利益率の高い大型案件の減少による利益悪化
FY2019-Q1に初出。6回の記載のうち2回が「再定義」で、最初の「再定義」はFY2019-Q2。直近の記載はFY2020-Q3。
小池酸素工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2018年)より1年遅い。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに1社。
- FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「溶接機材部門においては、溶接材料の需要の鈍化や溶接ロボットを中心とする大型設備の受注の減少などにより、売上高は低調に推移しましたが、機械装置との一体販売による溶接プロセス改善提案の強化やLED天井灯・メタルスライダーなどの特徴ある新商材を市場投入し拡販に努め、利益は増加しました。その結果、売上高は70億96百万円(前年同期比3.0%減)、セグメント利益は2億65百万円(同16.8%増)となりました。」
溶接材料の需要鈍化と、溶接ロボットを中心とする大型設備の受注減少が実際の売上高3.0%減として表れた。一方、新商材投入などにより利益は増加した。 - FY2020-Q2後退有価証券報告書
「機械装置部門においては、プラズマ切断機やレーザー切断機等の拡販活動の強化により大型案件の受注を獲得し、売上高・利益が増加しました。その結果、売上高は87億75百万円(前年同期比9.9%増)、セグメント利益は4億27百万円(同76.2%増)となりました。」
従前記載されていた利益率の高い大型案件の減少とは異なり、当四半期は大型案件の受注獲得と機械装置部門の利益増加が記載されている。ただし、当該案件の利益率自体は明示されていない。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「このような状況のもと、当社グループは世界市場での顧客満足の実現に向けた拡販活動の強化を行い、売上高は増加したものの、価格競争の激化や物流コストの増加などによる原価の上昇により、営業損失となりました。」
利益悪化要因は、従来の価格競争の激化に加え、物流コスト増加による原価上昇として記載され、営業損失51百万円となった。 - FY2019-Q3再定義有価証券報告書
「しかしながら、価格競争の激化などにより、利益は減少しました。」
利益悪化要因の説明が、前四半期の「利益率の高い商品の販売減少」から、当四半期は「価格競争の激化」へと変化している。 - FY2019-Q2再定義有価証券報告書
「しかしながら、利益率の高い商品の販売が減少したことなどにより、利益は減少しました。」
前四半期までの「利益率の高い大型案件の減少」という表現から、当四半期は「利益率の高い商品の販売」の減少へと、利益悪化要因の表現が変化している。 - FY2019-Q1初出有価証券報告書
「当社グループは10月に迎える創業100周年に向かって「グランド100トライアスロンセール」による拡販活動の活性化に努め、売上高は増加したものの、利益率の高い大型案件の減少などにより、営業損失となりました。/溶接機材部門においては、「グランド100トライアスロンセール」の一環として拡販活動に取り組み、溶接機・溶接関連商品・安全器の売上高が増加しました。しかしながら、利益率の高い大型案件が減少したことなどにより、利益は減少しました。/その結果、売上高は24億66百万円(前年同期比6.2%増)、セグメント利益は49百万円(同39.0%減)となりました。」
売上高が増加する一方、利益率の高い大型案件の減少が営業損失および溶接機材部門の利益減少の要因として実際に記載され、影響が数値化されている。