棚卸資産・仕掛品の滞留と評価損リスク
FY2020に初出。15回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2024-Q2。直近の記載はFY2026。
インスペックがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2025年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。7社中3社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに6社。
- FY2026対処有価証券報告書
「当事業年度末における仕掛品は616,815千円となりました。また、売上原価に含まれている収益性の低下に伴う簿価切下げ額は、仕掛品については0円であります。」
仕掛品は直前の中間期末1,032百万円から年度末616百万円へ減少し、当事業年度の仕掛品の簿価切下げ額は0円となった。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当中間会計期間末における資産の部は、前事業年度末に比べ280百万円増加し、3,280百万円となりました。これは主に、現金及び預金113百万円の減少、売掛金及び契約資産279百万円の減少、電子記録債権204百万円の減少、仕掛品624百万円の増加及び建設仮勘定177百万円の増加によるものであります。」
仕掛品が前事業年度末から624百万円増加し、407百万円から1,032百万円となった。前期中間期の減少局面から、仕掛品滞留・評価損リスクに関係する残高が中間期末時点で再び大幅に増加している。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「これは主に、現金及び預金87百万円の減少、電子記録債権84百万円の増加及び仕掛品154百万円の減少によるものであります。」
仕掛品は前事業年度末の867百万円から154百万円減少して713百万円となり、仕掛品滞留・評価損リスクに関係する残高が中間期末時点で縮小した。 - FY2024悪化有価証券報告書
「売上原価に含まれている収益性の低下に伴う簿価切下げ額は、次のとおりであります。前事業年度452千円、当事業年度39,775千円」
仕掛品残高は626百万円から867百万円へ増加し、収益性低下に伴う簿価切下げ額も452千円から39,775千円へ増加した。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期会計期間末における資産の部は、前事業年度末に比べ355百万円減少し、3,622百万円となりました。これは主に、現金及び預金134百万円の減少、受取手形、売掛金及び契約資産675百万円の減少、電子記録債権340百万円の減少及び仕掛品800百万円の増加によるものであります。」
仕掛品が前事業年度末から800百万円増加し、残高は1,426百万円となった。今四半期に評価損計上は示されていないが、仕掛品滞留・評価損リスクに関係する残高の増加がさらに進んでいる。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期会計期間末における資産の部は、前事業年度末に比べ533百万円減少し、3,444百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産927百万円の減少、電子記録債権353百万円の減少及び仕掛品742百万円の増加によるものであります。」
仕掛品が前事業年度末から742百万円増加し、残高は1,368百万円となった。評価損計上自体は示されていないが、仕掛品滞留・評価損リスクに関係する残高がさらに大幅に増加している。 - FY2024-Q1仕掛品残高の大幅増加有価証券報告書
「当第1四半期会計期間末における資産の部は、前事業年度末に比べ263百万円減少し、3,714百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産422百万円の減少、電子記録債権305百万円の減少及び仕掛品538百万円の増加によるものであります。」
仕掛品は前事業年度末から538百万円増加し、626百万円から1,164百万円となった。評価損計上自体は示されていないが、仕掛品滞留・評価損リスクに関係する残高が大幅に増加している。 - FY2023仕掛品残高微減・評価損増加有価証券報告書
「売上原価に含まれている収益性の低下に伴う簿価切下げ額は、次のとおりであります。452千円」
仕掛品残高は639,517千円から626,064千円へ微減した一方、収益性低下に伴う簿価切下げ額は前年度の125千円から452千円へ増加した。 - FY2023-Q3仕掛品残高の増加継続有価証券報告書
「これは主に、現金及び預金133百万円の減少、受取手形、売掛金及び契約資産254百万円の増加、電子記録債権107百万円の減少、仕掛品357百万円の増加及び建設仮勘定99百万円の増加によるものであります。」
仕掛品が前事業年度末比357百万円増加し、残高は997百万円となった。評価損計上は示されていないが、仕掛品滞留・評価損リスクに関係する残高増加が続いている。 - FY2023-Q2仕掛品残高増加有価証券報告書
「これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産241百万円の減少、電子記録債権169百万円の減少及び仕掛品554百万円の増加によるものであります。」
仕掛品が554百万円増加した。今四半期に評価損計上が示されたものではないが、仕掛品滞留・評価損リスクに関係する残高増加が開示されている。 - FY2022対処有価証券報告書
「売上原価に含まれている収益性の低下に伴う簿価切下げ額は、次のとおりであります。125千円」
仕掛品・棚卸資産の収益性低下に伴う簿価切下げ額は125千円となり、前事業年度の74,222千円から大幅に縮小した。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「売上原価に含まれている収益性の低下に伴う簿価切下げ額は、次のとおりであります。」
当事業年度の収益性低下に伴う簿価切下げ額は74,222千円となり、見込生産品・仕掛品の受注実現可能性に関する評価損リスクが実績として表れた。 - FY2020初出有価証券報告書
「しかし、将来の使用可能性に変化が生じた場合には、追加的な評価損の計上が必要となる可能性があります。また、仕掛品については、一部受注予想に基づき見込み生産することがあり、予想通り受注できない場合には仕掛品が滞留し、評価損の計上が必要となる可能性があります。」
部品の将来使用可能性の変化や、受注予想に基づく仕掛品の滞留による追加評価損リスクを、重要な会計上の見積りとして初めて明示している。