グローバル展開に伴う為替・カントリー・プロジェクト管理リスク
FY2016に初出。37回の記載のうち12回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q1。直近の記載は2026-08-05。
酉島製作所がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。12社中6社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに1社。
- 2026-08-05対処決算
「経常利益は営業外費用として為替差損が500百万円減少した結果1,117百万円(前年同四半期は270百万円の損失)となり」
為替差損が前年同期から減少し、経常損益は損失から利益へ転じた。 - FY2026悪化有価証券報告書
「当社グループ全体の受注高において高い割合を占める中東地域…2026年3月期において同地域が占める割合は約27.6%」「紛争が長期化した場合には、世界的な資材価格や物流費用の高騰…が懸念されます。」
中東・アフリカ地域への受注依存と紛争、制裁、輸送費高騰、取引中断等の地政学的リスクをより具体的に記載している。 - FY2026対処有価証券報告書
「為替差損が465百万円に減少した」
為替変動リスクは継続しているが、為替差損は前年度の1,711百万円から465百万円へ減少した。為替予約等によるヘッジ方針も継続している。 - 2026-05-14対処決算
「経常利益は、営業外費用として為替差損が465百万円に減少したこともあり5,204百万円(前連結会計年度比664百万円増加)となりました。」
為替差損は前期の1,711百万円から465百万円へ減少した。一方、地政学リスク等の不確実性は別途継続記載している。 - FY2026-H1為替差損の縮小有価証券報告書
「経常利益は、営業外費用として為替差損723百万円が発生した結果、40百万円(前年同期は経常損失168百万円)となり、売上高経常利益率0.1%となりました。」
為替変動リスクは引き続き損益に現れ、為替差損723百万円を計上したが、前年同期の1,123百万円からは減少した。経常損益は前年同期の損失から利益へ転じている。 - FY2025悪化有価証券報告書
「経常利益は、営業外費用として為替差損1,711百万円などが発生したことにより4,540百万円(前連結会計年度は経常利益6,297百万円)となりました。」
為替変動リスクが年間1,711百万円の為替差損として顕在化し、経常利益を押し下げた。地政学リスクや中東・アフリカ取引の集中もリスクとして明示している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「経常損失は、営業外費用として為替差損1,123百万円が発生した結果、168百万円(前年同期比2,071百万円減少)となり、売上高経常利益率△0.4%となりました。」
為替変動リスクが上期の損益に顕在化し、為替差損は前年同期の280百万円から1,123百万円へ増加した。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「経常利益は、営業外費用として為替差損が1,424百万円発生した結果、3,236百万円(前年同四半期比1,152百万円増加)となり、売上高経常利益率は5.6%となりました。」
為替変動リスクが引き続き損益に顕在化し、為替差損は前年同四半期累計期間の555百万円から1,424百万円へ増加した。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「為替差益 75 -」「為替差損 - 280」
前年同四半期の為替差益75百万円から、当第2四半期累計期間は為替差損280百万円へ転換し、為替変動リスクが損益に顕在化した。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「経常利益は、営業外費用として為替差損が390百万円発生した結果、997百万円(前年同四半期比616百万円増加)となり、売上高経常利益率は5.8%となりました。」
為替変動リスクが当第1四半期の損益に顕在化し、為替差損390百万円を計上した。前年同四半期の為替差損59百万円から増加している。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「経常利益は、営業外費用として為替差損が555百万円発生した結果、2,084百万円(前年同四半期比8百万円減少)となり、売上高経常利益率は5.1%となりました。」
為替変動リスクが当第3四半期累計期間の損益に顕在化し、前年同四半期の為替差益58百万円から為替差損555百万円へ転換した。 - FY2023-Q2為替差損から為替差益へ転換有価証券報告書
「為替差益 - 75」
前年同四半期累計期間の為替差損4百万円に対し、当第2四半期連結累計期間は為替差益75百万円となり、為替変動の損益影響が損失から利益へ転換した。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「為替差損 - 59」
前年同四半期には為替差損が発生していなかったのに対し、当第1四半期累計期間は為替差損59百万円を計上し、為替変動リスクが損益に現れた。 - FY2022-Q3為替差益への転換有価証券報告書
「為替差益 - 58」
前年同四半期累計期間の為替差損134百万円に対し、当第3四半期累計期間は為替差益58百万円となり、為替変動の損益影響が損失から利益へ転換した。 - FY2022-Q2為替差損の大幅縮小有価証券報告書
「為替差損 120 4」
為替差損は前年同四半期累計期間の120百万円から4百万円へ縮小したが、為替変動リスクの損益への影響は引き続き発生している。 - FY2022-Q1為替差損から為替差益への転換有価証券報告書
「為替差益 - 17」
前年同四半期の為替差損125百万円に対し、当第1四半期連結累計期間は為替差損が発生せず、為替差益17百万円を計上した。 - FY2021為替差益への転換有価証券報告書
「当連結会計年度末にかけて1ドル110.71円(前連結会計年度末1ドル108.83円)まで円安となり240百万円の為替差益(前連結会計年度270百万円の為替差損)が発生した」
為替変動リスクは継続記載されているが、損益への影響は前期の270百万円の為替差損から当期の240百万円の為替差益へ転換した。為替予約・外貨調達等のヘッジ方針も継続している。 - FY2021-Q3為替差損の縮小有価証券報告書
「為替差損 178 134」
為替差損は前年同四半期累計期間の178百万円から134百万円へ縮小したが、為替変動リスクの損益への影響は引き続き発生している。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「経常損失は、営業外費用として為替差損120百万円が発生した結果、239百万円(前年同四半期は経常損失1,870百万円)となり、売上高経常利益率は△1.31%となりました。」
為替変動リスクが引き続き損益に現れ、為替差損120百万円を計上した。前年同期の248百万円からは縮小している。 - FY2021-Q1為替差損の縮小有価証券報告書
「為替差損 228 125」
為替差損は前年同期の228百万円から125百万円へ縮小したが、為替変動リスクの損益への影響は引き続き発生している。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「中東における工事案件の契約先が破綻したことにより、同社に対する貸倒引当金及び工事損失引当金合計707百万円を計上しました。」
従来から記載していた中東プロジェクトのカントリー・プロジェクト管理リスクが、契約先の破綻、貸倒引当金及び工事損失引当金707百万円の計上として顕在化した。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「経常損失は、営業外費用として為替差損が178百万円発生した結果、1,830百万円(前年同四半期は経常利益696百万円)となり、売上高経常利益率は△6.7%となりました。」
前年同四半期の為替差益108百万円から、当第3四半期累計期間は為替差損178百万円へ転換し、為替変動リスクが損益に現れている。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「経常損失は、営業外費用として為替差損248百万円が発生した結果、1,870百万円(前年同四半期は経常利益151百万円)となり、売上高経常利益率は△10.6%となりました。」
為替変動リスクが為替差損248百万円として損益に顕在化し、前年同期の為替差益182百万円から損失へ転換した。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「経常損失は、営業外費用として為替差損が228百万円発生した結果、353百万円(前年同四半期は経常利益261百万円)となり、売上高経常利益率は△4.1%となりました。」
前年同期の為替差益102百万円から、当四半期は為替差損228百万円へ転換し、為替変動リスクが損益に顕在化した。 - FY2019対処有価証券報告書
「懸案事項であった中東の大規模プロジェクトの終結に伴い、工事損失引当金が1,050百万円減少しております。」「中東プロジェクトの回収が進んだことにより、受取手形及び売掛金は、前連結会計年度に比べ1,005百万円減少しております。」
過去に長期化・追加費用が発生した中東大規模プロジェクトについて、終結と売掛金回収の進展を記載している。為替差損は75百万円発生し、為替ヘッジ方針は継続している。 - FY2019-Q3為替差益の増加有価証券報告書
「為替差益 29 108」
前年同四半期累計期間の為替差益29百万円に対し、当第3四半期連結累計期間は108百万円となり、為替差益が増加した。為替変動リスク自体については、重要な変更なしとされている。 - FY2019-Q2為替差益の増加有価証券報告書
「経常利益は、営業外収益として為替差益182百万円及び持分法による投資利益63百万円が発生した結果、151百万円(前年同四半期は経常損失702百万円)となり、売上高経常利益率は0.8%となりました。」
前年同期の為替差益3百万円から、当第2四半期累計期間は182百万円へ増加した。為替変動リスク自体については、重要な変更なしとされている。 - FY2019-Q1為替差損から為替差益へ転換有価証券報告書
「経常利益は、営業外収益として為替差益が102百万円発生した結果、261百万円(前年同四半期は経常損失112百万円)となり、売上高経常利益率は3.2%となりました。」
前年同期の為替差損15百万円から、当第1四半期累計期間は為替差益102百万円へ転換した。為替変動リスク自体については重要な変更なしとされている。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「中東プロジェクトの長期化による追加費用発生等により、工事損失引当金等を約9億円計上した」
グローバルプロジェクト管理リスクが、中東案件の長期化と追加費用・引当金計上として実際の損益に現れた。為替差損も94百万円発生した。 - FY2018-Q3為替差益の縮小有価証券報告書
「為替差益 328 29」
前年同四半期累計期間の為替差益328百万円に対し、当第3四半期累計期間は29百万円となり、為替差益が縮小した。為替変動リスク自体については、新たな発生または重要な変更はないと記載している。 - FY2018-Q2為替差損から為替差益へ転換(第2四半期累計)有価証券報告書
「為替差益 - 3」
前年同四半期累計期間の為替差損499百万円に対し、当第2四半期連結累計期間は為替差益3百万円となり、為替変動の損益影響が損失から利益へ転換した。 - FY2018-Q1為替差損の大幅縮小有価証券報告書
「営業外費用として為替差損が15百万円発生した結果、112百万円(前年同四半期は経常損失924百万円)となりました。」
前年同期の為替差損641百万円から当四半期は15百万円へ大幅に縮小したが、為替差損自体は発生している。 - FY2017為替差損から為替差益へ転換(通期)有価証券報告書
「経常利益は、営業外収益として為替差益126百万円が発生したことなどにより1,871百万円(前連結会計年度は経常損失1,663百万円)となりました。」
前期の為替差損1,395百万円から、当期は為替差益126百万円へ転換した。為替予約、外貨建て資材調達、現地調達によるヘッジ方針は継続している。 - FY2017-Q3為替差損から為替差益へ転換有価証券報告書
「経常利益は、営業外収益で為替差益が328百万円発生した結果、808百万円(前年同四半期は経常損失1,126百万円)となり、売上高経常利益率は3.1%となりました。」
前年同期および前四半期まで発生していた為替差損ではなく、当第3四半期累計期間には328百万円の為替差益が発生した。一方、為替換算調整勘定は前連結会計年度末比1,498百万円減少しており、為替変動リスクの存在自体の変更は記載されていない。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「経常損失は、営業外費用として為替差損499百万円が発生した結果、576百万円(前年同四半期は経常損失880百万円)となりました。」
為替変動リスクが引き続き損益に現れ、当第2四半期累計期間に499百万円の為替差損が発生した。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「経常損失は、営業外費用として為替差損が641百万円発生した結果、924百万円(前年同四半期は経常損失619百万円)となりました。」
為替変動リスクが当四半期の損益に現れ、641百万円の為替差損が発生した。為替換算調整勘定も前年度末から1,014百万円減少している。 - FY2016初出有価証券報告書
「中近東をはじめとする大型プロジェクト案件については、見積・提案から成約を経て製造・据付・引渡しに至るまで長期に亘ることから、その間の為替変動に伴うリスクを負うほか、当該地域における政治的、経済的な社会情勢の急変や税制の変更が当社グループの事業運営に障害または遅延をきたす可能性があります。」
為替予約、外貨建て・現地資材調達をヘッジ手段として記載。FY2016には為替差損1,395百万円が発生し、リスクが損益に現れている。