中国市場の需要減少と液晶価格競争
FY2016に初出。28回の記載のうち15回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020-Q1。直近の記載は2026-08-07。
シャープがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2018年。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに1社。
- 2026-08-07対処決算説明資料
「ディスプレイデバイスは、減収となったものの、営業赤字は縮小。」
ディスプレイ市況・需要環境の影響は残るものの、営業赤字の縮小によりリスク影響の一部低減を示している。 - FY2026対処有価証券報告書
「セグメント損失は、18,277百万円(前年度は26,932百万円のセグメント損失)となりました。コストダウン、経費削減に取り組んだこと、モデルミックスの改善が進んだことなどから、車載向けやモバイル向け、産業向けディスプレイモジュールの利益が改善し、セグメント損失が大幅に縮小しました。」
ディスプレイ市況・需要環境のリスクは残るが、コストダウン、経費削減、モデルミックス改善により損失が26,932百万円から18,277百万円へ縮小した。 - 2026-05-12対処決算説明資料
「ディスプレイデバイスは減収となったものの、営業赤字は大幅に縮小。」
減収と需要低迷は残る一方、コストダウン・経費削減等により営業赤字が縮小し、リスク影響の一部低減を記載した。 - FY2026-H1対処有価証券報告書
「セグメント損失は8,767百万円(前年同中間期は12,598百万円のセグメント損失)となりました。アプリケーションミックスが改善したことに加え、生産能力の最適化などの構造改革や、コストダウン・経費削減を継続的に進めたことで、赤字は縮小しています。」
ディスプレイ市況や販売環境のリスクは残るものの、生産能力最適化、コストダウン及び経費削減により損失が縮小し、影響の一部低減を記載している。 - FY2025対処有価証券報告書
「セグメント損失は40,513百万円(前年度は83,290百万円のセグメント損失)となりました。減収とはなりましたが、構造改革を推進した効果があり、大型ディスプレイ事業、中小型ディスプレイ事業とも赤字幅が大幅に縮小しました。」
ディスプレイ市況や販売減少は残るものの、構造改革によりセグメント損失が83,290百万円から40,513百万円へ縮小し、リスク影響が低減した。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「継続的にコストダウン・経費削減を進めていることに加え、生産能力を最適化した効果などもあり、赤字は縮小しています。」
ディスプレイ市況やパネル販売減少は続くものの、コスト削減及び生産能力最適化によりディスプレイデバイスの損失が前年同中間期より縮小し、リスク影響の一部低減を記載している。 - FY2024悪化有価証券報告書
「中小型ディスプレイは、車載向けパネルの販売は伸長したものの、市況回復の遅れなどにより、スマートフォン向けやPC・タブレット向けの販売が減少し、減収となりました。」
ディスプレイ市況の回復遅延とスマートフォン・PC・タブレット向け販売減少が継続し、ディスプレイデバイスのセグメント損失は83,290百万円へ拡大した。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「一方、中小型ディスプレイは、車載向けパネルの販売は伸長したものの、市況回復の遅れなどにより、スマートフォン向けやPC向けのパネルの販売が減少し、減収となりました。利益面では、大型ディスプレイ事業の収益が改善したものの、減収となった中小型ディスプレイ事業が減益となったことなどから、セグメント損失は49,441百万円(前年同四半期は27,378百万円のセグメント損失)となりました。」
ディスプレイ市況の回復遅延、スマートフォン・PC向けパネルの販売減少及び損失拡大が業績に反映された。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「車載向けパネルや大型ディスプレイの販売は伸長しましたが、市況の低迷により、スマートフォン向けやPC向けのパネルの販売が減少したことなどから、売上高は350,737百万円(前年同四半期比 86.3%)となりました。利益面では、大型ディスプレイ事業の収益が改善したものの、減収となった中小型ディスプレイ事業が減益となったことなどから、セグメント損失は29,675百万円(前年同四半期は13,764百万円のセグメント損失)となりました。」
リスク節では重要な変更なしとされているが、実績面ではディスプレイ市況の低迷、スマートフォン・PC向けパネルの販売減少及びセグメント損失の拡大が記載されている。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「車載向けパネルなどの販売は大きく伸長しましたが、市況の低迷により、スマートフォン向けやPC向けのパネルの販売が減少したことなどから、売上高は171,312百万円(前年度比 90.4%)となりました。利益面では、減収となったことに加え、大型ディスプレイ事業の影響などもあり、セグメント損失は17,330百万円(前年同四半期は642百万円のセグメント利益)となりました。」
ディスプレイ市況の低迷とスマートフォン・PC向けパネルの販売減少が、前年同期の利益から17,330百万円のセグメント損失への転落として顕在化した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「ディスプレイデバイスの売上が減少したものの、スマートライフ、8Kエコシステム、ICT、エレクトロニックデバイスが伸長し、売上高が2,548,117百万円(前年度比102.1%)となりました。営業損益は、エレクトロニックデバイスが増加した一方、その他4セグメントが円安の影響やディスプレイ市況の悪化により大幅に減少し、25,719百万円の営業損失(前年度は84,716百万円の営業利益)となりました。」
ディスプレイ市況の悪化が、ディスプレイデバイスの売上減少と全社営業損失への転落として顕在化した。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「大型液晶やPC・スマホ向けディスプレイの市況が厳しかったことから、売上高は624,423百万円(前年同四半期比 94.8%)となりました。スマートフォン向けパネルが減少した一方、車載向けパネルなどが伸長しました。利益面では、売上が減少したことや、堺ディスプレイプロダクト㈱を連結の範囲に含めた影響などもあり、セグメント損失は24,567百万円(前年同四半期は14,936百万円のセグメント利益)となりました。」
ディスプレイ市況の悪化と大型・PC・スマートフォン向けパネルの販売減少が、前年同期の利益から24,567百万円のセグメント損失への転落として業績に反映された。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「ディスプレイ市況が悪化したことに加え、中国のロックダウンによる生産影響や顧客需要への影響もあったことなどから、売上高は406,612百万円(前年同四半期比 93.1%)となりました。車載向けパネルは大きく伸長しましたが、スマートフォン向けパネルや大型パネルの販売が減少しました。利益面では、売上が減少したことや堺ディスプレイプロダクト㈱を連結の範囲に含めたこと、想定以上に大型パネル価格が下落したことなどから、セグメント損失は12,351百万円(前年同四半期は9,309百万円のセグメント利益)となりました。」
ディスプレイ市況の悪化、大型パネル価格の想定以上の下落、中国ロックダウン及び需要減少が、前年同期の利益から12,351百万円のセグメント損失への転落として業績に反映された。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「中国でのロックダウンによる生産影響や顧客需要への影響もあったことなどから、売上高は189,458百万円(前年同四半期比 88.8%)となりました。利益面では、減収となったこと、パネル価格が下落していることなどから、セグメント利益は642百万円(前年同四半期比 19.4%)となりました。」
ディスプレイデバイスでは、中国ロックダウンによる生産・需要影響とパネル価格下落が業績に反映され、売上高・利益が前年同期を下回った。 - FY2022対処有価証券報告書
「スマートフォン向けの小型パネルの販売が減少した一方、車載向けやPC・タブレット向けなど中型パネルの販売が伸長したことなどから、売上高は859,674百万円(前年度比 105.8%)となりました。利益面では、販売に占める中型パネルの比率が上昇するなど、モデルミックスが改善したことなどにより、セグメント利益は20,316百万円(前年度比 10.9倍)となりました。」
小型パネルの需要減少は残るものの、中型パネルへのシフトとモデルミックス改善により、ディスプレイ事業の収益面でリスク影響を低減している。 - FY2022-Q3対処有価証券報告書
「スマートフォン向けの小型パネルの販売が減少した一方、車載向けやPC・タブレット向けなど中型パネルの販売が伸長したことなどから、売上高は658,606百万円(前年同四半期比 106.4%)となりました。利益面では、販売に占める中型パネルの比率が上昇するなど、モデルミックスが改善したことなどにより、セグメント利益は14,936百万円(前年同四半期は1,244百万円のセグメント損失)となりました。」
小型パネルの販売減少は残るが、中型パネルへのシフトとモデルミックス改善により、ディスプレイデバイスは前年同期の損失から14,936百万円の利益へ転換した。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「スマートフォン向けの小型パネルの販売が減少したものの、車載向けやPC・タブレット向けなど中型パネルの販売が伸長したことなどから、売上高は436,793百万円(前年同四半期比 108.3%)となりました。利益面では、販売に占める中型パネルの比率が上昇するなど、モデルミックスが改善したことなどにより、セグメント利益は9,309百万円(前年同四半期は3,515百万円のセグメント損失)となりました。」
小型パネルの販売減少は残る一方、中型パネルへのシフトとモデルミックス改善により、ディスプレイ事業の損失が利益へ転換した。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「同社は、主力製品である大型液晶パネルの製品価格下落等を主要因として、過去2期連続で営業活動から生ずる損益がマイナスであっため、固定資産の減損の兆候があると判断しました。」
液晶製品価格下落・需要環境のリスクが、堺ディスプレイプロダクトの固定資産減損及び当社の持分法投資損失として実際に発生した。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「セグメント利益は11,282百万円(前年同四半期比 41.5%)となりました。テレビ事業が原価力の向上などにより増益となったものの、ディスプレイ事業が新型コロナウイルスの影響を鑑み在庫を抑制したことなどから減益となったほか、複合機はプリントボリュームの減少などがあり減益となりました。」
8Kエコシステムでは、テレビの改善があった一方、ディスプレイの在庫抑制と複合機のプリントボリューム減少により、セグメント利益が前年同期比41.5%へ低下した。需要・競争環境の影響が継続している。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「売上高は611,795百万円(前年同四半期比 106.5%)となりました。高付加価値化が進展したテレビの売上高が増加したほか、PC・タブレット向けやスマートフォン向けの液晶パネルの販売が増加しました。一方、新型コロナウイルスの影響により、車載向けの液晶パネルの販売や、複合機のプリントボリューム並びにサプライ販売は減少しました。セグメント利益は107百万円(前年同四半期比 0.6%)となりました。」
テレビ、PC・タブレット及びスマートフォン向けの販売は増加した一方、車載向け液晶や複合機関連の減少及び在庫抑制により、8Kエコシステムのセグメント利益は前年同四半期の17,611百万円から107百万円へ大幅に減少した。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「新型コロナウイルスの影響を受け、車載向け液晶パネルや、複合機の本体並びにサプライの販売減があったほか、中国などでテレビ販売も減少しましたが、国内向けテレビや、PC・タブレット向け並びにスマートフォン向けの液晶パネルの販売が増加したことから、売上高は267,124百万円(前年同四半期比 101.7%)となりました。利益面では、複合機のサプライや、車載向け液晶パネルなど高付加価値の製品販売が減少したことから、セグメント損失は4,967百万円(前年同四半期は6,554百万円のセグメント利益)となりました。」
8Kエコシステムでは一部製品の販売増により売上高は前年同期を上回ったが、車載液晶・複合機関連など高付加価値製品の販売減により、前年同期の利益から4,967百万円のセグメント損失へ悪化した。 - FY2020悪化有価証券報告書
「8Kエコシステムセグメントの売上高は当社グループの売上高の半分程度を占めているため、関連製品に対する顧客の需要の減少、製品価格の下落、代替性若しくは競争力のある他社製品の出現又は新規企業の参入による競争の激化等により当社グループの業績は悪影響を受ける可能性があります。」
液晶・テレビ・スマートフォン用パネルを含む8Kエコシステムの売上高は1,157,278百万円、前年度比88.1%、セグメント利益は前年度比31.5%となり、需要・価格・競争環境の影響が継続した。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「PCやタブレット向けの液晶パネルが大きく伸長したものの、車載向け液晶パネルや、スマートフォン用液晶パネルの販売が減少したこと、中国などでテレビの販売も減少したことから、売上高は898,845百万円(前年同四半期比 91.8%)となりました。利益面では、コストダウンを推進したものの、厳しい市場環境の影響などから、セグメント利益は29,348百万円(前年同四半期比 72.4%)となりました。」
8Kエコシステムで車載・スマートフォン向け液晶及び中国等のテレビ販売が減少し、売上高・セグメント利益とも前年同四半期を下回った。需要変動・競争環境リスクが続いている。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「PCやタブレット向けの液晶パネルが大きく伸長したものの、車載向け液晶パネルや、スマートフォン用液晶パネルの販売が減少したうえ、中国などでテレビの販売も減少したことから、売上高は574,456百万円(前年同四半期比 91.4%)となりました。利益面では、コストダウンを推進したものの、厳しい市場環境などの影響から、セグメント利益は17,611百万円(前年同四半期比 64.5%)となりました。」
8Kエコシステムでは、車載・スマートフォン向け液晶及び中国等のテレビ販売減少と厳しい市場環境により、売上高・セグメント利益が前年同期を下回った。需要変動・競争環境リスクが業績に反映されている。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「PCやタブレット向けの液晶パネルが伸長したものの、スマートフォン用液晶パネルの販売が減少したことや、中国などでテレビの販売が減少したこと、また車載向け液晶パネルにおける顧客の需要変動の影響から、売上高は262,584百万円(前年同四半期比 90.2%)となりました。利益面では、コストダウンを推進したものの、顧客の需要変動や競争環境の変化などの影響から、セグメント利益は6,554百万円(前年同四半期比 46.4%)となりました。」
8Kエコシステムでスマートフォン用液晶、テレビ、車載向け液晶の需要変動・競争環境の影響が続き、売上高は前年同四半期比90.2%、セグメント利益は46.4%となった。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「一方、「量から質へ」の転換に向けた取り組みの一環として、流通在庫を勘案し、中国で液晶テレビの販売を抑制したことや、スマートフォン用液晶パネルの販売減により、売上高は959,689百万円(前年度比 88.3%)となりました。利益面では、コストダウンを推進したものの、米中貿易摩擦の影響などによる市況の悪化や、競争環境の激化に加え、有機ELディスプレイの立ち上げ費用などもあり、セグメント利益は27,066百万円(前年度比 73.1%)となりました。」
需要減少、価格・競争環境の悪化、米中貿易摩擦等がアドバンスディスプレイシステムの売上高・利益減少として実績化した。 - FY2018再定義有価証券報告書
「当社グループのアドバンスディスプレイシステム事業の売上高は当社グループの売上高の半数近くを占めているため、液晶ディスプレイ関連製品に対する顧客の需要の減少、製品価格の下落、代替性若しくは競争力のある他社製品の出現又は新規企業の参入による競争の激化等により当社グループの業績は悪影響を受ける可能性があります。」
中国市場の需要減少・液晶価格競争という従来の個別リスクから、アドバンスディスプレイシステム事業への構造的依存、需要・価格・代替品・新規参入を含む広い事業リスクへ整理している。 - FY2016初出有価証券報告書
「ディスプレイデバイス事業において、期初の想定をはるかに上回る中国市場向けのスマートフォン用液晶の販売減や価格競争激化による単価ダウンの影響などにより」
ディスプレイデバイスの売上高は前年度比85.1%、セグメント損失は129,173百万円となった。