極端な気象現象の頻発による生産・物流への影響
FY2020に初出。8回の記載のうち5回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2024-Q1。直近の記載はFY2026。
太平洋セメントがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2026年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。49社中5社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに0社。
- FY2026顕在化有価証券報告書
「セメントの国内需要は、国土強靭化対策、防衛関連、都市開発事業、サプライチェーンの国内回帰による工場建設、リニア中央新幹線等、一定水準の需要は維持されるものの、建設コストの高騰や常態化する人手不足、建設現場の週休二日制拡大に伴う土曜日の大幅な出荷減少に加え、夏場の熱中症対策による工程の遅延等、複合的な影響を受けた結果、全体では1,534万トンと前年同期に比べ6.1%減少しました。」
夏場の熱中症対策による工程遅延が、国内セメント需要の減少要因として実際に現れた。 - FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「セメント国内需要は、国土強靭化対策、防衛関連、都市開発事業、サプライチェーンの国内回帰による工場建設、リニア中央新幹線等、一定水準の需要は維持されるものの、建設コストの高騰や常態化する人手不足、建設現場の週休二日制拡大に伴う土曜日の大幅な出荷減少に加え、夏場の熱中症対策による工程の遅延等、複合的な影響を受けた結果、全体では1,534万トンと前年同期に比べ6.1%減少しました。」
夏場の熱中症対策による工程遅延が、国内セメント需要の減少要因として実際に現れた。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「台風や線状降水帯発生による集中豪雨、日本海側での大雪等、悪天候による影響も押し下げ要因となった結果、全体では3,266万トンと前期に比べ5.6%減少しました。」
極端な気象現象が工程・需要を押し下げ、国内セメント需要の減少として実際に現れた。 - FY2025-H1顕在化有価証券報告書
「セメント国内需要は、北海道新幹線札幌延伸工事や大型再開発工事、半導体関連工場の新設工事等により一定の需要がある一方、各種コストの上昇及び建設現場の人手不足に加え、大雨・台風や猛暑による工程・着工の遅延等の複合的な影響を受けた結果、全体では1,634万屯と前年同期に比べ6.0%減少しました。」
大雨・台風・猛暑による工程・着工遅延が、国内セメント需要の前年同期比6.0%減少として実際に現れた。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「米国西海岸のセメント事業は、記録的な豪雨・豪雪の影響により、販売数量は前年同期を下回りました。」
極端な気象現象による生産・物流等への影響リスクについて、記録的な豪雨・豪雪が販売数量減少として実際に現れた。 - FY2022再掲有価証券報告書
「温室効果ガスの大気への蓄積・地球温暖化により、豪雨による浸水・土砂崩れの頻発や、台風の強力化による被害が発生する可能性があります。この場合、生産設備等が被災し輸送機関の混乱が長期化する等、影響を受ける可能性があります。」
極端な気象現象による生産設備被災・輸送混乱のリスクと、リスク管理方針・規程に基づく対応が継続して示された。 - FY2021再掲有価証券報告書
「温室効果ガスの大気への蓄積・地球温暖化により、豪雨による浸水・土砂崩れの頻発や、台風の強力化による被害が発生する可能性があります。この場合、生産設備等が被災し輸送機関の混乱が長期化する等、影響を受ける可能性があります。災害等の緊急事態が発生した場合、「リスク管理基本方針」及び「リスク管理規程」に則して適切に対応します。」
極端な気象現象による設備被災・輸送混乱のリスクと、リスク管理方針・規程に基づく対応が継続して記載された。 - FY2020初出有価証券報告書
「温室効果ガスの大気への蓄積・地球温暖化により、豪雨による浸水・土砂崩れの頻発や、台風の強力化による被害が発生する可能性があります。この場合、生産設備等が被災し輸送機関の混乱が長期化する等、影響を受ける可能性があります。」
地球温暖化に伴う豪雨・土砂崩れ・強力化した台風を、設備被災や輸送混乱につながる独立したリスクとして初めて具体化した。