国内旅客需要と訪日外国人需要を中心に堅調に推移しました。」
国内外の景気回復傾向が継続し、国内旅客需要と訪日外国人需要が堅調に推移したと記載しており、従来の景気減速懸念は相対的に和らいでいる。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続く中、景気は緩やかな回復傾向が続き、設備投資は緩やかに増加、個人消費は緩やかな持ち直しの動きとなっています。海外景気については、欧州において一部弱さがみられましたが、全般的には緩やかな回復傾向にありました。」
国内景気の緩やかな回復と欧州の一部の弱さを含む景気環境を、前四半期と同様に記載している。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善し、景気は緩やかな回復傾向が続いており、個人消費や設備投資は緩やかな持ち直しの動きとなっています。海外景気については、欧州において一部弱さがみられましたが、全般的には緩やかな回復傾向にありました。」
国内外の景気は、国内の緩やかな回復と欧州の一部の弱さを含む前四半期と同様の状況として記載されている。 - FY2018-Q1対処有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善し、景気は緩やかな回復傾向が続いており、個人消費や設備投資は持ち直しの動きとなっています。海外景気については、欧州において一部弱さがみられましたが、全般的には緩やかな回復傾向にありました。」
国内景気は雇用・所得環境の改善と緩やかな回復、海外景気も欧州の一部を除き緩やかな回復と記載され、前四半期の景気減速懸念から状況が和らいだ。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、景気に弱さがみられましたが、個人消費は総じてみれば底堅い動きとなりました。一方、海外景気については、中国における景気の減速をはじめとしてアジア新興国や資源国等において弱さがみられました。」
国内景気の弱さと中国・アジア新興国・資源国等の景気減速を引き続き需要環境上のリスクとして記載している。 - FY2017-Q2初出有価証券報告書
「個人消費は総じて底堅い動きで推移する一方、景気全体は弱さが見られました。海外景気については、中国における景気の減速をはじめとしてアジア新興国や資源国等において弱さがみられました。」
国内景気の弱さや中国・新興国等の景気減速を需要環境上のリスクとして記載している。