競争激化・価格下落・技術陳腐化
FY2016に初出。11回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017。直近の記載はFY2026。
ニデックがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。56社中28社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに8社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「家電用モータの中国での過当競争により競争力が落ち込んだことによる収益性の悪化」
競争激化リスクが、中国家電用モータの競争力低下とACIMの2,988億円の減損損失として実現した。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「車載は、BEV市場の拡大鈍化と価格競争の激化をいち早く察知し」
BEV市場の成長鈍化と価格競争の激化を競争環境上のリスクとして再確認している。 - FY2024対処有価証券報告書
「中国EV市場の競争に対応するための開発や部品調達の更なる現地化により着実な収益改善を実現していきます。」
中国EV市場の競争激化に対し、開発・部品調達の現地化を進め、収益改善を図る対応策を示している。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「特に中国EV市場では極端な価格競争が進展し市場の健全性が損なわれる状況となっています。」
競争激化リスクが、中国EV市場における極端な価格競争として具体化している。 - FY2022再掲有価証券報告書
「対策として、同市場における影響力が大きい中国企業との提携を強化しています。2019年にはEV用トラクションモータシステムに関しては、同国の有力自動車メーカーである広州汽車グループと提携を結びました。」
中国EV用トラクションモータ市場の競争リスクに対し、中国企業との提携、生産能力増強、現地開発体制を対応策として再確認している。 - FY2022-Q3対処有価証券報告書
「IT用ファンモータ、高効率の家電用モータ、ゲーム機等のサーマルソリューション商材等の新製品を数多市場投入することで新規需要を次々に取り込んだものの、販売数量の減少によるHDD用モータの売上減少によるものであります。」
HDD用モータの競争・需要減少に対し、新製品やサーマルソリューション商材の投入で新規需要を取り込んでいると記載している。 - FY2021対処有価証券報告書
「対策として、同市場における影響力が大きい中国企業との提携を強化しています。2019年にはEV用トラクションモータシステムに関しては、同国の有力自動車メーカーである広州汽車グループと提携を結びました。」
中国EV用トラクションモータ市場の競争リスクに対し、広州汽車グループとの提携、生産能力増強及び現地開発センターにより対応している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「例えば現在、EV用トラクションモータシステムに関してNIDECの主な市場は中国です。中国は国策により自動車のEV化を推進しており、現在世界最大のEV市場を擁しています。NIDECは現在、EVのエンジンに相当するトラクションモータを重要な戦略製品と位置付けており、コスト競争力と開発スピードに優れる地場メーカーの台頭により同市場における競争力を失うと、NIDECの成長戦略全体に重大な影響が及ぶ可能性があります。」
競争激化リスクが、成長の柱と位置づける中国EV用トラクションモータ市場の地場メーカーとの競争として具体化された。 - FY2018再掲有価証券報告書
「特に車載、家電市場においては、新興国の地場メーカーの台頭で競争が激化する傾向があります。市場で競争力を高めるため、NIDECは研究開発分野への多額な投資の維持・増強、製造能力・販売力・マーケティング力の拡大、サービス力とサポート源の拡大、タイムリーな新製品の開発、既存製品のさらなる改善を実施していく必要があると考えております。」
車載・家電市場の競争激化と、研究開発、製造、販売、マーケティング、新製品、コスト削減による対応を再確認している。 - FY2017悪化有価証券報告書
「特に車載、家電市場においては、新興国の地場メーカーの台頭で競争が激化する傾向があります。」
車載・家電市場で新興国メーカーの台頭による競争激化を明示している。 - FY2016初出有価証券報告書
「NIDECは事業を行う様々な市場で激しい競争にさらされております。」
HDD市場の価格下落圧力、新規市場での大手・新規参入企業との競争、技術陳腐化を挙げている。