中国・国内外市場の需要変動と競争激化リスク
FY2016に初出。36回の記載のうち13回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019-Q2。直近の記載は2026-07-30。
富士電機がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。53社中28社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに13社。
- 2026-07-30悪化決算
「半導体の電装分野では、電動車(xEV)向けパワー半導体の需要減により、前年同期を下回りました。」
xEV向けパワー半導体の需要減が第1四半期の売上高・営業損益の下押し要因として具体化した。食品流通でも国内自販機需要の減少が記載された。 - FY2026中国産業需要増・xEV需要減有価証券報告書
「売上高は、産業分野では、中国向けの需要増加と為替影響により、前期を上回りました。電装分野では、電動車(xEV)向けパワー半導体の需要減少及び前期の価格改定の影響等により、前期を下回りました。」
中国向け産業分野の需要は増加した一方、xEV向けパワー半導体需要は減少し、半導体部門内で需要環境が分かれた。 - 2026-04-28悪化決算
「電装分野では、電動車(xEV)向けパワー半導体の需要減少及び前期の価格改定の影響等により、前期を下回りました。営業損益は、産業分野における売上高の増加があったものの、原材料価格の高騰に加え、産業分野における中国市場を中心とした価格競争の影響や、電装分野における需要減少及び前期の価格改定の影響等により、前期を下回りました。」
xEV向け需要減少に加え、中国市場を中心とした価格競争が半導体部門の営業損益低下要因として具体化している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当中間連結会計期間における当社を取り巻く市場環境は、米国の通商政策の影響等により世界経済の見通しの不透明感が継続した一方で、脱炭素社会の実現に向けたGX投資や、生成AI・デジタル技術の活用拡大に伴うエネルギー需要の増大を背景として、電力、製造業及びデータセンター等における設備投資が堅調に推移しました。また、工作機械関連等の需要は緩やかな回復基調が見られたものの、電動車(xEV)の需要は踊り場が継続しました。」
GX・生成AI・デジタル技術関連の設備投資は堅調で、工作機械需要には緩やかな回復が見られた一方、米国通商政策による不透明感とxEV需要の踊り場が継続した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「また、米国の通商政策により世界経済の見通しは不確実性が増大しており、市場の動向に一層の注視が必要な状況となりました。」
中国経済の回復停滞、工作機械関連需要の低調、xEV市場の伸長鈍化に加え、米国通商政策による不確実性の増大を記載した。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「中国経済の低迷継続等を背景に工作機械関連等の需要は低調に推移しました。また、電動車(xEV)市場は地域毎の強弱があり、伸長は想定よりも緩やかなものとなりました。」
中国経済低迷による工作機械関連需要の低調が続き、さらにxEV市場の伸長が想定より緩やかであることを新たに明示した。 - FY2024悪化有価証券報告書
「その一方で、中国経済の低迷継続等を背景に工作機械関連等の需要は低調に推移しました。」
脱炭素化・デジタル化関連の需要が堅調である一方、中国経済の低迷を背景に工作機械関連等の需要低調が続いた。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「その一方で、中国における設備投資は引き続き低調に推移した他、世界的な金融引締め等により、先行きが不透明な状況が継続しました。」
中国の設備投資低調と世界的な金融引締めによる先行き不透明感が引き続き記載されている。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、カーボンニュートラルやデジタル化に向けた投資の拡大を背景に、自動車の電動化、省エネ、デジタルインフラ等の継続したニーズの高まりにより、製造業やデータセンター等の設備投資が堅調に推移しました。その一方で、中国における設備投資は引き続き低調に推移した他、世界的な金融引締め等により、先行きが不透明な状況が継続しました。」
電動化・省エネ・デジタルインフラ関連の需要が堅調である一方、中国の設備投資低調が続き、世界的な金融引締めによる先行き不透明感も明示された。 - FY2023中国低調の一方全5部門増収有価証券報告書
「その一方で、中国においては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響等により、設備投資は低調に推移しました。」「当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ10.9%増収の1兆94億47百万円となりました。部門別には、「パワエレ エネルギー」、「パワエレ インダストリー」、「半導体」、「発電プラント」、「食品流通」全ての部門が前連結会計年度を上回りました。」
中国の設備投資低調が続く一方、国内外の需要により5部門すべてが増収となり、全社売上高は10.9%増加した。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「その一方で、中国においては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響等により、設備投資は低調に推移しました。」
自動車電動化、省エネ、デジタルインフラ等の需要が高まる一方、中国では感染拡大の影響等により設備投資が低調に推移した。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、脱炭素化に向けた世界各国の取り組みやデジタル化の加速を背景に、自動車の電動化、省エネ、デジタルインフラ等のニーズが高まり、製造業やデータセンター等の設備投資が高水準で推移しました。その一方で、中国においては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う上海市のロックダウンが解除され、物流網の混乱等による顧客への製品出荷影響は改善の傾向が見られたものの、本格的な回復には至らない状況でした。」
電動化、省エネ、デジタルインフラ関連の需要と設備投資は高水準で推移し、需要変動リスクの悪影響が一部緩和された。一方、中国市場はロックダウン解除後も本格回復には至っていない。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「オートメーション分野は、低圧インバータやFAコンポーネントを中心に、新型コロナウイルス感染拡大による中国のロックダウン影響や素材価格の高騰、部材調達難による生産影響を受け、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。」
全体として設備投資需要が高水準で推移する一方、中国ロックダウン、素材高、部材調達難によりオートメーション分野の売上高・営業損益が前年同期を下回った。 - FY2022対処有価証券報告書
「当連結会計年度における当社を取り巻く市場環境は、脱炭素化に向けた世界各国の取り組みや経済活動の回復の動きにより、製造業の設備投資の持ち直しが継続し、工作機械関連の需要が高水準で推移するとともに、自動車の電動化や省エネニーズの高まりを受け、需要が大幅に拡大しました。」
経済活動の回復、工作機械、自動車電動化、省エネ需要により需要が高水準・大幅拡大となり、需要変動リスクの悪影響が一部緩和された。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「こうした中で、工作機械関連の需要が高水準で推移するとともに、自動車の電動化や省エネニーズの高まりを受け、器具分野、オートメーション分野、半導体分野の需要が大幅に拡大しました。」
工作機械、自動車電動化、省エネ関連の需要が高水準または大幅拡大となる状況が続いている。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復基調が継続する中、製造業の設備投資が堅調に推移しました。こうした中で、工作機械関連の需要が高水準で推移し、自動車の電動化や省エネニーズの高まりを受け、器具分野、オートメーション分野、半導体分野の需要が大幅に拡大しました。」
感染症影響からの回復基調、製造業設備投資の堅調さ、工作機械・電動化・省エネ関連需要の拡大が記載され、需要変動リスクの悪影響が一部緩和された。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「当社は2019年度を起点に、創立100周年を迎える2023年度を最終年度とする5ヵ年中期経営計画「令和.Prosperity2023」をスタートさせ、成長分野であるパワエレシステム事業、パワー半導体事業へのリソース傾注や海外事業拡大等の成長戦略を推進しています。」
市場環境について、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復基調が継続し、工作機械関連、自動車電動化、再生可能エネルギーを背景に需要が拡大した。需要変動リスクの悪影響が一部緩和された状況として記載している。 - FY2021対処有価証券報告書
「また、下期にかけては国内における工作機械関連の需要が増加したほか、自動車の電動化や再生可能エネルギーの普及拡大を背景に国内外における半導体需要の高まりが顕著となりました。」
中国の経済活動再開、国内工作機械需要の増加、電動化・再生可能エネルギーを背景とする半導体需要の高まりが記載され、需要環境の一部回復が示された。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の連結業績の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、設備投資抑制や納期延伸及び前年同期の大口案件影響により、「電子デバイス」を除く4部門で需要が減少し、前年同期に比べ504億22百万円減少の5,613億10百万円となりました。」
感染症、設備投資抑制、納期延伸等により電子デバイスを除く4部門で需要減少が続いた。一方、中国では製造業の設備投資に持ち直しの動きが見られた。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、世界的に拡大した新型コロナウイルス感染症の影響により、国内外で投資抑制傾向が継続する等、厳しい状況が続きました。…設備投資抑制や納期延伸等の影響および前年同期の大口案件影響を受け、「電子デバイス」を除く4部門で需要が減少しました。」
感染症による投資抑制・納期延伸が継続し、電子デバイスを除く4部門の需要減少として実際の業績環境に現れた。一方、中国では設備投資の持ち直しも記載している。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、世界的に拡大した新型コロナウイルス感染症の影響により各国の経済活動が制限され、国内外で投資抑制傾向が強まる等、不透明な状況が続きました。一方で、中国では徐々に経済活動が再開し、製造業の設備投資に持ち直しの動きもみられました。」
新型コロナウイルス感染症に伴う経済活動制限と国内外の投資抑制が市場環境に実際に現れた。一方、中国では経済活動再開と設備投資の持ち直しも記載している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「当連結会計年度における当社を取り巻く市場環境は、前連結会計年度から続く米中貿易摩擦の長期化影響等により、中国を中心に投資抑制傾向が継続し、海外市場の減速を受け工作機械関連等の輸出が低調に推移する中、第4四半期には新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、各国で工場閉鎖や移動禁止をはじめ、過去に例のない規則の下で経済活動が制限される等、不透明感が強まり厳しい状況となりました。」
米中貿易摩擦による中国投資抑制・輸出低調に加え、第4四半期には新型コロナウイルス感染症による工場閉鎖・移動禁止が加わり、市場需要リスクが拡大した。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、海外では、昨年度から続く米中貿易摩擦の長期化影響等により、中国を中心に投資抑制傾向が継続しました。国内では、海外市場の減速を受け、工作機械関連の輸出が低調に推移する等の影響がみられましたが、老朽化設備の更新需要は堅調に推移しました。」
米中貿易摩擦の長期化を背景とする中国市場の投資抑制が継続し、国内でも工作機械関連輸出の低調が生じた。需要変動・競争環境リスクが実際の市場環境と主要部門の需要減少に現れた。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、海外では、昨年度から続く米中貿易摩擦の長期化影響等により、中国・アジア地域を中心に投資抑制の傾向が強まりました。国内では、海外市場の減速を受け、工作機械関連の輸出が低調に推移する等の影響がみられましたが、老朽化設備の更新需要は堅調に推移しました。」
米中貿易摩擦の長期化により中国・アジアの投資抑制傾向が強まり、国内でも工作機械関連輸出の低調が現れた。需要変動リスクが前四半期から悪化している。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、海外においては、昨年度から続く米中貿易摩擦影響の拡大等を背景に中国市場で投資抑制傾向が継続し、その影響がアジアにも波及し始めました。国内においても、海外市場の減速を受け、工作機械の輸出が鈍化する等の影響がみられましたが、老朽化設備の更新需要は堅調に推移しました。」
中国市場の投資抑制が継続し、影響がアジアへ波及した。国内でも海外市場の減速を受けて工作機械輸出の鈍化が現れ、需要変動リスクが実際の業績環境に現れた。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、海外においては、米中貿易摩擦等を背景に先行きの不透明感が強まり、下期以降、中国市場で投資抑制傾向等が顕在化してきました。」
米中貿易摩擦を背景に不透明感が強まり、中国市場で投資抑制傾向が顕在化した。需要変動リスクが前四半期より具体的に悪化している。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「なお、米中貿易摩擦等を背景に、一部の市場に減速がみられる等、不透明感を強めつつ推移しました。」
需要は中国・アジアや国内で堅調だった一方、米中貿易摩擦等を背景に一部市場の減速と不透明感の強まりが記載された。 - FY2019-Q1対処有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、海外においては、中国・アジア地域を中心に自動化、省力化、省エネ化に向けた需要が前期に引き続き好調に推移する等、緩やかな回復基調となりました。国内においても、老朽化設備の更新ならびに生産設備の自動化、省力化や自動車関連投資等を背景とした需要増加を受け、緩やかな回復基調となりました。」
中国・アジアおよび国内で自動化・省力化・省エネ化や設備更新の需要が好調に推移し、当四半期は需要変動リスクの悪影響が緩和された状況として記載されている。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「エネルギーマネジメント分野は、スマートメータの物量減少を主因に、売上高は前期を下回りましたが、原価低減等の推進により、営業損益は前期と同水準となりました。」「電源システム分野は、太陽光発電システム向けパワーコンディショナの需要減少等により、売上高は前期を下回りました。」
スマートメータおよび太陽光発電向けPCSの需要減少が、複数分野の減収要因として実際に発生している。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「エネルギーマネジメント分野は、スマートメータの物量減少を主因に、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。」「電源システム分野は、盤事業の前年同期大口案件の影響並びに太陽光発電システム向けパワーコンディショナの需要減少等により、売上高は前年同期を下回りました」
スマートメータの物量減少や太陽光発電システム向けPCS需要減少が、引き続き事業実績に現れている。 - FY2018-Q2顕在化有価証券報告書
「自販機分野は、中国市場における顧客の展開計画見直しによる投資抑制等が継続したものの、国内市場における需要が堅調に推移し、売上高は前年同期を上回り、営業損益は前年同期と同水準となりました。」
中国市場の顧客による展開計画見直しと投資抑制が継続し、需要変動リスクが実際の事業要因として現れている。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「自販機分野は、国内市場における需要が堅調に推移したものの、中国市場における顧客の展開計画見直しによる一時的な投資抑制等が影響し、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。」
中国市場で顧客の展開計画見直しと投資抑制が発生し、自販機分野の減収減益として現れた。 - FY2017-Q3顕在化有価証券報告書
「ドライブ分野は、鉄道車両用電機品の海外大口案件減少及び為替影響により、売上高は前年同期を下回りました。」「自販機分野は、国内市場の業界再編に伴う需要減少及び中国市場の立ち上がり遅れにより、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。」
海外大口案件、中国市場、国内市場の需要減少が複数分野の減収減益として実際に発生した。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「ドライブ分野は、中国を中心とした海外のインバータの需要減少及び為替影響により、売上高は前年同期を下回りました。」「自販機分野は、国内飲料メーカーの投資抑制に伴う需要の減少等により、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。」
中国を中心とした海外インバータ需要、国内飲料メーカーの投資、メガソーラー等の需要減少が複数部門の減収減益として発生している。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「パワエレ機器部門の売上高は前年同期比7.0%減少の434億42百万円となり、営業損益は前年同期比11億74百万円減少の1億77百万円となりました。ドライブ分野は、中国を中心とした海外のインバータの需要減少及び為替換算差の減収影響により、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。」
中国を中心とした海外インバータ需要の減少と価格・為替の影響が、パワエレ機器部門の減収減益として実際に発生した。 - FY2016初出有価証券報告書
「中国における景況の悪化あるいは経済政策の変更が発生した場合や、市場における製品需給の急激な変動や競争の激化、及びそれらに伴う価格レベルの大幅な下落があった場合には、富士電機の業績に影響を及ぼす可能性があります。」
中国・アジアおよび国内景気との関係、需要・価格変動をリスクとしている。