有形固定資産・のれんの減損リスク
FY2016に初出。21回の記載のうち7回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載はFY2026。
アドバンテストがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。12社中5社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに16社。
- FY2026再掲有価証券報告書
「重要なのれんを有するCGUグループであるR&D Altanova, Inc.における使用価値算定上の税引前割引率は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ19.4%及び20.2%であります。また、それぞれの前提において、税引前割引率が前連結会計年度末においては22.9%、当連結会計年度末においては22.5%を上回る場合に、減損損失が発生する可能性があります。」
Essaiの前年度減損後、R&D Altanovaにはのれん293億83百万円が残り、割引率が22.5%を上回る場合の減損可能性を記載している。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「大口顧客向けの売上が低調に推移していることに加え、新規顧客への拡販が想定より遅延していることを踏まえ、のれんおよび無形資産の減損損失21,393百万円を計上しました。」
Essaiの大口顧客向け売上低調と新規顧客獲得遅延により、のれん・無形資産の減損損失213億93百万円が発生し、Essaiの残高はなくなった。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「テストソケットに関連するEssai, Inc.のビジネスにおいて大口顧客向け売上予想が落ち込み、想定していた将来キャッシュ・フローの見通しが悪化したことで、のれんの一部減損損失8,998百万円を計上しました。」
Essaiの大口顧客向け売上見通し悪化により、買収に伴うのれんの一部減損損失89億98百万円が実際に発生した。R&D Altanovaについても高い割引率により回収可能価額と帳簿価額が近似している。 - FY2024-Q3Shin Puu取得対価配分の完了有価証券報告書
「当連結会計年度の第2四半期連結会計期間末においては、取得資産、引き受けた負債および取得対価の公正価値は暫定的な金額となっておりましたが、当第3四半期連結会計期間において取得対価の配分が完了した結果、取得日における取得資産、引き受けた負債および取得対価の公正価値の金額を修正しております。」
Shin Puuの取得対価配分が完了し、のれんは暫定29億48百万円から25億22百万円へ修正された。減損損失の発生は記載されていない。 - FY2024-Q2Shin Puu取得対価配分の見直し有価証券報告書
「当連結会計年度の第1四半期連結会計期間末においては、取得資産、引き受けた負債および取得対価の公正価値は暫定的な金額となっておりましたが、当第2四半期連結会計期間において取得対価の配分の見直しにより、取得日における取得資産、引き受けた負債および取得対価の公正価値の金額を修正しております。」
Shin Puuの取得対価配分見直しにより、のれんは暫定29億48百万円から25億22百万円へ修正された。買収に伴う減損エクスポージャーの内訳を更新しているが、減損損失の発生は記載されていない。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「のれん 2,948 合計 7,547 取得対価の公正価値 現金および現金同等物 7,547」
Shin Puuの取得により29億48百万円ののれんを暫定計上し、企業買収に伴う減損エクスポージャーが拡大した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当連結会計年度末において、Essai, Inc.およびR&D Altanova, Inc.に係るCGUについては、主として米国での利上げに伴う割引率上昇の影響を受け、回収可能価額と帳簿価額は近似しております。」
米国の利上げに伴う割引率上昇により、EssaiおよびR&D Altanovaの回収可能価額と帳簿価額が近似した。重要な減損損失は認識していない。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「流動資産 1,474 非流動資産 424 資産合計 1,898 流動負債 737 非流動負債 142 負債合計 879 のれん 3,165 合計 4,184」
CREAの完全子会社化により31億65百万円ののれんを暫定計上し、買収に伴う減損エクスポージャーが拡大した。減損損失の発生は記載されていない。 - FY2023-Q1R&D Altanova取得対価配分の完了とのれん減少有価証券報告書
「前連結会計年度末においては、取得資産、引き受けた負債および取得対価の公正価値は暫定的な金額となっておりましたが、当第1四半期連結会計期間において取得対価の配分が完了した結果、取得日における取得資産、引き受けた負債および取得対価の公正価値は下記のとおりです。」
R&D Altanovaの取得対価配分が完了し、のれんは252億82百万円から189億46百万円へ減少する一方、無形資産は85億11百万円となった。買収に伴う減損エクスポージャーの内訳が確定した。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当連結会計年度末において、重要なのれんを有するCGUは、Advantest Test Solutions, Inc.、Essai, Inc.およびR&D Altanovaグループであり、それぞれ7,449百万円、12,504百万円、26,951百万円ののれんが配分されています。」
R&D Altanova買収により新たに269.51億円ののれんが配分され、買収に伴う減損エクスポージャーが拡大した。減損損失の発生は記載されていない。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「のれん 25,221 合計 25,538 取得対価の公正価値 現金および現金同等物 25,538」
R&D Altanovaの取得により、暫定的に252億21百万円ののれんを計上した。買収に伴うのれん・無形資産の減損リスクへのエクスポージャーが拡大したが、当四半期報告書では減損損失の発生は記載されていない。 - FY2021再掲有価証券報告書
「当連結会計年度末において、重要なのれんを有するCGUは、Advantest Test Solutions, Inc.およびEssai, Inc.であり、それぞれ6,738百万円、11,311百万円ののれんが配分されています。」
Essai等の買収に伴うのれん・無形資産の減損リスクを継続して記載した。重要CGUについて、3年間の事業計画等に基づく減損テストを実施し、重要な減損損失は認識していない。 - FY2021-Q2Essai取得対価配分の完了有価証券報告書
「前連結会計年度においては、取得資産、引き受けた負債および取得対価の公正価値は暫定的な金額となっておりましたが、当第2四半期連結会計期間において取得対価の配分が完了した結果、取得日における取得資産、引き受けた負債および取得対価の公正価値は下記のとおりです。」
Essai社の取得対価配分が完了し、のれんは258億85百万円から111億44百万円へ修正、無形資産は208億14百万円となった。買収に伴う減損エクスポージャーの内訳が確定した。 - FY2021-Q1Essai取得対価配分の見直しでのれん減少・無形資産増加有価証券報告書
「前連結会計年度においては、取得資産、引き受けた負債および取得対価の公正価値は暫定的な金額となっておりましたが、当第1四半期連結累計期間において取得対価の配分の見直しにより、取得日における取得資産および引き受けた負債の公正価値の金額を修正しております。」
Essai社の取得対価配分の見直しにより、無形資産は180億600万円増加して208億1,400万円、のれんは258億8,500万円から110億7,800万円へ修正された。減損損失が発生したものではない。 - FY2020悪化有価証券報告書
「のれんおよび無形資産の帳簿価額の期中増減は、以下のとおりであります。企業結合による取得 22,560 1 5,613 28,174」
Essai社買収により、当連結会計年度ののれんは25,885百万円、無形資産は1,806百万円増加し、期末ののれん残高は46,919百万円となった。企業買収に伴う減損エクスポージャーが拡大した。 - FY2020-Q2取得対価配分の完了・修正有価証券報告書
「前連結会計年度においては、取得資産および取得対価の公正価値は暫定的な金額となっておりましたが、当第2四半期連結累計期間において取得対価の配分が完了した結果、下記のとおり暫定的な公正価値を修正しております。」
Astronics社からのSLT事業取得について取得対価配分が完了し、のれんは100億80百万円から67億55百万円へ修正され、無形資産38億8百万円が計上された。取得対価の公正価値は115億81百万円となった。減損損失が発生したものではない。 - FY2020-Q1取得対価配分の見直しでのれん減少・無形資産計上有価証券報告書
「前連結会計年度においては、取得資産および取得対価の公正価値は暫定的な金額となっておりましたが、当第1四半期連結累計期間において取得対価の配分の見直しにより、取得日における取得資産および取得対価の公正価値の金額を修正しております。」
SLT事業取得に関する取得対価配分を見直し、のれんは100億80百万円から65億67百万円へ減少し、無形資産38億8百万円を計上した。取得対価の公正価値は113億93百万円に修正された。 - FY2019悪化有価証券報告書
「特に企業買収により生じるのれんおよび無形資産においては、期待されるシナジー効果が出せずに多額の減損損失を計上した場合、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。」
Astronics CorporationからのSLT事業譲受によりのれん100億80百万円を計上し、企業買収に伴うのれんの減損リスクへのエクスポージャーが拡大した。 - FY2018再掲有価証券報告書
「したがって有形固定資産、のれんおよび無形資産は、資産、CGUまたはCGUグループの将来キャッシュ・フローの見込みによっては、多額の減損損失を計上し、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。」
有形固定資産・のれん・無形資産の将来キャッシュ・フローに基づく減損リスクを継続している。 - FY2017再掲有価証券報告書
「したがって有形固定資産やのれんは、資産、CGUまたはCGUグループの将来キャッシュ・フローの見込みによっては、多額の減損損失を計上し、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。」
固定資産・のれんの将来キャッシュ・フロー見込みに基づく減損リスクを継続している。 - FY2016初出有価証券報告書
「有形固定資産およびのれんは、多額の減損損失を計上し、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。したがって有形固定資産やのれんは、資産、CGUまたはCGUグループの将来キャッシュ・フローの見込みによっては、多額の減損損失を計上し、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。」
将来キャッシュ・フロー見込みを前提とする固定資産・のれんの減損をリスクとしている。