輸出貿易管理令改正によるダイヤモンド製品の輸出制限
FY2023に初出。10回の記載のうち5回が「対処」で、最初の「対処」はFY2024-Q1。直近の記載は2026-06-30。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。17社中4社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに4社。
- 2026-06-30対処経営計画
「2025年5月の再度の改正により、ダイヤモンドへの規制は一層厳しくなったが、これに対応して輸出を続けている。」
輸出規制強化後も輸出を継続していること、2025年5月改正への対応を完了したことを記載している。 - FY2026悪化有価証券報告書
「それまでは近畿経産局への申請を行い、概ね2週間以内に許可が出されていましたが、本省への申請となって許可までの期間が大幅に長くなりました。これまでの実績としては2ヶ月ないし3ヶ月でした。このことによって当社製品の納期が長期間となって、顧客にとっては必要な時期に当社製品を入手できない場合が発生することになりました。」
2025年5月の輸出管理改正により、ダイヤモンド輸出の許可申請先が本省となり、許可期間が約2週間から2~3か月へ長期化した。納期長期化、受注困難化及びキャンセルの可能性を具体化している。 - 2026-05-13悪化決算
「輸出貿易管理令の改正が2025年5月28日に行われ、当社がインドへ輸出する種結晶等は経済産業省の本庁の許可が必要となり、許可に2か月以上を要する状況になっております。」
インド向け輸出について、本省許可と2か月超の許可期間が必要となり、輸出制限リスクが具体化した。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「また、2025年5月28日に「外国為替令及び輸出貿易管理令の一部を改正する政令」等の改正が施行され、その中の「提出書類通達」に規定の規制対象品目については、地方経産局ではなく、経済産業省(以下、「本省」という。)の許可が必要となる旨の規定が設定されました。当社の各種製品について、対象品目であるのかの調査を進めてまいりましたが、当中間連結会計期間の末日現在において、結論が出ておりません。」
2025年5月28日の輸出管理制度改正により、本省許可が必要となる可能性が生じ、当中間期末時点でも自社製品の該当性が未確定となっている。該当する場合は許可取得期間の大幅な長期化とインド向け販売への不利な影響を見込んでいる。 - FY2025対処有価証券報告書
「既に一般包括輸出許可を取得しており、欧米等への輸出には許可申請を必要としておりません。当連結会計年度において、輸出について特段の支障はありませんでしたが、引き続き法令遵守を徹底してまいります。」
無許可輸出に関する厳重注意という過去の事実は残る一方、一般包括許可の取得により欧米等への輸出上の支障がない状態を確認している。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「当社が2022年12月から2023年4月にかけて規制品目であるダイヤモンド基板等を、経済産業省の許可を得ずに輸出しておりましたことに関し、経済産業省より2024年5月21日に「厳正な輸出管理の徹底について(厳重注意)」を受領しました。」
輸出貿易管理令への対応について、無許可輸出に関する経済産業省からの厳重注意を受領した事実を新たに記載している。 - FY2024-Q3対処有価証券報告書
「2023年10月には一般包括許可を取得し、欧米やオーストラリアに対しては輸出許可を得ずに出荷できるようになりました。これによって、これらの地域に関しては納期が長くなる事態は避けられるようになりました。」
一般包括許可の取得により、欧米・オーストラリア向けは個別の輸出許可なしで出荷可能となり、同地域の納期長期化リスクが低減した。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「2023年4月以降、一時的に種結晶製品等の輸出取引を保留しておりましたが、その後、当局から、当社主力製品であるLGD製造用の種結晶の取扱いについて、1,000千円/件超の輸出案件は、半導体基板と同様に規制対象として改正後の法令に則した輸出許可申請が必要との見解が示されましたので、2023年6月下旬から輸出申請を開始し、7月以降には、順次輸出許可を得ており、出荷を開始しております。」
輸出保留後、1,000千円/件超の案件について許可申請を開始し、7月以降に順次許可を取得して出荷を開始したと記載している。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「2023年4月以降、一時的に種結晶製品等の輸出取引を保留しておりましたが、その後、当局から、当社主力製品であるLGD製造用の種結晶の取扱いについて、1,000千円/件超の輸出案件は、半導体基板と同様に規制対象として改正後の法令に則した輸出許可申請が必要との見解が当局より示されましたので、2023年6月下旬から輸出申請を開始し、7月13日及び21日に欧州向け基板及び中東向け種結晶の輸出許可を得ました。」
輸出取引の一時保留後、1,000千円/件超の案件について許可申請を開始し、欧州向け基板と中東向け種結晶の輸出許可を取得した。なお、他の輸出案件は順次申請中である。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「当社は、改定直後から関係機関や当局とコミュニケーションを取って、改正後の法令に則した対応等について調査・検討しており、それに伴い2023年4月以降、一時的に製品の輸出取引を保留しております。」
2022年12月施行の輸出貿易管理令改正でダイヤモンドが規制対象に追加され、2023年4月以降、製品輸出の一時保留が実際に発生している。