半導体等の部品・素材の調達不安
FY2022-Q1に初出。14回の記載のうち6回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2022-Q3。直近の記載はFY2026。
黒田精工がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。31社中12社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに23社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「中国のレアアース(希土類)磁石の輸出規制によりモーターコアの生産への影響があったものの、金型システムにおける新プロジェクト関連設備及び工作機械部門の売上が増加したこと等により19,501百万円(前期比2,217百万円、12.8%増)となりました。」
中国のレアアース輸出規制が、モーターコア生産への影響として通期でも実際に表れた。新プロジェクト関連設備等の増収が影響を一部補っている。 - FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「中国のレアアース(希土類)の輸出規制により磁石部品の入荷が止まった影響により当該部品を使用する車載用モーターコアの売上が減少しました。」
中国のレアアース輸出規制が磁石部品の入荷停止と車載用モーターコア売上減少として実際に発生した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当セグメントでは、自動車業界の生産減や部品納期の長期化等の影響を受けて受注高は4,055百万円(前年同期比22百万円、0.6%増)と横ばいで推移しましたが、受注残の消化と積極的な調達努力により、売上高は3,999百万円(前年同期比299百万円、8.1%増)と前年同期を上回りました。収益面では、子会社の事業縮小による収益減、原価上昇の影響や品種構成の変化もあって依然として厳しい状況が続いており、営業損失81百万円(前年同期は営業損失52百万円)となりました。」
部品納期の長期化と原価上昇が継続し、調達努力によって売上高は増加したものの、機工・計測システムは営業損失81百万円となった。調達制約が収益面で実際の負担として残っている。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「当セグメントでは、自動車業界の生産減や部品納期の長期化等の影響を受けましたが、積極的な受注活動や調達努力により、受注高は3,155百万円(前年同期比124百万円、4.1%増)、売上高は2,637百万円(前年同期比221百万円、9.2%増)と前年同期を上回りました。収益面では、部材不足が続く中、原価上昇の影響もあって依然として厳しい状況が続いており、営業損失184百万円(前年同期は営業損失183百万円)となりました。」
部品納期の長期化と部材不足が続き、原価上昇も機工・計測システムの収益を圧迫している。調達努力により受注高は4.1%増、売上高は9.2%増となったが、営業損失は184百万円で、厳しい状況が継続している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「当セグメントでは、受注高は4,548百万円(前年同期比776百万円、14.6%減)となりました。部材不足による顧客の生産調整等の影響により前年同期の急激に拡大した受注には及ばなかったものの、主要市場である半導体製造装置・各種分析関連装置分野向けを中心に引き続き高い水準を維持しております。」
部材不足が顧客の生産調整と駆動システムの受注減少として実際に表れた。主要市場の受注水準は高いものの、調達制約の影響が具体化している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「当セグメントでは、自動車業界の減産や部品納期の長期化等の影響を受けましたが、積極的な受注活動や調達努力により、受注高は1,117百万円(前年同期比92百万円、9.0%増)、売上高は702百万円(前年同期比50百万円、7.7%増)と前年同期を上回りました。」
部品納期の長期化が機工・計測システムの業績に実際に影響している。一方、積極的な受注活動と調達努力により、受注高・売上高は前年同期を上回った。 - FY2022調達努力による対応継続有価証券報告書
「当セグメントでは、部品納期の長期化等の影響を受けましたが、需要の回復や懸命の調達努力により、受注高は4,032百万円(前年同期比732百万円、22.2%増)、売上高は3,699百万円(前年同期比338百万円、10.1%増)と前年同期を上回りました。」
部品納期の長期化の影響は残っているが、需要回復と調達努力により受注高・売上高は前年同期を上回った。調達不安の消滅ではなく、対応を継続している状況が示されている。 - FY2022-Q3顕在化有価証券報告書
「当セグメントでは、工作機械等システム商品の緩やかな回復基調により、受注においては前年同期を上回ったものの、部品納期の長期化等の影響を受け売上は微増となりました。」
部品納期の長期化が機工・計測システムの売上制約として実際に表れた。全体でも半導体等の部品供給不足、輸送費・エネルギー価格の高騰が継続している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における世界経済は、欧米においてワクチン接種の進展により経済活動が活発化したこと等から堅調に推移しました。一方、半導体不足や東南アジアでの新型コロナウイルス感染再拡大による一部の国と地域での厳しい活動制限の影響を受け、素材の調達不安、部品供給不足、輸送費の高騰等、先行き不透明な状況が続きました。」
前四半期に記載された半導体等の部品・素材の調達不安が、半導体不足、部品供給不足および輸送費高騰として具体化・拡大している。 - FY2022-Q1初出有価証券報告書
「一方、新型コロナウイルス変異株の流行などによる感染再拡大の影響や半導体などの部品や素材の調達不安から、先行き不透明な状況が続きました。」
半導体などの部品・素材について調達不安があり、先行き不透明な状況が続いていると記載している。具体的な調達停止や損失額は示されていない。