競合激化・低価格化による収益性低下
FY2016に初出。11回の記載のうち5回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017。直近の記載はFY2026。
リコーがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。84社中38社が悪化側に。
直近の記載が「再定義」なのは、ほかに2社。
- FY2026再定義有価証券報告書
「事業環境の変化を踏まえ、事業ポートフォリオマネジメントを通じた再構築と成長分野への戦略的投資等を行うことで、収益構造の移行を進め、中期的なROE向上を目指しております。構造改革やコスト最適化が計画どおり進捗しない可能性や、印刷量の減少が加速した場合、成長事業で十分に補完ができず、収益性の改善や中期目標の達成に遅れが生じる可能性があります。」
競争激化・低価格化のリスクが、印刷量減少を成長事業で補完できない収益構造移行リスクとして、事業ポートフォリオとROE目標に直結する形で再整理された。 - 2026-05-12悪化業績予想の修正
「その他の地域においては、オフィスプリンティング事業における価格競争や、中国での産業用インクジェットヘッドの需要低迷の影響を受け、前連結会計年度比 横ばいとなりました」
価格競争がオフィスプリンティング事業の収益環境を下押しする要因として記載された。 - FY2025悪化有価証券報告書
「印刷量の減少加速をオフィスサービス事業等の成長でカバーしきれないことによる収益性の向上が実現できず、中期の財務目標(営業利益/ROE)の達成に遅れが生じることで企業価値の低迷につながるリスクがあります。」
プリント出力量の減少を構造的な収益構造移行リスクとして重点経営リスクに位置付け、営業利益・ROE目標への影響を明示した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「オフィス向け複合機やプリンター市場において、リモートワークの増加やペーパーレス化に伴いプリント出力が減少し、業績に影響を与える可能性があります。」
競争・価格低下だけでなく、リモートワークとペーパーレス化によるプリント出力量減少を事業固有のリスクとして明示した。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「主な市場である中国における競争激化や顧客の経費削減策などの影響による減収に加え、第4四半期に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、販売が減少しました。」
中国市場の競争激化と顧客の経費削減策がサーマル分野の売上高6.7%減少として現れ、感染症による販売減少も加わった。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「サーマル分野の売上高は、前第3四半期連結累計期間に比べ 5.4%減少し 478億円となりました(為替影響を除くと 1.8%の減少)。中国市場における競争激化や顧客の経費削減策等により売上が減少しました。」
中国市場の競争激化等がサーマル分野の売上高5.4%減少として実績に現れた。一方、原材料価格低下等により営業利益は改善した。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「物流業向けラベル需要が増加しているものの、特に中国市場における競争激化等により売上が減少しました。」
中国市場の競争激化がサーマル分野の売上高4.1%減少、営業利益9.9%減少として実績に現れた。 - FY2019再掲有価証券報告書
「規模の拡大から脱却し、ワークフローソリューションまで踏み込んだ高品質、高付加価値の製品を提供することで、売価を下げることなく顧客満足を獲得してまいります。」
競争激化、価格競争、低価格品への需要シフトを引き続きリスクとして認識し、売価マネジメントと高付加価値化で対応する方針を示した。 - FY2018悪化有価証券報告書
「先進国で緩やかな需要の減少が続く一方で、新興国では需要が拡大し、全体として前年からほぼ横ばいで推移しました。しかしながら、金額ベースでは、新興国を中心とする低価格帯の製品需要の拡大による平均価格低下と、継続的な消耗品価格低下の影響を受け、緩やかな減少が続いています。」
低価格帯製品への需要シフトと消耗品価格低下が継続し、金額ベースの需要減少として記載された。 - FY2017悪化有価証券報告書
「オフィスイメージングの売上高は、前連結会計年度に比べ 11.0%減少し 1兆2,748億円となりました。」
競争激化、低価格品への需要シフト、平均単価下落により、オフィスイメージング売上高が11.0%減少した。競争・価格下落リスクが収益低下として継続的に現れている。 - FY2016初出有価証券報告書
「市場環境の悪化や競争激化による単価下落の影響等により、前連結会計年度に比べ2.8%減少し8,819億円となりました。」
競争激化・価格下落が当年度の売上総利益減少として実際に現れている。リスク記載では低価格品への需要シフト等も挙げている。