固定資産減損と将来キャッシュ・フロー見積りの不確実性
FY2022に初出。8回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023-Q2。直近の記載はFY2026。
ニチダイがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2025年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より2年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。42社中16社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに3社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「当連結会計年度においては、精密部品事業及びフィルタ事業の一部の資産グループについて、営業活動から生じる損益が継続してマイナスになっていることから、減損の兆候を識別いたしました。また精密部品事業の一部の資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額と帳簿価額を比較した結果、割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回るため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し235,912千円の減損損失を計上しております。」
精密部品事業等で減損兆候を識別し、精密部品事業に2億3,591万2千円の減損損失を計上した。前年度の981万3千円から金額が大幅に増加している。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度においては、精密部品事業及びフィルタ事業の一部の資産グループについて、営業活動から生じる損益が継続してマイナスになっていることから、減損の兆候を識別いたしましたが、当該資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を上回るため、減損損失を認識しておりません。また、遊休資産については、今後、事業の用に供する予定がなくなったことなどから、当該資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、9,813千円の減損損失を計上しております。」
精密部品・フィルタ事業の一部で減損兆候を識別し、タイ・ランプーン県のフィルタ事業遊休資産について981万3千円の減損損失を計上した。固定資産減損リスクが再び損益に現れている。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「減損損失 61,881 -」
当第2四半期連結累計期間の減損損失は計上されず、前年同期の6,188万1千円から減少した。固定資産減損が当四半期の損益に現れていない。 - FY2023対処有価証券報告書
「当連結会計年度においては、自動車生産の停滞等を要因としてネットシェイプ事業及びアッセンブリ事業において営業損益が継続してマイナスとなったことから、当該事業の資産グループに対して減損の兆候を識別し、268,418千円の減損損失を計上しております。」
固定資産減損はネットシェイプ事業2億169万7千円、タイのアッセンブリ事業6,672万円の計2億6,841万8千円となった。減損は継続して発生しているが、前年度の7億4,398万3千円から金額は減少した。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「減損損失 26,346 63,142」
第3四半期累計期間の減損損失は6,314万2千円となり、前年同期の2,634万6千円から増加した。固定資産減損リスクが引き続き損益に現れ、前年同期比で悪化している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「これは、主に減価償却費3億1千万円、賞与引当金の増加額1億2千3百万円、減損損失6千1百万円の増加要因より、税金等調整前四半期純損失8千6百万円、法人税等の支払額8千1百万円、仕入債務の減少額4千5百万円、保険契約変更差額4千3百万円の減少要因を差し引いた結果によるものであります。」
当第2四半期累計期間に減損損失6,188万1千円を計上し、前年同期の2,634万6千円から減損損失が増加した。固定資産減損リスクが引き続き損益に現れている。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「減損損失 - 12,069」
当第1四半期連結累計期間の特別損失として、減損損失1,206万9千円が計上された。固定資産減損リスクが四半期の損益に実際に現れている。 - FY2022初出有価証券報告書
「当連結会計年度においては、自動車生産台数の減少等を要因としてアッセンブリ事業において営業損益が継続してマイナスとなったことから、当該事業の資産グループに対して減損の兆候を識別し、717,636千円の減損損失を計上しております。」
アッセンブリ事業の継続的な営業損失を受けて減損の兆候を識別し、7億1,763万6千円の減損損失を計上した。将来の自動車生産台数・受注予測を基礎とする回収可能性の見積りに不確実性があると開示している。