スポンサー出資による既存株式の希薄化リスク
FY2019に初出。7回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020-Q1。直近の記載はFY2025。
曙ブレーキ工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2017年。34社中17社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに43社。
- FY2025顕在化有価証券報告書
「普通株式の発行済株式の株式数の増加137,762千株は、A種種類株式の普通株式を対価とする取得請求権の行使に伴う交付による増加であります。」
A種種類株式の取得請求権行使により普通株式137,762千株が交付され、既存普通株式の希薄化が実際に発生した。A種種類株式13,700株は残存している。 - FY2024再掲有価証券報告書
「また、この他に、本リファイナンスの関連契約において、JISは貸付人らに対して、本弁済日までの間、A種種類株式の譲渡や金銭での償還を受ける権利等の行使を行わない(普通株式対価取得請求権の行使を除きます。)旨を合意しております。」
リファイナンスに伴い、JISによる譲渡・金銭償還等の権利行使は制限されたが、普通株式対価取得請求権は除外されており、希薄化可能性は残る。 - FY2021悪化有価証券報告書
「この度、当連結会計年度の当社の連結営業利益の額がマイナスとなり、本出資契約に規定する水準に達しなかったため、転換制限解除事由が生じております。当該事象により、普通株式を対価とする取得請求権が行使された場合には、既存株主の皆様が保有する普通株式について希薄化が生じる可能性があります。」
連結営業利益がマイナスとなったことでA種種類株式の転換制限解除事由が発生し、既存普通株式の希薄化可能性が具体化している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「A種種類株式には普通株式を対価とする取得請求権が付されており、これにより既存株主の皆様が保有する普通株式について希薄化が生じる可能性があります。」
スポンサー出資は実行済みとなり、普通株式を対価とする取得請求権を持つA種種類株式20,000株が発行されたため、既存普通株式の希薄化可能性が具体化している。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「当社は、2019年9月30日付で、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第弐号投資事業有限責任組合から第三者割当増資によるA種種類株式の払込みを受けました。」
スポンサー出資は検討・契約段階から、A種種類株式20,000株、総額200億円の払込み完了へ進み、普通株式を対価とする取得請求権による希薄化可能性が具体化している。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「また、「第4 経理の状況 注記事項 (重要な後発事象)」に記載のとおり、財務体質の大幅な改善のため、2019年7月18日付で、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第弐号投資事業有限責任組合との間で出資契約書を締結しております。かかるスポンサー出資において、総額200億円のA種種類株式を発行予定ですが、本種類株式には普通株式を対価とする取得請求権が付されており、これにより既存株主の皆様が保有する普通株式について希薄化が生じる可能性があります。」
スポンサー出資は検討段階から出資契約締結・総額200億円のA種種類株式発行予定へ進み、普通株式を対価とする取得請求権に基づく既存株式の希薄化可能性が具体化した。 - FY2019初出有価証券報告書
「現在策定中の事業再生計画案においては、財務体質の大幅な改善のため、スポンサーによる出資を受けることも検討しております。かかるスポンサー出資の具体的な金額や内容は本有価証券報告書提出日現在において未定ですが、これにより既存株主の皆様が保有する普通株式について希薄化が生じる可能性があります。」
財務改善策としてスポンサー出資を検討しているが、具体的金額・内容は未定で、既存株主の普通株式が希薄化する可能性を記載している。