固定費負担による採算悪化
FY2021-Q2に初出。10回の記載のうち5回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021-Q3。直近の記載はFY2026。
赤阪鐵工所がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。20社中7社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに4社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「また、低燃費型新機種製造に向けた木型等製作により、減価償却費が88百万円増加したことも当事業年度の収益に影響を及ぼしております。」
原材料・購入品・各種経費の上昇に加え、低燃費型新機種向け木型等製作による減価償却費88百万円増加が収益を圧迫し、固定費負担による採算悪化が続いている。 - 2026-06-03悪化株主総会
「低燃費型新機種製造に向けた木型等製作により、減価償却費が89百万円増加したことも当事業年度の収益に影響を及ぼしております。」
新機種製造に向けた設備関連の減価償却費増加が、当期の収益を圧迫する要因として具体的に現れている。 - FY2024悪化有価証券報告書
「損益面では、社内のコストダウンに取り組むも、原材料、購入品に加え各種経費の値上がりが大きく、内燃機関の売価に値上がり相当分を転嫁しきれないことから原価率が大幅に悪化しています。」
コストダウンを進めたものの、各種コスト上昇と価格転嫁困難により原価率が大幅に悪化し、固定費を含む費用負担が増収下の減益要因となった。 - FY2024-Q2固定費負担再拡大有価証券報告書
「収益面では資材費等コストアップの影響を製品価格に転嫁しきれていないこと、また、前期の設備投資による減価償却費の増加もあり、経常損失62百万円(前年同期経常利益186百万円)、四半期純損失45百万円(前年同期四半期純利益116百万円)となりました。」
前期設備投資に伴う減価償却費の増加が、資材費等のコストアップとともに売上増収下の赤字転落要因として現れ、固定費負担による採算悪化が再び強まっている。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「収益面では、前述のとおり収益性の高い部分品及び修理工事等の売上が前年同期に比べ増加したこと、また、販売費及び一般管理費が前年同期に比べ減少した結果、経常利益186百万円(前年同期比83.2%増)、四半期純利益116百万円(前年同期比55.1%増)となりました。」
前期に顕在化した固定費・費用負担に対し、販売費及び一般管理費が前年同期に比べ減少し、経常利益・四半期純利益の増加につながった。費用負担による採算悪化は当四半期には緩和された形で記載されている。 - FY2023-Q1対処有価証券報告書
「製造総費用や販売費及び一般管理費が前年同期に比べ減少した結果、経常利益57百万円(前年同期比72.8%増)、四半期純利益35百万円(前年同期比118.4%増)となりました。」
前期に顕在化した固定費・費用負担による採算悪化に対し、製造総費用と販売費及び一般管理費が前年同期比で減少し、経常利益・四半期純利益の増加につながった。 - FY2022対処有価証券報告書
「主機関の製造コスト削減、経費削減による販売費及び一般管理費の減少」
前期に顕在化した固定費・費用負担による採算悪化に対し、製造コストおよび経費の削減、販売費及び一般管理費の減少が利益回復要因として記載されている。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「受注減少による変動費等の減少はありましたが、地球温暖化対策に向けた規制強化への対応や自動運航船の実現に向けた動きは加速しており、その対応に係る試験研究費等の増加により損失計上となりました。」
受注減少に伴う変動費の減少だけでは費用負担を吸収できず、試験研究費等の増加を含む費用負担が経常損失145百万円、当期純損失234百万円として顕在化した。 - FY2021-Q3研究開発費増・費用負担継続有価証券報告書
「一方、環境規制に対応した船舶用主機関の研究・開発の流れは加速しており、当社もその対応に係る試験研究費が増加しております。その結果、当第3四半期累計期間は、売上高6,000百万円(前年同期比11.0%減)、経常損失151百万円(前年同期は経常損失7百万円)、四半期純損失160百万円(前年同期は四半期純利益89百万円)となりました。」
売上減少局面で環境規制対応の試験研究費が増加し、経常損失151百万円・四半期純損失160百万円となった。費用負担が続く中で採算悪化が拡大している。 - FY2021-Q2初出有価証券報告書
「材料費等の変動費については、仕事量減少に伴い減少しましたが、減価償却費等の固定費については変動費ほど減少はせず、販売費及び一般管理費の試験研究費は環境規制対応のため増加する等、売上高減少に比べ売上原価や販売費及び一般管理費が減少しなかったことから」
仕事量減少に伴い変動費は減少したものの、固定費や環境規制対応の試験研究費は同程度に減少せず、売上高減少下で経常損失80百万円・四半期純損失88百万円となった。固定費負担と費用減少の遅れが採算悪化として初めて独立したテーマとして現れている。