資金調達環境・金利・格付け低下リスク
FY2016に初出。15回の記載のうち8回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2022。直近の記載はFY2026-H1。
日立製作所がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。49社中12社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに21社。
- FY2026-H1対処有価証券報告書
「当中間連結会計期間において、当社がムーディーズ・ジャパン㈱から取得している債券格付け(長期/短期)は、A3/P-2からA2/P-1となり、㈱格付投資情報センターから取得している債券格付け(長期)は、AA-からAAとなりました。」
ムーディーズの長期・短期格付けがA3/P-2からA2/P-1へ、R&Iの長期格付けがAA-からAAへ引き上げられた。 - FY2025対処有価証券報告書
「受取利息は、前年度に比べて67億円減少し、320億円となり、支払利息は、前年度に比べて240億円減少し、469億円となりました。」
年間支払利息は前年度の709億円から469億円へ減少し、金利上昇・資金調達コストの影響が当年度は低減した。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「受取利息は、前年同期に比べて20億円増加して217億円となり、支払利息は、前年同期に比べて68億円減少して307億円となりました。」
中間期の支払利息は前年同期比68億円減の307億円となり、前年度まで拡大していた金利・資金調達コストの影響が一時的に低減した。 - FY2024悪化有価証券報告書
「受取利息は、前年度に比べて131億円増加し、387億円となり、支払利息は、前年度に比べて196億円増加し、709億円となりました。」
有利子負債は減少した一方、支払利息は前年比196億円増の709億円となり、金利上昇・資金調達コストの影響が年間実績として拡大した。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「受取利息は、前年同期に比べて123億円増加して299億円となり、支払利息は、前年同期に比べて195億円増加して549億円となりました。」
支払利息が前年同期比195億円増の549億円となり、金利上昇・借入に伴う資金調達コストの影響がさらに数値化された。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「受取利息は、前年同期に比べて84億円増加して197億円となり、支払利息は、前年同期に比べて161億円増加して375億円となりました。」
支払利息が前年同期比161億円増の375億円となり、借入・金利上昇に伴う資金調達コストの影響が拡大した。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「受取利息は、前年同期に比べて59億円増加して112億円となり、支払利息は、前年同期に比べて83億円増加して176億円となりました。」
支払利息が前年同期比83億円増の176億円となり、借入・金利上昇に伴う資金調達コストの影響が第1四半期にも数値化された。 - FY2023悪化有価証券報告書
「受取利息は、前年度に比べて101億円増加して256億円となり、支払利息は、前年度に比べて242億円増加して513億円となりました。」
金利上昇・借入依存に関するリスクが、年間支払利息513億円、前年比242億円増として実績に現れた。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「受取利息は、前年同期に比べて62億円増加して176億円となり、支払利息は、前年同期に比べて158億円増加して353億円となりました。」
支払利息が前年同期比158億円増の353億円となり、借入・金利上昇に伴う資金調達コストの影響がさらに数値化された。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「その他の収益は、日立建機㈱に対する支配の喪失に伴って事業再編等利益を計上したものの、前年同期に比べて306億円減少して745億円となりました。その他の費用は、リスク分担型企業年金制度への移行に伴う費用や急激な金利上昇等による割引率の上昇に伴う日立エナジーの減損損失の計上等により、前年同期に比べて1,132億円増加して1,344億円となりました。」
急激な金利上昇と割引率上昇に伴う日立エナジーの減損損失が発生し、その他の費用が前年同期比1,132億円増の1,344億円となった。支払利息も前年同期比84億円増の214億円となっている。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当社は、資金調達を銀行等の金融機関からの借入に依存することにより金利上昇のリスクにさらされています。」
従来の資金調達環境・格付けリスクに加え、借入増加に伴う金利上昇リスクと資金調達コスト上昇の可能性を明示した。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「当社が取得している債券格付けに関して、2019年8月29日、㈱格付投資情報センター(R&I)は、長期格付けをA+からAA-に、短期格付けをa-1からa-1+に引き上げた。」
R&Iによる長期・短期格付けの引き上げが行われ、資金調達環境・格付け低下リスクに対する外部評価が改善した。 - FY2019再掲有価証券報告書
「当社は、現在の格付け水準の下で、引き続き、国内及び海外の資本市場から必要な資金調達が可能であると考えており、格付け水準の維持・向上を図っていく。」
資金調達環境と格付け水準の維持・向上を目指す方針を再確認している。2019年3月末の長期格付けはムーディーズA3、S&P A-、R&I A+だった。 - FY2017再掲有価証券報告書
「当社は、現在の格付け水準の下で、引き続き、国内及び海外の資本市場から必要な資金調達が可能であると考えており、格付け水準の維持・向上を図っていく。」
資金調達環境・格付け低下リスクを示しつつ、A3、A-、A+の格付け水準の維持・向上を方針としている。 - FY2016初出有価証券報告書
「世界経済が悪化した場合、当グループの営業活動によるキャッシュ・フロー、業績及び財政状態に悪影響を及ぼし、これに伴い当社の債券格付けにも悪影響を及ぼす可能性がある。」
2016年3月末の格付けはムーディーズA3、S&P A-、R&I A+。コミットメントラインの借入未実行残高は5,530億円。