高インフレ・利上げ・エネルギー価格による景気後退リスク
FY2022-Q3に初出。14回の記載のうち5回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2022。直近の記載は2026-08-07。
タカトリがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2025年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。34社中23社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに35社。
- 2026-08-07悪化決算
「当第3四半期累計期間における世界経済は、中東情勢の不安定化を受けてエネルギー価格の高騰や資源供給制約・サプライチェーンの混乱が続き、減速の兆しがみられております。」
中東情勢を起点とするエネルギー価格高騰、資源供給制約、サプライチェーン混乱と世界経済の減速懸念を記載している。 - FY2026-H1AI成長下で関税・地政学リスク併存有価証券報告書
「当中間連結会計期間における世界経済は、中東情勢を中心とした国際情勢や通商環境の混乱などによる不透明感を抱えながらも、AI開発・利活用の拡大による底堅い成長を維持しております。 米国では、活発なAI関連投資や減税規模の拡大による堅調な成長がみられる一方、関税政策や中東情勢の緊迫化に伴う景気の減速が懸念されております。」
AI開発・利活用やAI関連投資が世界経済を下支えする一方、関税政策、中東情勢、通商環境の混乱による景気減速懸念が併記された。 - 2026-05-14悪化決算
「当中間連結会計期間における世界経済は、中東情勢を中心とした国際情勢や通商環境の混乱などによる不透明感を抱えながらも、AI開発・利活用の拡大による底堅い成長を維持しております。」
AI関連投資による底堅さを示す一方、中東情勢と通商環境の混乱による不透明感を明示した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「米国による関税政策を発端とした景気の下押し圧力が強まり、また、金融市場の混乱および地政学リスクの高まりが懸念され、景気の減速が見込まれております。」
前期に示されたインフレ沈静化・緩やかな成長回帰の見方から、関税政策、金融市場の混乱、地政学リスクによる景気減速見通しへ変化した。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「当中間連結会計期間における世界経済は、インフレの落ち着きによる実質所得の持ち直しを背景に、底堅い成長を維持している一方、米国および欧州主要国の政治不安定化を受け、依然として先行きの不透明感を抱えております。 米国では、規制緩和による成長促進要因がある一方、関税引き上げや移民抑制策の強化による成長抑制要因がインフレ再燃への警戒感を強めることから、引き締め気味の金融政策が設備投資の下押し要因となる見通しであります。」
インフレ沈静化による底堅い成長を示す一方、米欧の政治不安定化、関税引上げ、移民抑制、金融政策による設備投資下押しが新たな不透明要因として加わった。 - FY2024対処有価証券報告書
「FRBは、9月に実施した利下げにより緩やかな景気減速とインフレ安定化を見込んでおります。」
高インフレ・利上げによる景気後退リスクについて、米国の利下げとインフレ安定化見通しが記載され、従来より緩和方向の見方となった。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における世界経済は、地政学リスクの高まりや脱炭素、デジタル化が進行するなか、世界経済に大きな影響を与えてきた急激な金融引き締めがおおむね終了し、金融引き締め効果の累積等によるインフレ鎮静化を経て緩やかな成長期へと回帰しております。」
急激な金融引き締めの終了とインフレ鎮静化を経て緩やかな成長期へ回帰したとの見方を継続しているが、地政学リスクは残存している。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における世界経済は、世界経済に大きな影響を与えてきた急激な金融引き締めの累積的効果等に起因する減速局面を過ぎ、インフレ鎮静化を経て巡航速度の成長期へと回帰しておりますものの地政学的な不透明感を抱え、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。」
急激な金融引き締めによる減速局面を過ぎ、インフレ鎮静化を経て成長期へ回帰しているとの見方を示した一方、地政学的な不透明感は残るとしている。 - FY2023再掲有価証券報告書
「当連結会計年度における世界経済は、米国では良好な雇用情勢や実質所得の増加による個人消費や輸出の増加などから堅調に推移しているものの、企業景況感の悪化や資金調達環境の引き締まりを背景に、製造業による機械投資を中心に低迷することで景気は減速する見通しとなっております。」
米国の資金調達環境の引き締まりと機械投資低迷による景気減速リスクを継続して記載している。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国では景気鈍化懸念に加え、金融環境の引き締まりによる厳しい資金調達環境などを背景に企業マインドが悪化しているものの、底堅い雇用情勢や積み上がった貯蓄の取り崩しによる個人消費に支えられ堅調に推移しております。今後、更なる金融引き締めにより資金調達環境が悪化し経済全体への資金供給の減少が加速すれば、景気の急速な悪化につながる可能性もあり、楽観視できない状況となっております。 欧州では高インフレによる購買力の下押しによる個人消費の低迷や欧州圏内外の需要低迷を受け、製造業を中心とした停滞により低調に推移しております。高インフレおよび金融引き締めが長期化すれば、景気の低迷も長引く見通しとなっております。」
米国の金融環境引き締め・資金調達環境悪化、高インフレと金融引き締めによる欧州景気低迷というリスクを継続して記載している。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「また、米国発の金融機関の経営破綻から金融機関の経営不安が急速に強まり、事態が長期化すれば、高インフレと併せて経済へ悪影響を及ぼす可能性があります。」
高インフレ、金融不安、経済への下振れ可能性を、前期までの景気後退リスクの文脈で継続して記載している。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における世界経済は、米国では企業収益が堅調に推移しております。とりわけ、世界的なエネルギーの供給不安が続くなか、米国が資源供給の拠点となる状況は当面続き、エネルギー生産関連の設備投資やエネルギー関連財の輸出が当面の景気を下支えするものとなっております。一方、労働供給の回復の遅れ、高インフレや政策金利の引き上げ等により、下振れする可能性も潜んでおります。欧州では、労働需要のひっ迫を背景に賃金上昇の加速や天然ガスなど資源価格の高騰による高インフレ、資源価格の高止まり等が家計や企業活動へ影響を及ぼしていること、また、主要国でのエネルギー利用の制約等により生産が低下していることで、景気は低調に推移しております。」
高インフレ、政策金利引上げ、天然ガス等の資源価格高騰、エネルギー利用制約による景気下振れリスクを継続して記載している。 - FY2022悪化有価証券報告書
「一方、金融引き締め策が一段と強化される方向性が鮮明となっており、株価下落やローン金利の上昇など金融環境が引き締まることで、底堅く推移していた個人消費も再び減速し、景気後退のリスクへの警戒は怠れない状況となっております。欧州では、ロシア産天然ガスの供給不安に加え、フランスでの原発稼働率の低下等に伴う電力需給ひっ迫などを背景に電力価格が高騰しております。」
前回までの高インフレ・利上げ・エネルギー価格リスクについて、金融引き締めによる消費減速、ロシア産天然ガスの供給不安、電力価格高騰として影響が具体化した。 - FY2022-Q3初出有価証券報告書
「FRB(連邦準備制度理事会)のインフレ抑制に向けての積極的な利上げに伴い、金利は昨年末以降大幅に上昇しており、高インフレ長期化等の先行き不透明性は高く、景気後退のリスクへの警戒が怠れない状況となっております。」
積極的な利上げ、金利上昇、高インフレの長期化を背景に、景気後退リスクを新たな具体的な外部リスクとして記載した。