材料供給不足による生産・出荷の不透明感
FY2021-Q2に初出。8回の記載のうち5回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021。直近の記載はFY2023-Q3。
日本セラミックがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。31社中12社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに41社。
- FY2023-Q3対処有価証券報告書
「車載向け製品が半導体不足の緩和に伴う自動車生産台数の回復や環境対応車向けセンサの受注増加を受け売上高が増加したことから」
長期化していた半導体・材料供給不足について、半導体不足の緩和と自動車生産台数の回復が明示された。供給制約の影響は一部緩和しているが、顧客在庫調整など別の需要要因は残っている。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べ2,211百万円増加し47,032百万円となりました。その主な要因は、売上高の増加などにより受取手形及び売掛金が1,057百万円増加したこと、部材調達リードタイムの長期化に対応するため、原材料が1,348百万円増加したことなどによります。」
部材調達リードタイムの長期化が継続し、対応のため原材料が1,348百万円増加した。供給不足が在庫積み増しとして財政状態に具体化している。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「このような経営環境の中、当社グループにおきましては、部材調達リードタイムが長期化していることに加え、ウクライナ情勢悪化に伴う欧州顧客の生産調整などの影響を受けながらも」
材料供給不足が部材調達リードタイムの長期化として継続し、欧州顧客の生産調整も加わっている。また、長期化への対応として原材料が1,116百万円増加しており、供給制約が財政状態にも現れている。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における世界経済は、部材不足の長期化、物流コストや物価の高騰など世界的にインフレが進行し景気の減速懸念が高まっております。」
材料供給不足が一時的な懸念ではなく長期化していると記載され、物流停滞やインフレとともに生産・出荷環境の不透明要因が拡大している。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「このような経営環境の中、当社グループにおきましては、中国における断続的な都市封鎖や活動制限に伴う生産・出荷活動の停滞や、世界的な半導体不足の長期化の影響を受け、自動照明向けなどのセンサ製品が前年同四半期比で減収となったものの、車載安全向け製品の売上が堅調に推移いたしました。」
材料供給不足が一時的な影響ではなく長期化しているとされ、中国の活動制限とともに生産・出荷活動および自動照明向けセンサの減収に影響している。 - FY2021悪化有価証券報告書
「当連結会計年度の世界経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が緩和され徐々に回復しておりますが、原材料価格の動向、半導体や電子部品の供給が国際的に厳しい状況となりました。」
材料供給不足は前期の先行き不透明要因から、半導体・電子部品の国際的に厳しい供給状況として継続・拡大している。自動車メーカーの減産や、今後の半導体・材料供給遅延も記載されている。 - FY2021-Q3顕在化有価証券報告書
「このような経営環境のなか、当社グループにおいては材料供給不足の影響があったものの、世界的な経済活動の回復に伴う各製品の需要の改善により前年同四半期比で増収となりました。」
前四半期に先行きの不透明要因として記載された材料供給不足について、当第3四半期には当社グループの生産活動・業績への影響があったと明示され、リスクが実際に発生している。 - FY2021-Q2初出有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症や材料供給不足など先行きに不透明感はあるものの」
材料供給不足が先行きの不透明要因として初めて明示された。材料不足による具体的な生産停止、納品遅延、影響額などの実績はこのファイリングでは記載されていない。