熟練技術・技能の継承と人材確保
FY2016に初出。6回の記載のうち3回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2022。直近の記載はFY2026。
黒田精工がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。59社中15社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに3社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「当社の連結子会社であるJGWTは、2020年以降コロナ禍での離職および高齢化による退職に伴う人員減少を新規採用で補うことができず、生産工数が確保できない状況が続きました。」
熟練技能・人材確保のリスクが、JGWTで2020年以降の離職・高齢化退職を新規採用で補えず、生産工数を確保できない継続状況として記載された。 - 2026-04-28顕在化業績予想の修正
「ドイツ経済の低迷による受注の落ち込みや、諸経費の高騰、ベテラン社員の離職による工数不足等から営業損失が拡大してしまいました。」
ベテラン社員の離職と工数不足が、JGWTの営業損失拡大要因として具体的に表れた。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「一方、当社の連結子会社であるJenaer Gewindetechnik GmbH(ドイツ)は、コロナ禍の影響の中で社員の欠員や高齢化に伴う退職者の増加、その補充のための新規採用が困難な状況が続いたこと等から生産が低迷したために、2期連続の営業損失計上となりました。」
熟練技能・人材確保に関する従来のリスクが、ドイツ子会社での欠員、退職者増加、新規採用難および2期連続営業損失として実際に表れている。 - FY2021再掲有価証券報告書
「この技術・技能の継承は会社にとっての重要課題であり、当社グループにおいても継承の努力を重ねてまいりますが、近年の優秀新卒者の製造業への就職者数の減少や、社員の高齢化・退職により、当社グループにおける技術・技能の継承がスムーズに行われない場合には、将来の成長、経営成績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。」
熟練技術・技能の継承、人材の高齢化・退職および新卒採用減少をリスクとする記載を再掲している。 - FY2017再掲有価証券報告書
「この技術・技能の継承は会社にとっての重要課題であり、当社グループにおいても継承の努力を重ねてまいりますが、近年の優秀新卒者の製造業への就職者数の減少や、社員の高齢化・退職により、当社グループにおける技術・技能の継承がスムーズに行われない場合には、将来の成長、経営成績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。」
熟練技術・技能の継承、人材の高齢化・退職および新卒採用減少をリスクとする記載を再掲している。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループ製品の製造は、高精度な加工・計測技術が基本となっており、それを支えるのは永年の経験を有する優秀な技術者・技能者群であります。この技術・技能の継承は会社にとっての重要課題であり、当社グループにおいても継承の努力を重ねてまいりますが、近年の優秀新卒者の製造業への就職者数の減少や、社員の高齢化・退職により、当社グループにおける技術・技能の継承がスムーズに行われない場合には、将来の成長、経営成績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。」
高精度加工・計測を支える技術者・技能者の高齢化、退職、新卒採用減少を継承リスクとしている。