原料コスト上昇の製品価格への転嫁不足
FY2018-Q2に初出。14回の記載のうち5回が「対処」で、最初の「対処」はFY2024-H1。直近の記載は2026-08-14。
日本精蝋がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。167社中121社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに34社。
- 2026-08-14対処決算
「上半期は、中東情勢緊迫化により、原材料価格が高騰しましたので、その上昇幅に見合う販売価格の改定を行いました(サーチャージ制度の導入)。」
原材料価格高騰に対し、上昇幅に見合う販売価格改定とサーチャージ制度の導入を記載している。 - FY2026-H1対処有価証券報告書
「上半期は、中東情勢緊迫化により、原材料価格が高騰しましたので、その上昇幅に見合う販売価格の改定を行いました(サーチャージ制度の導入)。」
原材料価格の高騰に対し、上昇幅に見合う販売価格改定とサーチャージ制度を導入した。販売単価上昇が利益改善に寄与したと記載している。 - FY2025対処有価証券報告書
「一方、販売単価は物流費等の高騰に伴う価格改定と高付加価値品販売への集中により2%上昇しました。」
物流費等の高騰に対して価格改定を行い、販売単価が2%上昇したと記載している。 - FY2024対処有価証券報告書
「お客様には当社製品の価格改定に対してご理解を賜ったことで、前期比増益となりました。」
顧客から製品価格改定への理解を得たことに加え、ワックス単価が前年比20%上昇し、価格改定・高付加価値化が利益改善に寄与したと記載している。 - FY2024-H1対処有価証券報告書
「またお客様には当社ワックス製品の価格改定に対するご理解を賜りました。」
価格改定について顧客の理解を得たと記載し、前年までの価格転嫁不足に対して価格改定を進める状況が示されている。中間期は営業利益・経常利益とも黒字に転じた。 - FY2023-Q1価格改定進捗と販売量急減有価証券報告書
「国内販売については、価格改定は進捗している一方需要低迷及び主要原料の一部供給停止による販売調整も相俟って前年同期比大幅な販売量ダウンとなり収益悪化の要因となりました。」
国内販売では価格改定が進捗した一方、需要低迷や主要原料の供給停止による販売調整により販売量が大幅に減少し、収益悪化要因となった。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「価格改定効果が収益性の回復のために追い付かず、不十分なものとなりました。」
国内販売の価格改定を実施したものの、原料コストの上昇が価格改定効果を上回り、価格転嫁不足が収益悪化として実際に現れている。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「止まらない円安進行による更なるコストアップの一方、ワックス販売は欧米の景気悪化を如実に映した急速な消費減退と市況下落の直撃を受け、主に輸出ワックスが計画比大幅に減販する等、大変厳しいものとなりました。」
円安によるコストアップに加え、欧米景気悪化によるワックス市況下落と輸出ワックスの計画比大幅減販が重なり、採算環境がさらに厳しくなった。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「原料調達コストはじめ、製造、物流コストの第1四半期比更なる上昇を自助努力では吸収しきれず、国内ワックスのお客様に対しても昨年度に引き続き価格改定をお願いせざるを得ない大変厳しいものとなりました。」
原料調達、製造、物流コストの上昇を自助努力だけでは吸収できず、国内ワックスでも前年に続いて価格改定を依頼せざるを得ない状況となった。価格転嫁の必要性が国内販売にも拡大している。 - FY2022-Q1価格転嫁による改善と今後のコスト圧力有価証券報告書
「このような環境下、当第1四半期連結累計期間の業績は、輸出ワックスへの価格転嫁が牽引し、売上高のみならず利益面でも前年同期を上回ることができました。第2四半期以降につきましては、更に原材料コスト高騰の影響を大きく受けることになりますので、引き続き業績改善に向けて取り組みます。」
輸出ワックスでは価格転嫁が売上高・利益の前年同期超過を牽引した一方、第2四半期以降は原材料コスト高騰の影響がさらに大きくなる見通しを示している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「新型コロナウイルス感染症の拡大の影響によるワックス販売の大幅減、上期に発生した原料デリバティブ損失、重油売上大幅減、棚卸資産評価損等により採算は大きく悪化し」
原料デリバティブ損失、棚卸資産評価損、ワックス販売減、重油売上減により採算が大きく悪化し、営業損失が前年の655百万円から2,079百万円へ拡大した。 - FY2019悪化有価証券報告書
「期首の高値在庫の影響、蒸留系原料の大幅価格高騰、物流費高騰等によるコストアップに対し、ワックス海外市況低迷下でのワックス価格下落、国内重油販売へコストアップが転嫁できないこと、2大事業が横ばい状態であったこと等により採算は大きく悪化し」
期首高値在庫、蒸留系原料価格の高騰、物流費高騰に対し、海外ワックス価格下落や国内重油販売への転嫁不足が重なり、採算が大きく悪化した。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「原料等コストの上昇を製品価格改定にてカバーできていないこと」
原料等コストの上昇を製品価格改定でカバーできていないことが、利益減少要因として引き続き明示されている。 - FY2018-Q2初出有価証券報告書
「原料等コストの上昇を製品価格改訂にてカバーできていないこと」
原料等コストの上昇を製品価格改訂で十分にカバーできず、利益を押し下げるリスクが初めて明示された。