中国経済と丸太在庫に左右される原木価格の高騰・高止まり
FY2016-Q2に初出。35回の記載のうち18回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017-Q1。直近の記載は2026-09-14。
オービスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より4年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。9社中7社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに4社。
- FY2026-H1悪化有価証券報告書
「また、中東情勢の緊迫化によってホルムズ海峡が閉鎖され海上輸送費が高騰するなど、大変厳しい事業環境が続いております。」
原木輸送に関係する海上輸送費について、中東情勢の緊迫化とホルムズ海峡閉鎖を背景に高騰したと記載している。 - 2026-03-13悪化決算説明資料
「原木高に対して価格転嫁を進めたものの、原木消化量の減少による単位当たりの製造コストが上昇、収益性を押し下げ減益。」
原木高への価格転嫁を進める一方、原木消化量の減少による単位当たり製造コスト上昇が収益性を押し下げたと記載している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「対ドル円ベースで上半期は150円を超える円安水準の原材料(NZ丸太)を製材したことに加えて、物流の2024年問題を端緒とした運送コストの上昇により収益性が低下いたしました。」
上半期に150円を超える円安水準でNZ丸太を調達・製材し、運送コスト上昇も重なって収益性が低下したと記載している。 - FY2024悪化有価証券報告書
「当社グループの主要製品のひとつである梱包用材等の原材料となる原木は、ニュージーランドから輸入しております。原木の仕入価格は、この地域の政治、経済情勢及び世界的な需給関係等により影響を受けております。また、原木は船舶で輸送しており、その燃料であるC重油の価格は原油価格とほぼ連動しております。原木仕入価格及び原油価格が上昇した場合、販売価格への転嫁にタイムラグが生じたり、あるいは市場の状況によっては、販売価格に完全に転嫁することが困難な場合もあります。加えて原木の輸入代金及びC重油購入代金等の決済は、米国ドル建てで行っております。」
原木・原油価格および為替レートの変動と、販売価格への転嫁遅延・困難を引き続き主要リスクとして記載している。為替予約による影響軽減も併記している。 - FY2024-Q1後退有価証券報告書
「原材料のニュージーランド松及び国産スギの丸太価格は、前事業年度後半の流れを受けてやや弱含み基調で推移いたしました。」
前事業年度までの丸太価格高騰・高止まりに対し、ニュージーランド松および国産スギの価格はやや弱含み基調で推移したと記載している。 - FY2023-Q3後退有価証券報告書
「原材料につきましては、ウッドショックの終息もあり、前事業年度まで急騰していた丸太価格(国産スギ及びニュージーランド松)は一転して弱含み基調で推移いたしました。」
前事業年度まで急騰していた国産スギおよびニュージーランド松の丸太価格が、ウッドショック終息により弱含み基調へ転じたと記載している。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「ニュージーランド産丸太の仕入原価は、為替相場の急激な円安により期首時点では最高値圏にありました。しかしながら、最大消費国である中国において、ゼロコロナ政策によるロックダウンが複数の都市で行われ、経済活動に大きな影響を与えたことにより木材需要が鈍化し、船舶運賃の値下がりと相まって下落基調に転じるなど、乱高下いたしました。」
NZ産丸太は期首時点で最高値圏にあったものの、中国の木材需要鈍化と船舶運賃下落により下落基調へ転じ、価格が乱高下しているとの認識を継続している。 - FY2023-Q1後退有価証券報告書
「一方、ニュージーランド産丸太の仕入原価は、為替相場の急激な円安により期首時点では最高値圏にあったものの、最大消費国である中国において、ゼロコロナ政策によるロックダウンが複数の都市で行われ、経済活動に大きな影響を与えたことにより木材需要が鈍化し、船舶運賃の値下がりと相まって下落基調に転じるなど、乱高下いたしました。」
ニュージーランド産丸太の仕入原価は、期首には最高値圏だったものの、中国の需要鈍化と船舶運賃下落により下落基調へ転じたと記載している。ただし、価格は乱高下している。 - FY2022再掲有価証券報告書
「原材料のニュージーランド産丸太(以下NZ松という。)の仕入原価につきましては、産地価格は依然として高止まりの状態が続いていることに加え、船舶運賃の高騰や急激な円安進行により、急激かつ大幅に上昇いたしました。その一方、国産スギ丸太の仕入原価につきましては、北海道産カラ松の供給不足やチリ産製材品の高値に伴い同丸太への代替が更に進み、各地の合板メーカーとの競合があるものの、NZ松と比較して緩やかな上昇基調で推移いたしました。」
NZ松の産地価格高止まりに船舶運賃高騰と円安が重なり仕入原価が上昇した一方、国産スギ丸太はNZ松より緩やかな上昇基調と記載している。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「原材料のニュージーランド産丸太(以下NZ松という。)の仕入原価につきましては、産地価格は依然として高止まりの状態が続いていることに加え、船舶運賃の高騰や急激な円安進行により、急激かつ大幅に上昇いたしました。」
NZ松の産地価格高止まりに、船舶運賃高騰と急激な円安が重なり、仕入原価が急激かつ大幅に上昇したと記載している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「原材料のニュージーランド産丸太の価格につきましては、産地価格は依然として高止まりの状態が続いていることに加え、船舶運賃の高騰や落ち着く気配が見えない円安進行により原材料価格は最高値を目指す状況となっております。/国産スギ丸太の価格につきましては、北海道カラ松の供給不足やチリ産製材品の高値に伴い同丸太への代替が更に進み、各地の合板メーカーとの競合により価格も徐々に上昇いたしました。」
NZ産丸太は産地価格の高止まりに船舶運賃高騰と円安進行が重なり、原材料価格が最高値を目指す状況と記載している。さらに、北海道カラ松の供給不足やチリ産製材品の高値を背景に、国産スギ丸太への代替と合板メーカーとの競合が進み、国産スギ丸太価格も上昇した。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「原材料のニュージーランド産丸太の価格につきましては、依然として高止まりの状態が続いております。また、ウッドショックによる輸入木材の国内流通量の減少に伴い国産材への代替需要が発生し、各地の合板メーカーとの競合により国産スギ丸太の価格も徐々に上昇いたしました。」
NZ産丸太の価格高止まりが続くなか、輸入木材の流通量減少による国産材代替需要と合板メーカーとの競合により、国産スギ丸太価格も上昇したと記載している。 - FY2021悪化有価証券報告書
「原材料のニュージーランド産丸太(以下NZ松という。)の価格につきましては、中国が2020年11月から豪州産丸太の輸入停止に踏み切って以降、その代替としてNZ松の購買意欲が一気に高まったことに加え、春先からのウッドショックの影響やコンテナ不足・NZ松丸太輸出港での滞船による船舶運賃の高騰と相まって、第3四半期から第4四半期にかけて過去最高水準まで急激かつ大幅に上昇いたしました。」
中国の豪州産丸太輸入停止による代替需要、ウッドショック、コンテナ不足、滞船・船舶運賃高騰が重なり、NZ松価格が第3四半期から第4四半期に過去最高水準まで急上昇した。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「原材料のニュージーランド産丸太(以下NZ松という。)の価格につきましては、中国が2020年11月から豪州産丸太の輸入停止に踏み切って以降、その代替としてNZ松の購買意欲が一気に高まったことに加え、春先からのウッドショックの影響やコンテナ不足・NZ松丸太輸出港での滞船による船舶運賃の高騰と相まって、当第3四半期に入り過去最高水準まで急激かつ大幅に上昇いたしました。」
中国による豪州産丸太の輸入停止を契機とする代替需要に加え、ウッドショック、コンテナ不足、輸出港での滞船、船舶運賃高騰が重なり、NZ松価格が第3四半期に過去最高水準まで急上昇したと記載している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「原材料のニュージーランド産丸太(以下NZ松という。)の価格につきましては、中国が2020年11月から豪州産丸太の輸入停止に踏み切って以降、その代替としてNZ松の購買意欲が一気に高まったことに加え、世界的な船舶不足による船運賃の高騰と米国長期金利の上昇による為替円安(米ドル)の影響もあり、当第2四半期後半より原材料コストは総じて上昇いたしました。」
中国による豪州産丸太の輸入停止を契機としたNZ松の代替需要に加え、世界的な船舶不足による船運賃高騰と米ドルの為替円安が加わり、当第2四半期後半から原材料コストが総じて上昇したと記載している。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「原材料につきましては、ニュージーランド松の価格が、中国向け豪州産材の輸入停止や世界的なコンテナ不足による欧州虫害材の伸び悩みと相まって先高感が台頭しているものの、当第1四半期の仕入価格は国産杉材とも安定的に推移いたしました。」
中国向け豪州産材の輸入停止、世界的なコンテナ不足、欧州虫害材の伸び悩みによりニュージーランド松価格に先高感が台頭していると記載している。一方、当四半期の仕入価格は安定的に推移したとしている。 - FY2020対処有価証券報告書
「木材事業におきましては、ニュージーランド松のFOB価格や米ドル相場が安定的に推移したことに加え、福山工場での生産比率を高めたことにより原木消化量は前期比6.9%増加した結果、売上原価率は3.1ポイント低下の92.2%となりました。」
従来の原木価格高止まり・為替影響に対し、ニュージーランド松のFOB価格と米ドル相場が安定的に推移したと記載している。 - FY2020-Q1後退有価証券報告書
「また、主原材料のニュージーランド松(ラジアータパイン)につきましては、船舶運賃が燃料油の硫黄酸化物(SOx)規制により小幅高で推移しているものの、FOB価格は最大消費国である中国経済の減速に伴い需要が落ち込み、同国において過剰在庫を抱え、その解消に時間を要していることから原木価格は若干弱含みで推移いたしました。」
中国経済の減速と過剰在庫によりNZ松のFOB価格・原木価格が若干弱含みに転じた一方、SOx規制により船舶運賃は小幅高と記載している。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「一方、主原料であるニュージーランド松(以下NZ松という。)の調達コストにつきましては、依然として高止まりの状況が続いております。」
NZ松の調達コストが高止まりしているとの認識を継続している。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「一方、主原料であるニュージーランド松(以下NZ松という。)の調達コストにつきましては、米中貿易摩擦の影響によって米国から中国への原木輸出が大幅に減少し、その代替としてNZ松の需要が高まったことで、依然として高止まりの状況が続いております。」
米中貿易摩擦による代替需要を要因とするNZ松調達コストの高止まりを継続している。 - FY2019-Q1米中関税問題による原木高止まり要因の具体化有価証券報告書
「一方、主原料であるニュージーランド松(以下NZ松という。)の調達コストにつきましては、米中関税問題の影響により、米国から中国への原木輸出が大幅に減少し、その代替としてNZ松の需要が高まったことで、依然として高止まりの状況が続いております。」
原木調達コストの高止まりを継続して記載し、その要因として米中関税問題、米国から中国への原木輸出減少、代替需要によるNZ松需要増加を具体化している。 - FY2018悪化有価証券報告書
「しかしながら、製品販売価格は、競合樹種であるチリ材の値上げによりわずかながら上昇しつつあるものの、原材料価格の上昇分を転嫁するには至っておりません。また、平成30年6月から稼働を開始した福山工場(新工場)は、高い品質の確保と生産効率の大幅な改善が見込まれておりますが、フル操業を目指して段階的に生産量を増やす過程において、減価償却負担や消耗品などの先行経費の増加に加え、たな卸資産の評価損を計上するなど、利益面は厳しい状況で推移いたしました。」
原材料価格の上昇分を販売価格へ転嫁できず、福山工場の立ち上げに伴う先行経費・たな卸資産評価損も加わり、利益面の厳しさを実績として記載している。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「一方、主原材料であるニュージーランド産ラジアータ松の仕入コストは、地政学的リスクの高まりを受けて一時的な円高局面も見られましたが、最大消費国である中国の需要が増加したことに加え、船舶運賃も鉄鉱石等の荷動きが活発で市況が改善し、原油価格の上昇と相まって高止まりの状態が続いております。」
中国需要、船舶運賃、市況、原油価格を要因とするニュージーランド産ラジアータ松の仕入コスト高止まりを引き続き記載している。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「一方、主原材料であるニュージーランド産ラジアータ松の仕入コストは、地政学的リスクの高まりを受けて一時的な円高局面も見られましたが、最大消費国である中国の需要が増加したことに加え、船舶運賃も鉄鉱石等の荷動きが活発で市況が改善し、原油価格の上昇と相まって高止まりの状態が続いております。」
中国需要、船舶運賃、市況、原油価格を原材料仕入コストの要因として追加的に具体化し、原材料価格の高止まりが続いていると記載している。 - FY2018-Q1悪化有価証券報告書
「しかしながら、主原材料であるニュージーランド産ラジアータ松の価格は、最大消費国である中国の需要が更に増加し、110円を超える為替円安定着の影響と相まって原材料価格は高止まりの状態が続いております。一方、製品販売価格は、競合樹種であるチリ材の値上げにより僅かながら上昇しつつあるものの、原材料価格の上昇分を全て転嫁するには至っておらず、利益面は大変厳しい状況となりました。」
中国需要の更なる増加と110円超の円安を背景に原材料価格の高止まりが続き、価格転嫁も完了せず利益面が厳しいと記載している。 - FY2017悪化有価証券報告書
「しかしながら、ニュージーランド産ラジアータ松丸太の現地価格は、最大消費国の中国需要が底堅いことに加え、韓国やインドからの引き合いも依然として強く、110円台の為替円安の定着による影響と相まって、大幅に上昇いたしました。また、競合樹種であるチリ産製品は、同国の大規模な山火事の影響などにより仕入コストが上昇し、若干の値上げをしているものの、依然として安価販売を継続していることもあり、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁に遅れが見られるなど、利益面では厳しい状況で推移いたしました。」
中国に加えて韓国・インドからの引き合いも強いとし、110円台の円安と相まって原木価格が大幅に上昇したと記載している。安価なチリ産製品と価格転嫁遅れによる利益面の厳しさも継続している。 - FY2017-Q3悪化有価証券報告書
「しかしながら、ニュージーランド産丸太の現地価格は、最大消費国の中国需要が底堅いことから高騰し、110円台の為替円安の定着による影響と相まって、大幅に上昇いたしました。また、競合樹種であるチリ産製品は、同国の大規模な山火事の影響などにより仕入コストが上昇し、若干の値上げをしているものの、依然として安価販売を継続していることもあり、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁に遅れがみられるなど、利益面では厳しい状況で推移いたしました。」
中国需要と110円台の円安を背景にニュージーランド産丸太価格が大幅上昇し、価格転嫁の遅れによる利益面の厳しさを記載している。チリ産製品は値上げしたものの、依然として安価販売を続けているとしている。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「しかしながら、ニュージーランド産丸太の現地価格は、最大消費国の中国需要が底堅いことから高止まりの状態が続き、昨年11月から12月にかけての急激な為替円安の影響と相まって、大幅に上昇いたしました。また、競合樹種である安価なチリ産製品の影響もあり、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁に遅れがみられるなど、利益面では厳しい状況で推移いたしました。」
中国需要を背景とした丸太価格の高止まり、円安、安価なチリ産製品および価格転嫁の遅れによる利益面の厳しさを引き続き記載している。 - FY2017-Q1悪化有価証券報告書
「しかしながら、ニュージーランド産丸太の現地価格は、同国のクリスマス休暇後に丸太生産量が一時的に落ち込んだうえ、最大消費国の中国需要が底堅いことから航海毎に上昇し、11月から12月にかけての急激な為替円安の影響と相まって、大幅に上昇いたしました。また、競合樹種である安価なチリ産製品の影響もあり、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁に遅れがみられるなど、利益面では厳しい状況で推移いたしました。」
中国需要、ニュージーランドの丸太生産量、円安により原木価格が大幅に上昇し、安価なチリ産製品の影響と販売価格への転嫁遅れによって利益面が厳しいと記載している。 - FY2016原木価格リスクの要因を拡大有価証券報告書
「原木の仕入価格は当社に有利となるよう価格交渉に努めておりますが、この地域の政治、経済情勢及び世界的な需給関係等により影響を受けております。また、原木は船舶で輸送しており、その燃料であるC重油の価格は原油価格とほぼ連動しております。原木仕入価格及び原油価格が上昇した場合、販売価格への転嫁にタイムラグが生じたり、あるいは市場の状況によっては、販売価格に完全に転嫁することが困難な場合もあります。加えて原木の輸入代金及びC重油購入代金等の決済は、米国ドル建てで行っております。」
従来の中国経済や輸入丸太在庫による原木価格の変動に加え、原油価格、販売価格への転嫁遅延、米ドル決済と為替レート変動までリスク要因を明示している。 - FY2016-Q3再掲有価証券報告書
「原木価格につきましては、最大消費国である中国経済の成長鈍化により弱含みで推移していたものの、直近では同国の輸入丸太在庫量が調整されたことでFOB価格は高騰・高止まりしております。」
中国経済と輸入丸太在庫量を原木価格の変動要因とし、価格の高騰・高止まりを引き続き記載している。 - FY2016-Q2初出有価証券報告書
「原木価格につきましては、最大消費国である中国経済の成長鈍化により弱含みで推移していたものの、直近では同国の輸入丸太在庫量が調整されたことでFOB価格は高騰・高止まりしております。」
中国経済および輸入丸太在庫量の変動を原木価格の変動要因として挙げ、足元では価格高騰・高止まりが生じていると記載している。