COVID-19による販売・臨床活動の停滞リスク
FY2020に初出。14回の記載のうち5回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021-Q3。直近の記載はFY2024。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。10社中3社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに4社。
- FY2024対処有価証券報告書
「現時点の感染状況下ではかかる影響はほぼ見られないようになっておりますが、新たな株の発生等により再度感染状況が悪化した場合には、本止血材の販売が影響を受ける可能性があります。」
COVID-19による販売・臨床活動への影響は、従来の大きな制約から現時点ではほぼ見られない状態へ低減した。ただし、新たな変異株等による再悪化可能性は残っている。 - FY2023対処有価証券報告書
「現時点の感染状況下ではかかる影響は相当緩和されておりますが、新たな株の発生等により再度感染状況が悪化した場合には、本止血材の販売が影響を受ける可能性があります。」
COVID-19による販売影響は相当緩和されたとの説明に変化した。ただし、新たな変異株等による再悪化と販売影響の可能性は残されている。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「オーストラリアにおける製品販売は、306,267千円となり前年同期比で9.8%減となりました。前期から続く政府による選択的手術(命にかかわらない手術)の規制の緩和が大幅に遅れ、規制の影響による一時的な病院のスタッフ不足により手術件数の回復も遅れました。」
オーストラリアでは選択的手術規制の緩和遅延と病院スタッフ不足により手術件数の回復が遅れ、製品販売が306,267千円、前年同期比9.8%減となった。COVID-19に伴う販売・臨床活動停滞の影響が続いている。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「COVID-19の蔓延に対応した選択的手術(命にかかわらない手術)の規制は夏頃から段階的に緩和されておりますが、病院側で短期的にスタッフ不足が発生しており、未だに手術件数が回復しない状況が続いております。」
オーストラリアでは規制が段階的に緩和された後も病院スタッフ不足により手術件数が回復せず、COVID-19に伴う販売・臨床活動停滞の影響が継続している。日本でも第7波による病院・手術への影響が記載されている。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「当期に入り落ち着くものと見込んでいたCOVID-19の蔓延に対応した選択的手術(命にかかわらない手術)の規制が想定以上に延長されていることで、当社製品に対する需要が減少し、成長速度が一時的に鈍化しました。」
オーストラリアでCOVID-19に伴う選択的手術の規制が想定以上に延長され、需要減少と成長速度の一時的鈍化が発生した。日本でも第7波による影響可能性が記載されている。 - FY2022対処有価証券報告書
「特に、COVID-19の大規模感染により、医療機関への訪問の制限、移動制限等による営業活動の抑制、本止血材を使用する手術の延期等により本止血材の販売に対して相当の影響を受けました。現時点の感染状況下ではかかる影響は相当緩和されておりますが、新たな株の発生等により再度感染状況が悪化した場合には、本止血材の販売が影響を受ける可能性があります。」
COVID-19による販売影響は実際に発生したが、提出時点では相当緩和されたと説明している。新たな変異株等による再悪化可能性は残っている。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「さらに、12月以降のオミクロン株の急拡大により、病院に対する規制が強化され、当社が狙う選択的手術(命に関わらない手術)が大幅に延期されております。このため当社の販売活動も大きな制約を受けており、成長速度が一時的に鈍化しました。」
オーストラリアではオミクロン株により病院規制が強化され、選択的手術の延期と販売活動の制約が発生した。米国でも病院業務逼迫により顧客獲得・売上が一時的に計画を下回った。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「今年度に入り、COVID-19の感染者数が大幅に増加しており、州境を超える移動の制限など経済活動への影響が高まってきております。そのような中、病院・ドクターへの訪問も制約を受け、当社の販売・マーケティング活動も影響を受けておりますが、大都市ではワクチンの2回目接種率が8割を超え、経済活動が再開しつつあります。」
オーストラリアでは感染拡大と移動・訪問制限により販売・マーケティング活動への影響が続く一方、大都市ではワクチン2回目接種率が8割を超え、経済活動再開の兆しも記載されている。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「欧州におきましては、新型コロナウイルスのワクチン接種が進み社会生活への制限が概ね解除されてきている中、手術件数も回復傾向にあります。」
欧州ではワクチン接種と社会活動制限の緩和により手術件数が回復傾向となり、COVID-19による販売・臨床活動停滞リスクは一部低減した。一方、オーストラリアでは制約が残っている。 - FY2021対処有価証券報告書
「第4四半期からは少しずつ状況が改善し売上は回復基調となりました。2022年4月期第1四半期以降は欧州でのワクチン接種の効果もあり、通常の販売活動に戻っていくものと想定しております。」
COVID-19第二波で欧州の手術件数と売上が落ち込んだ一方、第4四半期から回復基調となり、ワクチン接種による通常販売活動への回帰を見込んでいる。影響は残るが、販売・臨床活動の停滞リスクは一部低減した。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「欧州における新型コロナウイルス感染症第二波の影響で手術件数が大幅に減少したことを受け、売上は計画を下回りました。」
COVID-19第二波により欧州の手術件数が大幅に減少し、販売売上が計画未達となった。直接訪問の制限も再発し、販売・臨床活動の停滞リスクが悪化した。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「当第1四半期はCOVID-19の影響により、新規顧客獲得のための営業活動はできませんでしたが、当社製品を既に使用している医師・病院からは継続した購入があり」
COVID-19により新規顧客獲得活動や医療機関への訪問が制約される一方、既存顧客からの購入は継続している状況を再確認している。 - FY2021-Q1再掲有価証券報告書
「一方で、第2「事業の状況」3「経営上の重要な契約等」に記載の通り、扶桑薬品工業株式会社より日本における自己組織化ペプチド(RADA16)を用いた吸収性局所止血材の独占販売権許諾契約の契約解除通知を受領しております」
COVID-19による営業・臨床活動制約に加え、国内販売・製造提携の解除通知が事業運営上の重要事項として継続している。 - FY2020初出有価証券報告書
「大きな売上を見込んでいた2020年4月期第4四半期連結会計年度においてCOVID-19の感染拡大により全営業拠点で販売活動の自粛を余儀なくされたこともあり、通期計画に対し76.2%の結果となりました。」
COVID-19による全営業拠点の販売活動自粛、米国有力施設での使用開始後ろ倒し、営業・臨床活動への影響を、従来の一般的な災害・感染症リスクとは別に具体的な事象として初めて整理した。