原材料・部品の供給不足と調達先集中
FY2016に初出。14回の記載のうち9回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020。直近の記載はFY2026。
IHIがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。61社中20社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに13社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「中国によるレアアース輸出規制や中東情勢の緊迫化を背景に地政学リスクは一段と高まっており、エネルギー価格の乱高下と物流コストの高騰は常態化しています。」
原材料・部品調達リスクについて、レアアース輸出規制、エネルギー価格・物流コスト高騰、国際サプライチェーン再編の影響を明示している。 - 2026-05-08悪化業績予想の修正
「足元では、中東情勢の悪化や中国における輸出規制などを背景に、地政学的リスクはかつてない速度で変化し、サプライチェーンの混乱や物価高騰などの影響が生じています。」
サプライチェーンの混乱について、従来の不安定さの継続に加え、地政学的要因と輸出規制による影響が生じていると記載している。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「民間向け航空エンジンでは,サプライチェーンの不安定な状態が続く中で,今後の増産に向けて運転資本を積み増しています。」
航空エンジンの増産局面でもサプライチェーンの不安定さが継続しており、運転資本を積み増して対応している。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「民間向け航空エンジンでは,サプライチェーンの不安定な状態が続く中で,今後の増産に向けて運転資本を積み増しています。」
航空エンジンの増産局面でもサプライチェーンの不安定な状態が続いているとし、運転資本を積み増して対応している。 - FY2024-Q1再掲有価証券報告書
「旅客需要の回復に伴う航空業界の人手不足とサプライチェーンの不安定な状態は継続しており,完全な回復まではもう少し時間を要する見込みです。」
航空需要回復局面でも、人手不足とサプライチェーンの不安定さが継続していると再確認している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「また,車両過給機においては,自動車会社の生産調整から回復してきていますが,半導体不足やサプライチェーンの混乱は続いており,さらに足許では中国での新型コロナウイルス感染拡大も影響しています。」
自動車会社の生産調整からは回復している一方、半導体不足・サプライチェーン混乱が継続し、中国での感染拡大の影響も加わっている。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「足許の原材料価格の高騰は,多くの事業の採算性に影響を及ぼしています」
原材料価格の高騰が多くの事業の採算性に影響する状況を記載しており、従来の供給・価格変動リスクが採算面に現れている。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「しかし,ロシア連邦によるウクライナ侵攻が長期化していることによる地政学リスクの増大に起因して,世界的な材料不足やインフレ,米国を中心とする金融引き締めなど,先行きの厳しさが増しています。」
従来の半導体不足・サプライチェーン混乱に加え、世界的な材料不足、インフレ、金融引き締めが事業環境の悪化要因として明示されている。 - FY2022悪化有価証券報告書
「原油・資機材価格等の急激な変動,特殊鋼などの需給バランスの変化や国際情勢の急変に加え,自然災害や新型コロナウイルス感染拡大に伴う当社グループのサプライチェーン途絶等の問題が生じた場合,コストアップ,納期遅延等の問題が生じたり」
半導体不足、原材料・輸送費高騰、サプライチェーン混乱が車両過給機の販売台数伸び悩みや橋梁事業の採算悪化として継続している。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「車両過給機においては,自動車業界における半導体不足や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の制限に起因したサプライチェーンの混乱による生産調整の影響により,販売台数が伸び悩んでいます。半導体不足の解消やサプライチェーンが正常化し,自動車会社の生産が正常化するのは来年度になると見込まれます。」
半導体不足・サプライチェーン混乱が車両過給機の生産調整と販売台数の伸び悩みとして実際に影響しており、正常化時期を来年度と見込んでいる。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「さらに,これまで景気回復を下支えしていた輸出関連についても,8月以降は世界的な半導体不足やサプライチェーンの混乱により自動車産業を中心に回復が鈍化しています。また半導体不足,原材料価格,輸送費等の高騰などが企業業績に影響を及ぼし始めています。」
従来の調達リスクに加え、世界的な半導体不足、サプライチェーン混乱、原材料価格・輸送費の高騰が企業業績に影響し始めたと記載している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染拡大に伴う当社グループのサプライチェーン途絶等の問題が生じた場合,コストアップ,品質管理上の問題,納期遅延等の問題が生じる可能性があり」
従来の原材料・部品調達リスクに加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴うサプライチェーン途絶を明示し、適切なサプライチェーンの維持・再構築の重要度が上昇したと説明している。 - FY2017再掲有価証券報告書
「主要な原材料・部品の市況動向については日常から情報収集して安定調達に努めるとともに,調達先の品質・納期等の管理を徹底し,特定の調達先への過度の集中・依存をさけるべく調達先の分散化等を進め,リスクの低減に取り組んでいます。」
原材料・部品の価格変動や供給不足を想定し、情報収集、品質・納期管理、調達先分散を継続している。 - FY2016初出有価証券報告書
「原油・鋼材価格等の急激な変化,あるいは国際情勢の急激な変化による供給不足等の問題が生じた場合,コストアップ,品質管理上の問題,納期遅延等の問題が生じる可能性があり,その結果として業績の悪化を招くおそれがあります。」
主要部品の内製化、調達先の分散化、品質・納期管理を対策として併記している。